キタノ・アンダーグラウンド #5
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ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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【ニンジャスレイヤーAoM】 ・2050年頃のネオサイタマ、サイバーパンク ・ニンジャは闇の存在。常人を遥かに超える身体能力とカラテを持つ ・ニンジャスレイヤーはマスラダ・カイ ・キタノスクエアビルに「ピザタキ」という情報屋兼ピザ屋があり、タキやコトブキが暮らしている
2020-11-09 20:50:00
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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【これまでのあらすじ】 ・ピザタキを含むキタノスクエア地域は暴力的なジアゲに晒される。ニンジャスレイヤーは首謀者を倒した ・住人が失意の果てにゾンビーのようになってうろついたり、スシで正気を取り戻したりしたが、それはビルの中の騒動にすぎない ・カタナ社が陰謀を引き継ぎ、迫る……！
2020-11-09 20:55:00
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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ニンジャスレイヤーAoM プレシーズン４ 【キタノ・アンダーグラウンド】#5 pic.twitter.com/R1lvNWxbYJ
2020-11-09 21:01:34
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「スッゾオラー……」武装スーツに赤い熱を帯びたクローンヤクザ達は、小刻みに震え始めた。やがて彼らがかざした両掌には、赤い火明かりが宿っていた。これがブリムストーンのリモートカトン・ジツ……カスタムクローンヤクザに埋め込まれた特殊増幅器を通して、カトンを付与する恐るべき力だ。 1
2020-11-09 21:07:05
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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「畜生、次は何だコラ！？」「立ち退きしないと思う！」破れ窓のテーブル・バリケードの奥から、市民の中年男性達が吼えた。ブリムストーンは腕組みしてそのさまを眺めた。そして爪先をトントンと踏みしめ、カウントした。「３、２、１、ゴー」「「ザッケンナコラー！」」KA-DOOOOM！ 2
2020-11-09 21:09:55
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ナムサン！クローンヤクザ達が一斉に手を前に突き出し、ピザタキをめがけ火球を射出！容易くテーブルバリケードは吹き飛ばされ、爆炎に中の市民が呑まれた！焼殺！「アバーッ！」「アバババーッ！」ナムアミダブツ！「スッゾオラー！」クローンヤクザは左右展開しながらカトンを投じ続ける！ 3
2020-11-09 21:11:54
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「ハイヤーッ！」「グワーッ！」身を乗り出したウキヨがレンガを投げつけ、クローンヤクザの頭を割った。エンチャントされたカトンが傷口から吹き出し、クローンヤクザは燃えながら倒れる。しかし一人倒れればそれをカバーし二人が走り込む！「ハイヤーッ！」「グワーッ！」一人倒され、二人が侵入！ 4
2020-11-09 21:14:49
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「ザッケンナコラー！」「スッゾオラー！」店内で狼藉が発生し、ウキヨは振り返るが……「皆さん……！」「ザッケンナコラー！」「スッゾオラー！」「ハ……ハイヤーッ！」ウキヨは対応せざるを得ない！更なるクローンヤクザが突入！KA-DOOOM！DOOOM！ヤクザはカトンを帯びて店内で容赦なく攻撃！ 5
2020-11-09 21:16:51
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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「ウキヨか。妙な店もあるものだ」ブリムストーンは悠然と見守りながら呟いた。「第二陣、攻撃開始。更地にしても構わん」「ザッケンナコラー！」「スッゾオラー！」後陣のヤクザが手に生み出した火球をキタノスクエアビルめがけ放物線を描いて投擲する。BOOM！KA-BOOM！店内でスプリンクラー作動！ 6
2020-11-09 21:19:52
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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「ザッケンナコラー！」「スッゾオラー！」BLAMN！「グワーッ！」クローンヤクザが銃撃を頭に受け、火を発して倒れた。二階窓から猟銃で射撃したタキであった。緊迫した表情に希望が浮かぶ。だが、BLAM！BLAMN！続く射撃が当たることはなかった。無論、彼は銃撃の訓練は受けていないのだ。 7
2020-11-09 21:22:56
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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BLAMN！隣の窓から老いたスシ屋が顔をのぞかせ、ブリムストーンを撃った。ブリムストーンは飛来した猟銃の弾丸を指先でつまんで止めた。銃弾を熱圧縮して溶かすと、彼は手首のサイバネ穴から流れ出た可燃ゲルを両手で握り込んだ。恐るべきニンジャ握力が作り出したナパームスリケンを、投げた。 8
2020-11-09 21:27:51
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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KRA-TOOOOOM！ナパームスリケンが炸裂し、ピザタキの二階が爆炎に呑まれた。「アバババーッ！」直撃したスシ屋は黒く焦げて弾け跳び、そしてタキは内側で炸裂した爆発に弾かれるかたちで空中に放り出された。怒りに燃えるコトブキがクローンヤクザを薙ぎ倒し、ブリムストーンに向かってくる。 9
2020-11-09 21:30:25
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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「ハイヤーッ！」「フン」「ハイヤーッ！」「フン」ブリムストーンは繰り出される回し蹴りを左手でいなし、続く掌打を、その左手を下ろして逸らすと、そのまま腕を掴み、ねじりあげて、地面に叩きつけた。「ンアーッ！」ブリムストーンは落下してくるタキに向き直り、膝を曲げ……「イヤーッ！」 10
2020-11-09 21:33:55
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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「イヤーッ！」……ブリムストーンの断頭トビゲリは空を切った。空中でタキは異様な動きをした。彼の身体は斜め上に跳ね上がった。ワイヤーめいたものが彼の首に絡みつき、凄まじい勢いで引き寄せたのだ。「イヤーッ！」ブリムストーンは「北野マージョン」のネオン看板を蹴り、跳んだ。 11
2020-11-09 21:40:07
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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「イヤーッ！」ブリムストーンがトライアングル・リープした先では、隣接する雑居ビルの屋上から飛び降りた赤黒のニンジャが……ニンジャスレイヤーが、タキを抱えている。「イヤーッ！」カラテが衝突した。二者は流星じみた勢いで地面に着地した。 12
2020-11-09 21:48:36
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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「イヤーッ！」振り向きながら、ニンジャスレイヤーは複数のスリケンを投じた。赤黒い火の軌跡を伴うスリケンが、後陣でカトン攻撃を行うクローンヤクザの頭に次々に突き刺さった。「グワーッ！」「グワーッ！」「グワーッ！」「ニンジャスレイヤー＝サン！」コトブキが走ってきた。 13
2020-11-09 21:51:22
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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「イヤーッ！」ブリムストーンが至近を通過するコトブキにヤリめいたサイドキックを繰り出す！ニンジャスレイヤーは赤黒く燃える残像を残した。「イヤーッ！」KRAASH！ニンジャスレイヤーはブリムストーンの蹴りを肩で受けた。「コトブキ！タキを！」ニンジャスレイヤーは叫んだ。 14
2020-11-09 21:55:22
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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既にニンジャスレイヤーはタキを空中に放り投げていた。ぐったりと気絶したタキが落ちてくる。コトブキは折れていないほうの腕でタキを受け止め、倒れ込んだ。彼女は振り返り、ニンジャスレイヤーの背中を見た。「何をしている」蹴りを肩で受けながら、ニンジャスレイヤーはブリムストーンを睨んだ。15
2020-11-09 21:57:31
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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「ヨージンボ？この哀れなビルの関係者か？」「何を……」ニンジャスレイヤーはブリムストーンの顎を掴んだ。「している……」「グ……！」ブリムストーンは目を血走らせた。ニンジャスレイヤーは彼の首を瞬時にへし折りにかかった。ブリムストーンはニンジャスレイヤーに掌を当てた。「イヤーッ！」16
2020-11-09 22:01:53
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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KA-DOOOOM！カトンが炸裂し、二者は互いに弾き飛ばされた。地面にバーンナウト痕を作りながら、ニンジャスレイヤーはコトブキの目の前まで滑ってきた。コトブキは呻いた。ニンジャスレイヤーはコトブキを一瞥し、ブリムストーンを見た。そしてアイサツした。「……ドーモ。ニンジャスレイヤーです」 17
2020-11-09 22:05:42
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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「ドーモ。ニンジャスレイヤー＝サン。ブリムストーンです」考えを巡らせながら、ブリムストーンはアイサツを返した。彼はニンジャスレイヤーのカラテをはかった。「俺のナパーム・カトンを耐えたニンジャはそれほど多くはない。それに、妙な名前だ。ニンジャを殺す？面白い」「貴様はカタナか」 18
2020-11-09 22:09:35
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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「どう思うかね？少なくとも、KATANAの治安部隊は我らの掃討行為を咎めない」ブリムストーンは白々しく言った。彼はニンジャスレイヤーを知らぬ。「ニンジャスレイヤー」の存在はこの十年、電子ネットワークにおいて極めて希薄だ。その名を含む電子情報を食べる蟲が何者かの手で放たれている為だ。 19
2020-11-09 22:15:09
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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「……」ニンジャスレイヤーは燃え上がるキタノスクエアビルを見た。ブリムストーンは羊皮紙を閃かせた。「そこのケチなビルの関係者だな？これはカワザ社の全権委任状だ。これは極めて合法的な行為であり……俺の邪魔をすれば、KATANA治安部隊を挑発する事となろうな」「挑発？どうでもいい」 20
2020-11-09 22:21:01
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
@NJSLYR
ニンジャスレイヤーは驚くほどよく通る声を発した。「見物している貴様ら！……死にたいなら、何かやってみろ」「……」「……！」KATANA治安部隊は顔を見合わせ、判断を迷った。その数秒の内に、ニンジャスレイヤーとブリムストーンは再び切り結んでいた。「イヤーッ！」「イヤーッ！」 21
2020-11-09 22:24:18