- mizunotori
- 14700
- 206
- 47
- 17
以前のまとめ。「ライトノベル」命名の経緯についてはこちらのほうが詳しい。
@Keitakamikita まあ、兄者がすべての元凶というつもりはない(偲姉さんとか、共犯者はいっぱいいるし)けど、「ライトノベル」という言葉が出来た当時、こんなに人口に膾炙するとは思わなかったよねえ。
2020-12-07 09:24:29@adachi_hiro とにかく、「コバルト・ソノラマ系」とか「スニーカー・ファンタジア系」とか呼ぶしかなかった時代、「字マンガ」とか「アニメ文庫」とか、悪意のこもった言葉も多数、乱舞していたからな。そのジャンル(と当時は思っていた)に対し、何か統合した名前を付ける必要があったわけだ。
2020-12-07 09:30:29@Keitakamikita うん。そういう百花繚乱魑魅魍魎のジャンルを包括する名前として「ライトノベル」を作ったワケだよね。で、それが何十年も生き残ってるというのは、それが読者にも出版社にもフィットした名前だったと考えて良いというコトなんだろうね。
2020-12-07 09:32:25@adachi_hiro 多方面にフィットした理由は、多分、「どこからもほぼ均等に遠かった」からじゃないかな。「ライトノベル、何それ?」ていう引っ掛かりがかえって良い方向に浸透を進めた。
2020-12-07 09:36:20@adachi_hiro 今は、俺は「ライトノベル」を「ジャンル」とは考えておらず「パッケージ」の形式だと思っている。小説の本文に対し、能動的にキャラクターやメカ、クリーチャーたちの姿を表紙や挿絵で示す、パッケージングの形式。そしてそれは、いわゆるジャケ買いを薦める形式でもある。
2020-12-07 09:33:38@Keitakamikita なるほど。私としては、その「パッケージ」は本というカタチだけでなく「レーベル」に拡がるのがライトノベルの特徴なのかな、と思ってました。最近は追いかけられてないので実情からズレてるかも知れませんが。いわばレーベルひとつで小説雑誌ひとつ、みたいな感覚。
2020-12-07 09:36:26@adachi_hiro なるほどね。僕は逆にレーベルの枠に囚われてなくて、例えば光瀬龍の宇宙年代記系の文庫本と同じハヤカワ文庫に入っている松本零士表紙の『大宇宙の魔女』とかは、先行したライトノベルだと思っている。(細かくいうとJAとSFでレーベル違うんだけどさ)
2020-12-07 09:40:29午前中の発言に付け加えておくと 「字マンガ」ってのは、「小説の範疇に入らない/入れたくない」的な差別用語として使われていた。(そうでなく使っていた人がいるかも知れないが、僕自身は、悪意を込めて蔑称として使っている例しか知らない。)
2020-12-07 12:47:39「アニメ本」とか「アニメ文庫」もしくは「アニメ絵表紙」って感じの表紙のイメージでの呼び方は、別にアニメになった作品でない以上、マト外れだった。それとは別に、劇場版アニメとかをコミック的コマ割りと吹き出しセリフで読ませるアニメコミックなどもあり、不要に紛らわしかった。
2020-12-07 12:51:58もっとも雑駁なのは「ファンタジー」という呼び方。初期のライトノベルに「スレイヤーズ」やら「ロードス島戦記」やら、剣と魔法もののヒロイック・ファンタジーがあったのは事実だが、SF作品も、若干の推理小説もありながら全部を「ファンタジー本」とか呼ぶのは根本的におかしかった。
2020-12-07 12:55:35あと、アメリカの同系ジャンル名ということで「ヤングアダルト」というのがあったが、これは感心しなかった。ビキニアーマーの年端もいかない少女がしなを作って表紙を飾る「ヤングアダルト」って、ああ、ヤングなアダルト小説文庫(=ロリコンポルノ)なのねって誘導している気がしたから。
2020-12-07 12:59:59そんなようなわけで、ドンピシャな名前がないが確かに存在するジャンルというか、志向というか(今後知恵で言うと「パッケージの仕方」なんだが)をNIFTY-ServeのSFファンタジー・フォーラムで扱うにあたり、名前が必要になってきたから、名付けた。それが「ライトノベル」。
2020-12-07 13:03:51「ソノラマ・コバルト系」とか「スニーカー・ファンタジア系」とかよりはハマったようで、何年か後には、フォーラムの外でも使う人が増え、本屋の書棚に「推理」とか「SF」と並んで書かれるようになり、今に至るわけだ。
2020-12-07 13:05:52