シャドウランでカーチェイスをする話

ヤネウラ @yanegann

このあいだシャドウランのCCDDEキャンペーンをまた遊びました。 テーマは「車とチェイス」。今回は、車で追われるシチュエーションメインです。やっぱりシャドウランのヴィークル戦闘は面白いなぁ。

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キラー（男・エルフ） ピアニストになることが夢だが、堅気に戻る気配がないランナー。種族はエルフ。そのせいで父親に捨てられた過去を持つ。この間バイオウェアの手術を受けてアドレナリン・ポンプを埋め込んだ。あんまり使わないが、第一印象と両手利きの特徴を持つ。

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つぐみ（女・人間） 扶養家族を抱えるランナー。スノホミッシュで、妹と一緒に暮らしている。趣味は釣りで、ボートまで持っている。足の遅さがネックなので、最近、敏捷力上昇のためのトレーニングを始めた（そして今月上がった）。妹からは今度は何をはじめたのかと疑われている。

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「というわけで疑われているんだけど、どう言い訳するの？　ランナーだっていうことは隠しているんだよね？」 「草アーバンブロウルを始めたって言います。前回、買った背番号入りのジャンプスーツを見せて」 「納得するけど、無駄遣いすんなって怒られるよ……」

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「近くで試合とかするの？」 「いや、それはないでしょうね。アーバンブロウルは様々な種族が協力した方が面白いスポーツなので。そのへんアメフトに近いですよ」 「なるほど、頑丈なトロールと足の速いエルフが組んだ方が面白そうだね」 「だからアーバーンで人気なんでしょう」

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「工場で働く人たちが種族を越えて盛り上がるのに必要なスポーツてことだね。スノホミッシュでは人気で無さそうだなぁ」 「ヒューマンメインの土地ですからね。野球も人気だそうですから、そっちをやっているんでしょう」 「なるほどー」 などと話しながら、ダウンタイムの処理をしてセッション開始。

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今回は独立系フィクサーからの依頼。 スノホミッシュ地区にある自然回帰団体グリーンズラヴの幹部をレドモントまで運ぶという任務。 「なに、その団体？」 「オリジナル団体です。テラファースト！ほどは過激じゃないけど、マトリックスとか使わずに自然主義でやっていこうとしている団体です。」

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「あー、そっか。不利な特徴のグレムリン持ちとか、Wi-Fi電波アレルギー持ちとかは、普通の世界で生きていくの大変だもんな。必要だわ」 「機械壊したりしてしまいますからね。普通の会社ではすぐ首になりそうです。つぐみはスノホミッシュ在住なので、団体のことを知っています」 「はーい」

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車での移動任務と言うことでスノホミッシュの合流地点にGMCブルドッグタイプの車でやってくるランナーたち。 我々はつぐみの所有するこの車を。GMCストームブルと読んでいます。ロボ戦TRPG「VOD」ネタ。VODやりすぎたせいで、ついストームブルと読んでしまうため、もうそれで行こうとなりました。

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農場から馬に乗った二人がやってきて、そのうち一人、ドワーフが馬から降り、具合悪そうにしながらやってくる。 「あなたが依頼人ですか？」 「そうだ、俺が依頼したグルードンだ。すまないが、はやく車に乗せてくれ。テクノロジーに頼っているところを撮影されたりするとまずいんだ」 「おっとっと」 pic.twitter.com/ZUH5brIToT

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「行先はレドモント地区の魔術医ゴドウィのところだ。そこまで俺を人に見られないように連れて行ってくれ」 「具合悪そうですけど大丈夫です？」 「組織内の仲間割れで、強化されたアニサキスみたいなのを盛られたんだ。普通の病院には行けない。手術を受けたら組織内で失脚してしまう」 「なるほど」

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走る車の中で情報交換。 「グリーンラヴの他の幹部が敵なんですか？」 「そうなんだよ。俺は文明になじめない人たちがやっていける非テクノロジー型の農場を作りたかったんだが、なかなか採算が取れなくてね」 「まぁ、そりゃそうでしょうね」

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「無農薬ブランド品とか作ればどうです？」 「俺たちは普通のパソコンもなかなか使えないんだ。企業ブランドとは勝負にならない。俺も電波を浴びるとかゆくなっちまうんでね」 「あ、アレルギー！ そりゃ無線式の設備とか入れられないですね」 「グレムリン持ちの奴もいるんでねぇ、壊しちまう」

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｢そんなところに外部の奴が儲け話を持ち込んできて、仕方なく受けちまったのが厄介の始まりさ｣ 「？？？」 「うちの敷地は広大で、しかも内部には通信施設がない。つまりハッカーの追跡を振り切るには最適の土地なんだ。そこに奴らは目を付けたのさ」 「あー、セーフハウスみたいなものですね」

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「なるほど、NANのエージェントが逗留するにも便利そうだ」 「あー、そういう使い方もできるかもしれんなぁ……まぁ、そういうわけでうちの作物を高値で買ってくれるお客様ができたわけだ。そっち側の幹部と俺は折り合いが悪くてねぇ」 「それでアニサキスというわけですか」

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「そうだ、俺が手術を受ければ、それが反自然的というわけで糾弾して排斥できるからな。これから行く魔術医は、傷が目立たないやり方でなんとかしてくれるそうだ」 「それで車に乗る時も目立たないようにしていたんですね」 「俺が車に乗っている所を撮影されたりしないように運んでくれ、頼むぞ」

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ルート522を通り、レドモント地区に近づいたところで、ナイトエラントが検問を張っていた。依頼人はステップバンの後部座席に隠れ、運転手のつぐみが窓を開けて応対する。 「何かあったんですか？」 「レドモントは物騒なんで、このへんで検問をよくやってるんですよ。では免許見せてくださいね」

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「マスター、車の免許はSINに入ってるでいいですか？」 「いいよ、車はR装備じゃないからね。じゃあ、R装備のぶんの免許出してね、じゃあ、つぐみから」 「やば、グラップルガンの免許持ってない」 「お、違法だね」 「エッジ切って虚言で誤魔化します」 「……その成功数なら車の中までは見ないねー」

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「次はキラー」 「銃を見せます」 「弾は？いつもAPDS弾使ってるよね？あれ違法装備だよ？」 「警官が、つぐみを調べてる最中にパーミングで隠します」 「OK」 「アドレナリン・ポンプ起動！」 「それも違法だよね、判定ミスったら、警戒してサイバーパーツの調査もするからね」 「エッジ使います！」

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なんとか成功し、怪しまれないうちにランナーたちは無事検問を通過する。 「近年まれに見る怖ろしい遭遇だったぜ」 「いや、免許取りなよ」

ヤネウラ @yanegann

検問を抜け、レドモント地区に入ってちょっと走るとゴーギャングたちが脇の道からあらわれて距離を詰めてきた。 「こいつは、レドモントの無法地帯っぽい展開になってきたな」 「たぶん、車に乗っている俺を撮影するために幹部が差し向けた刺客だろう」 「ひゃっはー！！」

ヤネウラ @yanegann

ゴーギャングの車はシンヒュン（ギャングの車といったらとりあえずこれを使っている、便利） スピード重視環境で、ランナーたちの車までの距離は中距離。1台につき2人乗っている。ガンナーの銃はマシンピストルのステア―。プロ意識は3。半分がやられないと撤退しないつわものたちだ（今までと比べて） pic.twitter.com/2wKQ3R9uFN

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「6台12人でプロ意識3か、多いな」 「一気にぶっちぎってやりますよ！」 1ラウンド目最初の行動は「スタント」。つぐみは一気に加速。高速になるにつれ整備の行き届いていないアスファルトは危険地帯と化した！ 「難易度3でスタント成功！　敵は全員同レベルで判定し失敗したら距離が1ひらきます」

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スタントに対するゴーギャングの判定は2台成功、4台失敗。距離が開く。 キラーは部位狙いをし、近くの敵車のタイヤに向かって射撃する。これは避けられたものの、タイヤへの攻撃は命中すれば操縦へのペナルティになるため、うまい連携だ（引き離しやすくなる） pic.twitter.com/29lzvMG7jo

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ゴーギャングは、ドライバーであるつぐみに向かって長バースト射撃 「避けます、あ、クリティカルグリッチ！？」 「弾丸は君とドアのロックに命中。ドアは壊れて開き、派手に車を振り回していた君は外に投げ出される。筋力+強靭で判定して……成功？じゃあ体は外を泳いでるけどハンドルは掴んでいる」