『も〜っと！おジャ魔女どれみ』全51話＋『映画 も〜っと！おジャ魔女どれみ カエル石のひみつ』感想

よどるふ💫🐚🚓🐾 @yodorufu

『も〜っと！おジャ魔女どれみ』1話「どれみ、嵐の新学期！」：魔法の水晶を失ったどれみたちに再び魔女の資格を与えるべく、その是非を12人の元老院魔女たちに問う女王様。ここでマジョハートとマジョドンが賛成側に立つ姿に、どれみたちが積み上げてきた信頼感を見ることができて胸が熱くなる。

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『も〜っと！おジャ魔女どれみ』1話：マジョハートの進言により、反対派の元老院魔女たちがどれみたちに試験を行い、魔女の資格があるかどうかを判定してもらうことになる。ここに「規則を覆すからには多数決ではなく、全会一致であるべき」という重みが感じられる。

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『も〜っと！おジャ魔女どれみ』1話：マジョハートも、ハナちゃんの健康診断を通してどれみたちを1年間見てきたからこそ、「どれみたちなら元老院魔女たちを納得させることができる」と確信してこの進言をしたんだろうなと思うと、なかなかに熱い展開。

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『も〜っと！おジャ魔女どれみ』1話：そして帰国子女の新たな仲間、飛鳥ももこが待望の初登場。お菓子屋へと変貌を遂げたMAHO堂で、どれみたちはパティシエとして働くことに。一方、新学年になった学校ではクラス替えが実施され、こちらでも新たなクラスメイトたちと学校生活を送ることになる。

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『も〜っと！おジャ魔女どれみ』2話「ももこが泣いた⁉︎ピアスの秘密」：観返すまで完全に忘れていたんだけれど、登場当初のももこは日本語が不自由で、パティシエ服のインカムを介した時のみコミュニケーションに支障がなくなる設定だった。本シーズンは、ももこの日本語上達の1年間でもあるのだ。

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『も〜っと！おジャ魔女どれみ』2話：ももこの「もともと日本に住んでいたがアメリカに移住し、最初は話せなかった英語を少しずつ覚えて流暢に話せるようになった後で再び日本に住み始め、今度は不慣れな日本語に悪戦苦闘する」という複雑なキャラクター、もうキャスティングの時点で“勝ち”である。

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『も〜っと！おジャ魔女どれみ』2話：そして語られる、ももことマジョモンローの過去。魔女見習い試験1級に合格しながら、いまだに魔女見習いであるどれみたちとももこの身分をある種“対等に”するための設定と言える。そして「親への承諾」描写も省略せずに入れ込む。作り手への信頼しかない。

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『も〜っと！おジャ魔女どれみ』3話「大キライ！でも友だちになりたい！」：どれみたちは1年間かけて魔女界の規則に立ち向かうが、本エピソードで立ち向かうのは、学校における「ピアス禁止」の校則だ。どれみたちがMAHO堂で働くことを親に認めてもらう描写を入れる本作らしい展開と言える。

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『も〜っと！おジャ魔女どれみ』3話：ピアスを付けることを認められた後にある玉木の反論も、主張そのものは退けられてしまうが、「反論が出てくること」そのものには健全さを感じる。その後、心配事がなくなったももこは、仕入値をこっそり割増して提示してきたデラに突っ込む活躍を見せてくれる。

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『も〜っと！おジャ魔女どれみ』3話：そんなももこの指揮の下でお菓子作りが始まるが、ももこの直截な物言いに、はづきは傷付き、おんぷは腹を立ててしまう。そんなももこにフォローを入れるあいこ。今後のチームの結束を伺わせるエピソードだ。玉木とももこの繋がりも重要な要素のひとつとなる。

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『も〜っと！おジャ魔女どれみ』4話「ようこそ！スウィートハウスへ！」：スウィートハウスMAHO堂としての営業を本格始動させる回。マジョリカの育ての親マジョリリカが再登場し、“先輩”のマジョモンローとの関係が語られる。ドド役も務める徳光由禾さんによる西澤先生の台詞に遊び心を感じる。

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『も〜っと！おジャ魔女どれみ』5話「SOSトリオが解散⁉︎」：クラス替えによって起こる変化として一番驚くべきなのは、SOSトリオの解散。SOSトリオのギャグが笑いのツボになっているはづきに続き、ももこの独特な笑いのツボが明かされる回。ももこのケラケラした笑い声、好きなんだよなあ。

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『も〜っと！おジャ魔女どれみ』6話「挑戦！初めてのパティシエ試験」：「子供が成人するまでの間、育ての親は子供と顔を合わせてはならない」という規則が存在する魔女界。もっともらしい理由はあるけれど、その理由以上に”昔からそうなっている”ところに規則を守る重きがあるようにも感じられる。

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『も〜っと！おジャ魔女どれみ』6話：校則で禁止されたピアスを付けることを認められたももこの「規則とか決まりとかに縛られ過ぎてるんじゃないの？」というセリフ。説得力はありつつも、奔放すぎるようにも感じる絶妙さ。第3シリーズを貫くテーマの幹を太くしていく作り手の手腕が現れている。

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『も〜っと！おジャ魔女どれみ』6話：そんな中で始まった第1回のパティシエ試験の試験官をつとめる元老院魔女は、魔女幼稚園の園長も務めるマジョミラー。マジョミラー自身の“育ての親”との思い出の中にある試験突破のヒントを含め、重層的なドラマ作りが抜群に上手いエピソードとなっている。

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『も〜っと！おジャ魔女どれみ』7話「おかえり！ハナちゃん」：第3シリーズのアンセムとも言うべき作中キャラクターが歌う挿入歌「すいーとそんぐABC（ももこソロver.）」が初披露される。第2シリーズ以降の全シリーズに登場する「ルピナスの子守唄」ほどではないが、作品の“顔”のひとつ。

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『も〜っと！おジャ魔女どれみ』7話：前シリーズに引き続いてオヤジーデが登場。魔女幼稚園で働く様子が描かれていて、今回のトラブルを引き起こす切っ掛けにもなっている。前回のマジョミラーによる試験のエピソードを受け、「これまでにあった規則を見直していくこと」も描かれている回。

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『も〜っと！おジャ魔女どれみ』8話「親友って、なーに？」：シリーズ恒例の信子ちゃんによる創作エピソード。作画担当のみほちゃん（CV.丹下桜）の心の機微が見事に描写されている大和屋暁脚本回。魔法による作品具現化シーンでは、ももこがアメコミ風に陰影のついた作画になっているのが印象的。

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『も〜っと！おジャ魔女どれみ』9話「はづきとまさるのたからもの」：それにしても放送当時には認識していなかった、まさるとももこの声を両方とも宮原永海さんが担当されている事実を知ったときは驚いた。他にも徳光由禾さんや大谷育江さんなど、兼ね役を務められている方は何名かいらっしゃる。

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『も〜っと！おジャ魔女どれみ』9話：押しに弱くNOと言えないはづきと、思いをストレートに伝えるももことの対比。その他、どれみたちが小学生らしく縄跳びで遊ぶ光景が珍しくもあるエピソード。珍しいと言えば、橋の欄干をくぐり抜ける“風視点のショット”のダイナミックさも印象に残る。

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『も〜っと！おジャ魔女どれみ』10話「おとなになんてなりたくない！」：思春期における第二次性徴を真正面から取り扱う作り手の真摯さには感服するほかない。男子の無神経さと振る舞いは問答無用でアウトなんだけれど、おんぷの少し軽率なセリフ（後でちゃんと謝罪が入るのが良い）は絶妙だよなと。

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『も〜っと！おジャ魔女どれみ』10話：どれみたちに共感されるけれども、「それでもこの悩みを抱えているのは私だけなんだよな」と考え込んでしまうなおみちゃんに対し、関先生とゆき先生が第二次性徴について学ぶ授業を特別に設け、「大人への階段を少し早く登っているだけ」と諭す展開に泣く。

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『も〜っと！おジャ魔女どれみ』11話「先生が止まらない‼︎」：クラブ活動として音楽クラブに所属することとなったどれみたち。振り返ってみると、TVシリーズのクライマックスのワンシーンの布石がここで打たれていたことになる。西澤先生をフィーチャーした“往年の学園ドラマ”のパロディ回。