『魔女見習いをさがして』が刺さりに刺さったオタクの私見まとめ【2020.12.31追記】
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momonekopotte
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ぽてかな
@momonekopotte
魔女見習いをさがして。3人のおジャ魔女オタクが和気藹々、喧々諤々の末に「わかり」を得る物語だった。日毎、作品について語り・語られを繰り返して、作品受容の幅が広がる瞬間に喜びを感じて来た類のオタクは是が非でも見て欲しい。
2020-11-17 00:57:41
ぽてかな
@momonekopotte
価値観の異なる誰かと”好き”で繋がることで、自分の”好き”に新たな解釈が生まれ、価値観がアップデートされる。「作品を愛する」という... cp.buzzes.jp/special/magica… #魔女見習いをさがして #おジャ魔女どれみ pic.twitter.com/vZgETZAFhN
2020-11-18 01:01:56
【投稿した感想文の全文】
価値観の異なる誰かと”好き”で繋がることで、自分の”好き”に新たな解釈が生まれ、価値観がアップデートされる。「作品を愛する」という行為がこんな形で未来に繋がったら嬉しいよね…という1つの理想像が描かれていた。それは創作を愛する全ての人々に向けられた普遍的なメッセージでありながら、3人にとっては「おジャ魔女だから」辿り着けた場所である、と明示してくれたのが本当に嬉しかった。「自分の夢を魔法と名付ける」それはおジャ魔女への”好き”から生まれた、彼女達なりの新解釈であり、3人が単なるメッセンジャーではないことの証左でもある。3人が観客へ語りかける事はない。おジャ魔女どれみが”好き”。その感情に真摯に寄り添う筆致に対して、私自身が勝手に「作品を愛する」の理想像を見ただけ。こういう読み方が出来るのは、最初から最後まで、長瀬ソラ・吉月ミレ・川谷レイカの物語から筆が離れなかったから。本当にありがとう。
ぽてかな
@momonekopotte
割と簡単に一般化して語れちゃう作品だけど、作品内では長瀬ソラ・吉月ミレ・川谷レイカによる長瀬ソラ・吉月ミレ・川谷レイカのための物語として一貫していて、1ミリたりとも一般化されていない所が「魔女見習いを探して」のミソだと思います。
2020-11-18 01:32:39
ぽてかな
@momonekopotte
急に主語が大きくなったり、観客に語りかけるようなシーンが存在しない。最後の結論もソラの台詞を受けて3人が自分のため・3人のために出した結論なので。
2020-11-18 01:34:52
ぽてかな
@momonekopotte
魔女見習いをさがして。見る前から○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○と思っていた2人が、蓋を開けてみれば○○○○○○○○○○○○○○○○ので、公式が最大手案件じゃん……ってなった。 fse.tw/CUrgofYc#all
2020-11-21 12:16:15
ぽてかな
@momonekopotte
魔女見習いをさがして。あのまま「どれみちゃんありがとう」で終わったら正直カルト臭くて見ていられなかっただろうし、かと言って「大人になったら魔法なんて夢見てられないなぁ」みたいな当たり前の結論を出されても面白くない。
2020-11-21 12:31:22
ぽてかな
@momonekopotte
なので前者を酔っ払いの奇行としてバッサリ切り捨てて後者を彼女達にとって”魔法”の象徴たる春風どれみ（と声が似ているだけの一般通過幼女）に否定させた上で満を持して「あの結論」をお出しする話の持って行き方がまぁとにかく巧い。巧いとしか言いようがない。
2020-11-21 12:31:51
ぽてかな
@momonekopotte
魔女見習いをさがして。今更な気付きだけど、冒頭でどれみ達の元から無数の綿毛が飛び去っていくシーンは、仮に1期1話のオマージュであることは知らなくても、今回の映画単体で「ハッピーラッキーみんなに届け！」の具象化として解釈できるようになっているんだなぁ。
2020-11-22 14:25:05
ぽてかな
@momonekopotte
魔女見習いをさがして。4回見て4回とも泣いたのが障碍者支援の塾のシーンで、ソラが何か手応えを掴んだかのように○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○描写が何故かこう、グッと来るんだよな……。 fse.tw/bgzNJ40C#all
2020-11-22 15:28:41ソラが人付き合いで苦労してきた事って具体的に何だろう？という話
ぽてかな
@momonekopotte
魔女見習いをさがして。ミレに「他人の事まで考えられるのが凄い」みたいに言われたソラだけど、ソラからしてみれば多分、悪い意味で周りが「見え過ぎ」て人付き合いに苦労してきた面があると思うんだよな。誰かと仲良くなっても、その人の悪い部分がすぐに見えてしまう。
2020-12-04 00:39:13
ぽてかな
@momonekopotte
1回目の旅行シーンが顕著で、ミレがレイカに無神経な言動をかます度に、ソラのミレに対する心証がゴリゴリ悪くなっていくのが目に見えて分かる。特にミレが「魔法を信じてみない？」と言い出した時は「（この人、頭おかしいのかな…？）」みたいな顔で暫く絶句していた。
2020-12-04 00:39:29
ぽてかな
@momonekopotte
邂逅時の飲み会でも、ミレの帰国子女はつらいよムーブに対して「帰国子女って憧れちゃいます♡」と会話の流れを無視した台詞で返すレイカに、ソラは「（は？）」って顔をするんだけど2人とも気付いていない。
2020-12-04 00:40:42
ぽてかな
@momonekopotte
あの辺の描写を踏まえて、大宮との会話で語られた内容について考えると、普段ならソラはミレとレイカの無神経な部分が見えた段階で嫌気がさして自分から離れていく、もしくはミレにキレた時みたいに何処かで不満が爆発して結果、疎遠になる、みたいなパターンが多かったんじゃないかな。
2020-12-04 00:41:21
ぽてかな
@momonekopotte
その後のバスでソラがミレの隣で居心地悪そうにしていたのは、単純に喧嘩したばかりで気まずいというのは在るだろうけど、このまま疎遠になるのが目に見えているけど解決の仕方が分からない、どうすればいいんだろう、という焦燥感が滲んだ表情と取ることもできる。
2020-12-04 00:41:50
ぽてかな
@momonekopotte
その文脈を辿っていくと「レイカと仲直りして東京に連れて来た」というミレの報告はソラにとっては今までの人付き合いとは違う本当の友達と出会えた事の証明に他ならない訳で、この報告に背中を押されて障碍者支援の塾を訪問する事に決める流れも含めて一本、綺麗に筋が通る。
2020-12-04 00:42:29
ぽてかな
@momonekopotte
ソラが大宮を擁護するシーンは、序盤でミレの悪い部分にばかり目が行っていた事を踏まえると、まぁ「惚れた人間には甘いのね」的な冷めた見方も出来なくはないけど、ここは素直に「周りが見える」というソラの”魔法”が2人や牧田君との出会いを経て良い方向に転がるようになった、という事にしたい。
2020-12-04 00:43:05
ぽてかな
@momonekopotte
この「やってる事の大枠は変わらず、その性質だけが物語を経て変化する。」みたいな作劇はおジャ魔女の十八番で、おんぷの精神操作魔法は目的が「自分のため」から「友達のため」に変わるし、先日話した無印6話は信子の嘘が「人をガッカリさせる嘘」から「人を楽しませる嘘」に変わる話だ。
2020-12-04 00:46:58ソラの悩みについて
ぽてかな
@momonekopotte
魔女見習いをさがして。ソラが一回目の旅行の時に言った「自分に合った環境ならあんなに笑顔になれる。」の後に続く台詞は、素直に文脈を汲み取れば「でも教育実習で失敗するような私に教師は合っていないのかも」みたいな内容になりそうなんだけど、
2020-12-21 00:22:28
ぽてかな
@momonekopotte
実際に出て来た台詞は「でも私は教育実習で失敗して、本当に教師になりたいのかも分からなくなって……。」みたいな感じで「合っていない」とは言い切らないんだよな。多分これが何気に特異点で、要するにソラは牧田君を自分が楽になるための言い訳として雑に消費しなかった。
2020-12-21 00:23:01
ぽてかな
@momonekopotte
その点、対照的なのはレイカで、彼女は父親への未練や天涯孤独の淋しさの代償行為として聖也への依存を止められなかった。その手前で踏み止まれるソラは（優柔不断と言ってしまえばそれまでだが）やはり長いスパンで1人1人の生徒と向き合うスタイルが向いていたのだろう。
2020-12-21 00:23:48
ぽてかな
@momonekopotte
両親の影響で選んだ教師の道に対して自分の適性を疑いつつ、それでも「合わない」と明言しなかった事。それ自体が実は彼女の適性(すなわち"魔法")を端的に示しており、後に”自分に合った環境”を見つけて、最終的には自分の手でその環境を作るまでに至る、その第一歩だった……みたいな話だ。
2020-12-21 00:24:45