ごんぎつねは本当に撃ち殺されたのか、に関するアガサ・クリスティ的解釈

もも @momo_zxxz

義務教育で『ごんぎつね』を推してくる国で頭から尻まできらきらした純粋なハピエン厨が育つわけないだろ！！！！！！！！！！！！！！！！！！！ごんお前だったのか、私をバッドエンド厨にしたのは！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！

砂手紙 @sandletter1

@zx__momo でも、ごんぎつねは「ばたりとたおれました」とはあるけど、死んだとは書いてないんですよね（クリスティーっぽいインチキ叙述）。自分は、この物語の語りての茂兵じいさんが実はごんだったという解釈をしています　twitter.com/zx__momo/statu…

砂手紙 @sandletter1

新美南吉の童話「ごんぎつね」にはさまざまな謎があります。その中で一番大きいのは、「ごんぎつねは本当に撃たれて死んだのか」という、あがさ・クリスティなみの叙述・描写トリックがあります。

砂手紙 @sandletter1

原文からその部分を描写してみると、「ごんはばたりとたおれました」「ごんは、ぐったりと目をつぶったまま、うなづきました」…ね！　クリスティがこう書いたら、「ごんは絶対死んでない」ってことになりますよね！

砂手紙 @sandletter1

で、この話の冒頭をもう一度見てみると、これは「村の茂兵（もへい）というおじいさん」から「わたし」が聞いた話、つまり伝聞ということになります。でもって、茂兵は弥助（ごんを撃つ村人）じゃないのね。じゃあ茂兵ってそもそも誰なんよ、と、ここまで言えばわかりますね。

砂手紙 @sandletter1

つまり、「ごん」は「茂兵」で、茂兵は自分の昔の体験を話している。そうすると、物語の視点（誰の視点から書かれた物語なのか）もはっきりしてくる。

砂手紙 @sandletter1

したがって、物語の最後は、たとえばこうなります。『語り終わると茂兵おじいさんは軽く笑って、自分の肩をわたしに見せました。そこには昔、猟銃で撃たれたような古傷が残っていました』嘘として完成度高くなる。