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ユーラシア大陸を横断して古代日本にまで伝来したアルメニア・アゼルバイジャンの「幻のコムギの民」の農耕と八千年の歴史

古代・中世の日本で、当たり前のように存在していた「銅」「小麦」「古墳時代から源平合戦までの鎧」などは、先ほど停戦合意したとされるアルメニア・アゼルバイジャンの「八千年前から五千年前までの先史文化」が、遠いルーツだったと明らかになりました(鎧のルーツは三千年近く前)。ユーラシア大陸の東西に広がったこの地域の農耕・牧畜文化について、2010年代の最新の考古学・DNA研究を中心に紹介します。古代ヨーロッパ・古代中国にも伝来していたものです。
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巫俊(ふしゅん) @fushunia

アルメニアで戦争が始まってから、ずっと考えてたんだけど、先史時代に始まって、世界に広まった小麦農耕、とくにパンコムギの広がりは、何故、アルメニアなどの南カフカス地方を経由して、世界中に広まったのか?ということを考えてました。

2020-11-11 04:19:44
巫俊(ふしゅん) @fushunia

荒れ地を進む戦車の映像を見てて、すぐに思い出したのが、「アルメニアの野生コムギ種と農耕起源 」論文でした。それは遠い世界の話ですが、つい昨日のことのように思える話です。いつも食べてるパン・うどん・菓子の材料の小麦(パンコムギ品種)は、8000年近く前にアルメニア周辺で生まれた訳ですから

2020-10-01 05:04:31
巫俊(ふしゅん) @fushunia

気宇壮大な話すぎると思われる方もいるかもしれないですが、小麦の西方世界からの伝来史は、中国史では注目されてる話題ですし、新石器時代のアルメニアでその小麦(パンコムギ)が生まれたことは、2018年に考古植物学の論文で示されてます。 ↓こちらから論文をダウンロード researchmap.jp/90450212/publi…

2020-11-11 19:54:34
巫俊(ふしゅん) @fushunia

「銅」(青銅以前の柔らかい銅)については、デイヴィッド・W.アンソニーの『馬・車輪・言語』(上下巻、2018年邦訳)に詳しい記述がありまして、黒海・カスピ海北岸大草原の「馬」と、メソポタミアの都市文明ウルクの「銅」の交易が、その中間のカフカス山脈(アルメニアはその南部)で出会ったとあります

2020-11-11 20:31:32
巫俊(ふしゅん) @fushunia

アンソニー『馬・車輪・言語』 (2018年邦訳) 第8章 最初の農耕民と牧畜民 「三人目」の神話と聖なる牛 「時の初めに双子の兄弟がいた。一人はマン(印欧祖語では*Manu)で、もう一人はツイン(*Yemo)という名だった。彼らは大きな牝牛を連れて、宇宙を旅した。 pic.twitter.com/ZbNRkCQVGj

2020-07-12 15:59:42
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巫俊(ふしゅん) @fushunia

軍事・戦争の話もいいんだけど、カラバフの古代史・中世史を知らないことには、何も分からないじゃないかと思うクラスタです。

2020-10-10 06:42:26
巫俊(ふしゅん) @fushunia

前回のまとめ記事(2020年9月28日作成) ↓リンク togetter.com/li/1599194 pic.twitter.com/JboxXAJq8i

2020-09-29 13:01:16
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巫俊(ふしゅん) @fushunia

赤い彗星シャア・アズナブルの名前の由来は、第一次世界大戦でフランスに逃れてきたアルメニア人の子孫の歌手シャルル・アズナブールで、そのアルメニア語での名前が「シャアヌール・ヴァリナグ・アズナヴーリアン」だったことが分かりました。 twitter.com/fushunia/statu…

2020-10-18 23:36:57

「機動戦士ガンダム」をつくった富野由悠季監督が好きだったアルメニア系の歌手らしいです。赤い服着てる写真が有名です。オスマン帝国のアルメニア大虐殺(第一次世界大戦で)から逃れてフランスに来たアルメニア人の両親から生まれました。

巫俊(ふしゅん) @fushunia

<RT 本当だ…!グーグル翻訳を開いて、シャルルと書いて、フランス語にしてから、音声ボタンを押すと、シャルルなのに「シャア」と聞こえる!

2020-10-19 01:15:06
巫俊(ふしゅん) @fushunia

「富野さんが好きな粒子」とか、「シャーっと飛んでくるから」とかは、関係者がそう語ってるらしいのですが(シャーは富野さんが言ってるんだっけ?)、ロシアにミノフスキーという姓が実在するし、どうなのか分からないと思いました。

2020-10-18 01:58:26
巫俊(ふしゅん) @fushunia

えええええっ!この論文、凄いこと書かれてました。秦始皇帝の兵馬俑とか、源平争乱の武士の鎧「小札鎧」(こざねよろい)の起源は、古代オリエントのアッシリアだったってあります。しかも、アルメニア経由で伝来 「小札考 : ユーラシアからみた小札鎧の系譜」(梶原洋、2009年)tfu.ac.jp/research/s9n3g…

2020-10-06 04:02:02
巫俊(ふしゅん) @fushunia

源平合戦などで武士が着てる小札鎧は、起源が全ユーラシア共通で、古代アッシリアで発明された小札鎧が、カフカス山脈の北のユーラシア草原地帯に広がり、ヨーロッパと中国・日本に伝来したと説明してる論文があります。欧米の研究者はそういうスケールで研究してるらしい。

2020-11-11 20:14:53

日本の古墳時代の鎧も、その小札を使用しているようでした。

巫俊(ふしゅん) @fushunia

古代ギリシアのミケーネ文明では、弥生時代の銅矛にほぼ完全そっくりな銅矛が出土してるんだけど、オーパーツでも何でも無くて、アンソニー『馬・車輪・言語』や小林青樹氏(奈良大学教授)の論文によると、弥生青銅器はユーラシア草原地帯から伝来したと裏付けられたとあります。ギリシアにも草原から

2020-11-10 03:58:05
巫俊(ふしゅん) @fushunia

ユーラシア草原地帯は、季節的に放牧しながら、飛び地、飛び地に小麦を植えて行く生活をしていた人たちがいたところで、水や食料を積み込む馬車があり、一気に東西世界に広がっていた言語が「インドヨーロッパ語」(英語やインドの言語、中国の月氏の言語)だとされてます。鉄器時代までに遊牧化します

2020-11-10 04:04:58
巫俊(ふしゅん) @fushunia

@mio_sng 日本人が食べてる「うどん」も、パン小麦なので、1万年前の前後からトルコ東南部で食べられてた小麦が3000年ほどかけて栽培品種化し、それが今戦争中のアルメニア・アゼルバイジャンに広がって野生種と交雑してパン小麦になったとされてます。そこから東西に広がって、日本ではうどんになりました

2020-11-10 04:09:29
巫俊(ふしゅん) @fushunia

@jyashinnet 通説では、ナンの中国への伝播は、安史の乱の頃だとされてきましたが、紀元前1000年頃の新彊ウイグル自治区の遺跡から、ナンを焼くための窯や小麦が出土していて、新疆へは早い段階で人間とともに移動してきてたようです。

2020-10-26 00:52:33

このまとめ記事は、中国古代史が専門の人間が書いてますので、この分野の歴史に精通してる訳では無いですが、最近の考古学などでは、古代オリエントの「銅」の文化が、先史時代のアルメニア・アゼルバイジャンを経由して、北のユーラシア草原地帯に至ると、大平原を東西に一気に拡散して、ヨーロッパから中国・日本にまで伝わったと、明らかになりました。

草原のシルクロードの民が、柔らかい銅を使ってた時代(紀元前3500年)から、青銅の時代(紀元前2000年)までがありますが、そうした文化が草原の「馬」や「車」とともに、新石器時代の中国に伝わると、その刺激で「夏」や殷の中国王朝が生まれ、日本列島にもモンゴル高原を経由して、その青銅器が伝わっていったことが、2010年代の最新の考古学で明らかにされてます。

アルメニア・アゼルバイジャンはその経由地であるだけで無く、中国(新石器時代末)や日本(弥生時代の前半、「うどん」はまだ無いが)に伝わった「小麦」は、アルメニア・アゼルバイジャンで栽培種と野生種が交雑して生まれた「パン小麦」だったことが分かっています。パン小麦はヨーロッパにも伝わって、東西の世界で「うどん」や「パン」などにして食べられている、とくに美味しい小麦品種です。

巫俊(ふしゅん) @fushunia

調べ始めたばかりなんですが、『コーカサスを知るための60章』や、『アゼルバイジャンを知るための67章』によると、カスピ海西岸のアゼルバイジャンには、世界の主要気候11のうち、9までがあるとのことで、山一つ越えると気候が違うことから、動物・植物の遺伝的多様性も大きいそうです。

2020-10-05 02:54:43
巫俊(ふしゅん) @fushunia

何か、こう、漠然と、寒かったり乾燥してるイメージがある地域ですが、実際には多様な気候が存在してるとのことで、このカフカス地方が、歴史・政治的には「障壁」のような役割を果たした一方で、文化の伝播という点では、重要な役割を果たしていたようです。

2020-10-05 02:56:31

※現在のアルメニア国家の言語「アルメニア語」は、黒海周辺の航海民の言語に由来し、紀元前2500年に、南欧に移動していくギリシア語・アルバニア語と分岐した言葉です。

メソポタミアの「銅」の文化が、東西世界に広まり始めたのは、紀元前3500年ですから、それより後に成立した航海民で、東西世界に広まっていく「インドヨーロッパ語族」の一系統としてウクライナから海の方へと分離した言葉でした。それが長い時間をかけて、アルメニアの主要な言語に変化していったようです。

なので、「小麦と銅」の「幻のコムギの民」は、現在のアルメニア語や中世以降のアゼルバイジャンの言語(テュルク語)とは、別系統だったことになります。

巫俊(ふしゅん) @fushunia

アケメネス朝の総督の名前がアゼルバイジャンだったなんて、驚きでした。アレクサンドロス大王に降伏した総督の名前(当時の古代ペルシア語の発音はĀturpat)だった。

2020-10-07 02:09:30
巫俊(ふしゅん) @fushunia

元は、「火の番人」を意味する古代ペルシア語の人名で、アケメネス朝ペルシアのメディア総督・アータレパータÂtarepâtaが、ガウガメラの戦いでアレクサンドロス大王に敗北した後、降伏してその総督の地位を保ち、最終的にメディア北部の地だけをその領土としたので、アゼルバイジャンの地名が生まれた

2020-10-06 04:23:53
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コメント

しわ(師走くらげ)@寝貯めしたい @shiwasu_hrpy 2020年11月11日
戦国時代~江戸時代の渡りの辺りで、戦場と言う仕事場を無くした傭兵が更なる戦場を求めたので、十字系宗教関係者がこれ幸いと傭兵として海外に連れてったなんて話あったの思い出したわ>ハンガリー人はアジアン云々
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語るおじさん(おじさん) @ojisan_think_so 2020年11月11日
悔しい!スゴく面白い話なのに一番記憶に残るのシャアの元ネタになっちゃう!
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tibigame @tibigame 2020年11月11日
古代小麦にはロマンがあるよなぁ。近代小麦は大量生産に重きを置かれて味は疑問符だし、タンパク質が古代種と違うことに人類がまだ対応できてないことによるアレルギーや疾患もあるし。
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巫俊(ふしゅん) @fushunia 2020年11月11日
地図や解説の不足を追記致しました。
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anineko @ANINEKObySYSTER 2020年11月27日
小札鎧は鱗からの発想なんだろうな。
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