南部はなぜ民主党支持から共和党支持に変わったのか?

#Walkaway 第六十三弾。正に現在リアルタイムで進行中の大統領選挙を巡る巨大なイカサマにも通ずる民主党(≒リベラル)のペテンとデマの歴史を振り返ります。
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tarafuku10 @tarafuku10

『南部はなぜ民主党支持から共和党支持に変わったのか?』を訳してみた。かつて南部は民主党が強かったが、現在は共和党の支持基盤だ。なぜ切り替わったのか? 共和党がレイシストの白人の歓心を買うことにしたからだという人もいる。本当か? キャロル・スウェインが説明します。youtube.com/watch?v=UiprVX… pic.twitter.com/W9n1zuG0jN

2020-11-30 20:34:48
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昔むかし、歴史を学んだすべての学生、つまり高校教育を受けたほぼすべての人が次の事実を知っていた。「民主党は奴隷制とジム・クロウ法の党であり、共和党は解放と人種統合の党だった」 (注: ジム・クロウ法は、アメリカ南部の黒人に対する差別的な法律の総称) pic.twitter.com/lRyVuxFmhh

2020-11-30 20:36:25
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民主党支持者は南軍であり、共和党支持者は北軍だった。ジム・クロウ法の民主党支持者は南部に多く、社会的に寛容な共和党支持者は北部に多かった。 しかし、1960年代と70年代に、すべてが反転したように見えた。共和党は突如としてレイシストの党になり、民主党が公民権の擁護者となった。 pic.twitter.com/RXJ1xsckBJ

2020-11-30 20:36:26
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左派のエリート学者とジャーナリストは、次のようなストーリーをこしらえた。共和党はこの国の良心に訴えかけることでは国政選挙に勝てなかった。共和党が勝つには、この国の最悪の部分に訴えかけるしかなかった。メディアにとって万能の悪役、リチャード・ニクソンが考えたとされるこの戦略は、… pic.twitter.com/vsIEEkEkjm

2020-11-30 20:36:27
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「サザン・ストラテジー」と呼ばれるようになる。 それは、とてもシンプルなものだった。南部で勝つことで選挙に勝つ。南部で勝つためにレイシストの歓心を買う。そして、リンカーンの党である共和党は、レッドネック (注: 無学の白人労働者への蔑称) の党だというレッテルを貼られることになった。 pic.twitter.com/sUVLuHtrLg

2020-11-30 20:36:28
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しかし、2つの党がアイデンティティを交換したというこのストーリーは作り話である。実際には、3 つの作り話で1つの嘘物語を紡いだものだ。その作り話について、順番に簡単に見ていこう。 作り話その1: 南部での競争力を高めるために、共和党は1960年代に白人のレイシストの機嫌をとり始めた。 pic.twitter.com/i6kjfYGd8s

2020-11-30 20:36:29
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事実: 共和党は、1928年には南部で民主党と競えるだけの力を身につけていた。その年、民主党のハーバート・フーヴァーは、民主党のアル・スミスに対し、南部の総投票数の47%を獲得したのだ。1952年には、共和党のドワイト・アイゼンハワー大統領は南部州のテネシー、フロリダ、バージニアで勝った。 pic.twitter.com/xD7Ff8ZcPE

2020-11-30 20:37:33
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1956年には、ルイジアナ、ケンタッキー、ウエストバージニアでも勝利をものにした。その前後に、アイゼンハワーは公立学校での人種隔離を違法とするブラウン対教育委員会の判決を支持し、人種統合を実現するために第101空挺師団をリトルロック中央高校に派遣した。 pic.twitter.com/CIjhT9Svin

2020-11-30 20:37:34
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作り話その2: 1964年の公民権法に怒った南部の民主党議員が共和党に鞍替えした。 pic.twitter.com/TxhdZzhKhQ

2020-11-30 20:37:34
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事実: 公民権法に反対した21人の民主党上院議員のうち、その後共和党に鞍替えしたのは1人だけである。残りの20人は民主党として再選されたか、ほかの民主党政治家に交代した。平均すると、これら20の議席が共和党に代わったのは25年後だった。 pic.twitter.com/4DW5LzJQ4Q

2020-11-30 20:37:35
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作り話その3: サザン・ストラテジーを実行したことにより、共和党は南部で優位に立った。 pic.twitter.com/9COFDtf0Iv

2020-11-30 20:37:36
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事実: サザン・ストラテジーを作った男だと見なされることの多いリチャード・ニクソンは、1968年にディープ・サウスで敗れている。これとは対照的に、民主党のジミー・カーターは、1964年の公民権法から12年後の1976年に、ディープ・サウスでほぼ完勝した。 pic.twitter.com/YXs6Cr7mEs

2020-11-30 20:39:08
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28年以上経った1992年には、民主党のビル・クリントンがジョージア、ルイジアナ、アーカンソー、テネシー、ケンタッキー、ウエストバージニアで勝った。共和党が南部の国会議員の過半数を占めるようになるのは1994年。公民権法から30年後のことである。 pic.twitter.com/kS0Aok3AHO

2020-11-30 20:39:08
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ナショナル・レビュー誌のケビン・ウイリアムソンはこう書いている。「南部のレッドネックが民主党を捨てた理由が、1964年に可決された公民権法であれば、なぜ彼らは1980年代後半または90年代前半までそうしなかったのか。南部では時間の流れはゆっくりだと言うが、これほどゆっくりではないだろう」 pic.twitter.com/T07ElhoQZ5

2020-11-30 20:39:09
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では、何が起きたのか? なぜ南部で共和党に票を投じる人がこれほど多くなったのか? それは、南部自体が変わったからだ。価値観が変わったのだ。かつては南部を特徴付けるのはレイシズムだったが、今はそうではない。 pic.twitter.com/G59Edxy5Gm

2020-11-30 20:39:10
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現在の南部の価値観は、生命尊重 (注: 狭義では妊娠中絶反対)、銃所持の支持、小さな政府の支持という保守的価値観である。 その証拠に、南部の白人は、リベラルの白人と比べて、サウス・カロライナのティム・スコット上院議員など黒人の保守派に投票する割合がはるかに高い。 pic.twitter.com/KrKrRGOlCa

2020-11-30 20:39:11
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tarafuku10 @tarafuku10

要するに、歴史が前に進んだのだ。アメリカの他の地域と同じように、南部は肌の色ではなく価値観に従って票を投じる。サザン・ストラテジーという作り話は、南部を失ったことへの民主党の言い訳であり、共和党支持者に「レイシスト」のレッテルを貼っておとしめる手段の1つにすぎない。 pic.twitter.com/0FcChdh2rD

2020-11-30 20:39:35
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tarafuku10 @tarafuku10

だまされてはいけない。 ヴァンダービルト大学の政治科学/法学教授のキャロル・スウェインでした。(了) 英文スクリプト: prageru.com/video/why-did-… pic.twitter.com/pejuDv4VZX

2020-11-30 20:40:10
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tarafuku10 @tarafuku10

訂正: スレッドの上から7つ目のツイート。 誤: 民主党のハーバート・フーヴァー 正: 共和党のハーバート・フーヴァー 失礼しました。

2020-11-30 20:57:48