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バイデンが大統領選挙に立候補した目的とは

ワロタ
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財布を忘れて愉快なオーストリア大公妃 @Kakanien_Sazae

皇室・君主制・王侯貴族・王党派/歴史・宗教/長谷川町子『サザエさん』ほか/高橋留美子(るーみっく)などの話題

note.com/fake_erzherzog…

財布を忘れて愉快なオーストリア大公妃 @Kakanien_Sazae

「トランプよさらば、バイデン万歳!」 大統領選の結果が速報で流れると、各地で歓喜の声が沸き起こった。 側近らに万雷の拍手を浴びせられながら、バイデンは胸の高鳴りを抑えられなかった。 ――この選挙に勝ったら、ドナルドに告白しよう。 そう誓ってから幾星霜、ついにその時がやってきたのである。

2020-11-05 14:47:58
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ドナルド・トランプという男は生来、自分よりも強い男、ストロングマンに惚れ込むタイプであった。 そして、バイデンが大統領選挙に立候補した目的は、そんな彼に己の強さを示すことだった。今の彼に政治的な信念は何もない。あるのはトランプを打ち負かし、その気を引きたいという感情のみであった。

2020-11-05 14:49:25
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バイデンは選挙事務所の自室に移動すると、腰のポケットから携帯電話を取り出した。だが、発信ボタンを押す勇気が出ず、しばし無意味な時が流れた。 「わっ!」 電話帳とにらめっこしていたその時――とみに携帯電話がブルブルと震えた。意中の人からの着信だった。バイデンは慌てて通話ボタンを押した。

2020-11-05 14:50:53
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「やあ、当選おめでとう」 バイデンは平静を装い、まずは普段通りに接することにした。 「ドナルド、ありがとう。――しかし、接戦だったね。コロナに感染さえしなければ、君が勝っていただろうね」 バイデンがそう言った途端、携帯電話の向こうでトランプが声を上げて笑った。 「ん? 何がおかしい?」

2020-11-05 14:51:28
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「あれは落選するために意図的に流したフェイクニュースさ。本当はね、感染なんかしていないんだよ」 「……は?」 「君は今、無茶な強がりだと思ったかもしれない。でも、本当のことさ」 確かに、冗談を言っているようには感じられなかった。 「ドナルド、なんでそんなことを。後悔していないのか?」

2020-11-05 14:51:46
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「後悔なんて、しちゃいないよ。理由は単純、シンゾウが辞めたからさ。彼に会えないのなら、大統領の椅子なんか何の価値もない」 トランプはあっけらかんとした口調で言った。 「シ、シン……ゾウ……?」 「そう。日本の前首相、アベシンゾウさ。知らないかい?」 「や……知らないことはないが……」

2020-11-05 14:52:05
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「君だけに言うが――四年前の大統領選挙に出馬したのは、個人的知名度を高めるためのパフォーマンスにすぎなかったんだ。何かの間違いで当選してしまったがね――」 「……なるほど」 「もともと、なりたくもなかったんだ。合衆国大統領なんて」 トランプは、いささかの躊躇いも見せずにそう言い切った。

2020-11-05 14:52:20
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「だけど、すぐにシンゾウという男に巡り会えて、やはり大統領になってよかったと心から思えるようになった。でも――国際会議の場に出ても、そのシンゾウはもう――どこにもいやしないんだ!」 「……」 語気を強めながらも次第に涙声になっていくトランプに、バイデンは押し黙るほかなかった。

2020-11-05 14:52:36
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「これからもずっと、シンゾウの盤石な政権が続くと思っていた。だからこそ、私は二期目に挑戦することにしたんだ! それなのに――シンゾウは辞任しちまった! もう立候補した意味がなくなっちまったんだよ!」 バイデンは絞り出すように言った。 「……よっぽど好きだったんだな、安倍という男が」

2020-11-05 14:52:54
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落ち着きを取り戻した後、トランプは言った。 「ふざけた動機で大統領になり――ふざけた理由で大統領を去る。こんな私を君は心底軽蔑することだろう。いくらでも非難してくれ」 「……非難なんかしないさ。俺も、人のことは言えないからな」 「え? 何だって?」 「いや、何でもない。忘れてくれ……」

2020-11-05 14:53:14
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バイデンは携帯電話の通話ボタンを切ると、深くため息をついた。 「はは……最初から俺がドナルドの心に入り込む隙はなかったってことか……」 バイデンは叫んだ。壁に貼られている世界地図の日本列島めがけて、携帯電話を思い切り投げつけながら。 「じゃあ――俺は何のために大統領になったんだッ!」

2020-11-05 14:53:29
財布を忘れて愉快なオーストリア大公妃 @Kakanien_Sazae

後日――バイデンは新大統領としてホワイトハウスに入った。 大統領執務室に足を踏み入れるや、金のカーテンが目に飛び込んできた。側近の一人が顔をしかめた。 「悪趣味な。変えさせましょう」 「いや、変えるな」 「は?」 やりたくもない大統領だが、ドナルドごっこだと思えば、任期を乗り切れる――。

2020-11-05 14:56:00
財布を忘れて愉快なオーストリア大公妃 @Kakanien_Sazae

バイデンは金色のカーテンに歩み寄り、顔を近づけると、 「ドナルドの匂いがする」と、深呼吸してみせた。そうして振り返って、驚愕した。 イギリスから贈られたチャーチル胸像の傍らに、純金製・等身大・全裸の安倍晋三像が置かれていたのだ。 「こ、これは……何だ? 日本からの贈り物かね……?」

2020-11-05 14:56:53
財布を忘れて愉快なオーストリア大公妃 @Kakanien_Sazae

「いえ閣下、それは前大統領が個人的に作らせたものでございます」 「こ、個人的に?」 おそらく前の持ち主にそこばかり触られていたのであろう、その裸像は、股間だけが妙にピカピカと光り輝いていた。 ――男に二言はない。これも私が引き継がねばならないのか。 「私は疲れた。少し、一人にしてくれ」

2020-11-05 14:57:12
財布を忘れて愉快なオーストリア大公妃 @Kakanien_Sazae

広い大統領執務室に、バイデンだけが残った。 「こ、こんなものッ……!」 バイデンは黄金の安倍晋三全裸像の前で、拳を振り上げた。しかし―― 「ドナルドの愛した男だ、殴れない……クソッ……」 彼は拳を振り下ろす代わりに、トランプがしていたように股間を撫でてやった。目に大粒の涙を湛えながら。

2020-11-05 14:57:28
TwTimez @TwTimez

【TwTimez】 RTの勢い順23位のツイートです。 時速948RT twtimez.net/now/now2020110… @Kakanien_Sazae

2020-11-05 16:35:39

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