物語による世界解釈と世界観の共有について

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中野善夫 @tolle_et_lege

『科学コミュニケーション』(平凡社新書)を読む。個々の文章の意味は判るのに、全体としてはどういうことかよく判らない。日本のコミュニケーションでは共感と共有を重視する必要があるという視点から書かれているからか。私の最も苦手なのが共感と共有だからかも。

2011-07-18 16:52:42
中野善夫 @tolle_et_lege

『科学コミュニケーション』(平凡社新書)で驚いた箇所。「科学者は「因果関係による理解」に慣れてしまっていますが、人々が本当に必要なのは「物語による解釈」です」私には、世界を物語によって解釈することは、共感も共有もできない。もう私には呆然とすることしかできない。

2011-07-18 16:55:50
中野善夫 @tolle_et_lege

『科学コミュニケーション』(平凡社新書)で驚いた話の続き。世界を物語で説明しようとすると、陰謀論になりがちなんじゃないだろうか。物語に沿って何でも判りやすく解説してくれるがそれに納得しては困るわけで、理解とはそういうものではないだろう。

2011-07-19 07:59:21
中野善夫 @tolle_et_lege

「物語による世界理解」の衝撃は大きく、いまだに狼狽えている。私は世界は観測と解析によって理解するものだと思っていたのだけど、もしかすると物語で理解している人の方が多かったりするのだろうか。そういう人たちとは同じ部屋にいても同じ世界にはいないような気がする。

2011-07-20 08:02:46
中野善夫 @tolle_et_lege

どうして衝撃を受けているかというと、「世界観の共有と共感」を掲げる本でそう主張されていたから。相容れない世界観を示しながら、共有と共感を求められても、私には絶望しか抱けないから。それに共感できない相手とも世界について話さなくてはならないときはどうすればいいのか。

2011-07-20 08:10:00
中野善夫 @tolle_et_lege

多分人は物語を生きていて生きていくのに物語を必要とするのかも知れないが、世界を理解するとは私にとっては個人の物語に依存しない構造と法則の理解であるので狼狽えたに違いない。物語とは何か、世界とは何かということは難しい問題なので、もう考えるのはやめようかな。

2011-07-20 08:52:15
matsugon @matsu_gon

あたしゃ完全に物語派だわ汗 RT @tolle_et_lege: 「物語による世界理解」の衝撃は大きく、いまだに狼狽えている。私は世界は観測と解析によって理解するものだと思っていたのだけど、もしかすると物語で理解している人の方が多かったりするのだろうか。

2011-07-20 08:22:28
西崎憲 @ken_nishizaki

@tolle_et_lege 難しくて重要なことを言ってますね。私はずっとそのことばかり考えているような気がします。

2011-07-20 09:40:03
西崎憲 @ken_nishizaki

@tolle_et_lege 世界観が違うとたしかに共感などは成立しにくいけれど、実態としては、個人の世界観もそれぞれが自覚しているほど強固なものじゃなく、揺れ続けているものなので、「世界観が違う」という推測を前提とすることさえ難しいかなと思ったりします。

2011-07-20 09:40:24
西崎憲 @ken_nishizaki

@tolle_et_lege 問題は人が感じていることは多様すぎて、完全な言語化ができないことじゃないかなあ。この人はこういうことを言いたいわけではないだろうと感じることがよくあります。自分の立場に言わされている場合も多いし、こうあるべきだと演繹的な姿勢に立っての発言も多い。

2011-07-20 09:46:07
西崎憲 @ken_nishizaki

@tolle_et_lege ちょうどいま書いている小説の主題のひとつがそういうことなので、つい興奮してしまいました。Twitterでは話しきれないのでまたいずれ話しましょう。Twitterはそれこそ個人の物語の巣ですね。物語は時として苦痛でないほうが楽かもとたまに思います。

2011-07-20 09:49:53
中野善夫 @tolle_et_lege

.@ken_nishizaki 世界をどう認識しているかということと個人の物語の多様性のなかで、世界の理解はそういうものに依存せず共有できる領域に立脚すると信じていたのですが、どうもよく判りません。確かにここでは足りないので、また近いうちに。

2011-07-20 10:11:43
西崎憲 @ken_nishizaki

@tolle_et_lege いやいや、それは無理でしょう。宗教やある種の「科学」はそういうのを目指したのかしれないけど。主義や物語はもう成立しえないかなという印象です。でも生きるのに必要なものだから、私たちはずっと誤配されつづけることになるでしょうね。

2011-07-20 10:20:14
西崎憲 @ken_nishizaki

@tolle_et_lege 中野君とは淡々とこういう話ができるので有難いです。言説は世のなかに溢れていると思うのですが、私が知りたい、話したいと思っていることに関するのは何だか少ないなという印象です。主張ではなく、正しい正しくないではなく、博物学のようなものが読みたいのだけど。

2011-07-20 10:24:28
西崎憲 @ken_nishizaki

そういえば博物学は死んだ学問だな。

2011-07-20 10:26:45
中野善夫 @tolle_et_lege

@ken_nishizaki 「無理」というのは、「個人の世界認識と物語に依存せずに共有できる領域に立脚する」ということが? 140字では足りないから、今度また来てください。結局Weird Talesの表紙とか眺めてしまいそうだけど。

2011-07-20 10:26:57
西崎憲 @ken_nishizaki

@tolle_et_lege そうですね。それはスピノザとかでしょう。スピノザ好きだけど。美術品のようなあの家に呼んでいただけるなら是非。そういえば、中野くんの家にはスピノザとかライブニッツについて話したくなるような雰囲気がありますね。もちろんWTでもFFMでもいいのだけど。

2011-07-20 10:40:19
中野善夫 @tolle_et_lege

.@ken_nishizaki スピノザとかいうと多分「神」について考えなくてはならなくなって難しくなりますね。私は科学コミュニケーションに個人への依存度の高い物語を必要とするという言葉に驚いただけで、あまり難しいことは考えていません。常に難しいことは考えていないのです。

2011-07-20 11:50:48
西崎憲 @ken_nishizaki

@tolle_et_lege 私もどちらかというと感覚的に生きていると思うので、論理とかは弱いんじゃないかと思います。でも、包括的な論理というのはなくて、あったとしたら実効みたいなものは皆無のような気がしていますね。まあ、長くなるのでまた。

2011-07-20 12:01:51

片瀬久美子🍀 @kumikokatase

[放射線]「あやしい放射線対策」の代表をいくつか紹介しました。大切なお金と時間と労力を無駄にしてしまうことになるし、何よりも健康を害する恐れがあるので、気をつけて下さい。/ SYNODOS JOURNAL : あやしい放射能対策 http://j.mp/nQyPWY

2011-07-19 12:04:06
まとめ 米のとぎ汁乳酸菌(?)なんてやめたほうがいいよ! 飯山一郎(@iiyama16)さんが提唱している米のとぎ汁を発酵させたものを使って放射性物質を体外に排出するということについて、片瀬久美子(@kumikokatase)さん・菊池誠(@kikumaco)さんらが根拠がないだけでなく健康に害があると指摘されてます。 102205 pv 518 79 users 125

中野善夫 @tolle_et_lege

米のとぎ汁で乳酸菌で醗酵させた液体が放射性物質を除去する(可能性がある)と考える人たちと自分は同じ宇宙(世界)に住んでいるのだろうかと不思議に思う。放射性物質や感染症に関する知識の差ではない何か大きな隔たりがあるような気がしてならない。

2011-07-20 21:52:39
中野善夫 @tolle_et_lege

理解できないのは、増えた乳酸菌を含むとぎ汁が放射性物質(あるいは放射線)を除去する作用機序を考えられる思考の流れ、繁殖した細菌による健康被害を考慮しなくてよいと考える思考の流れ、そして益をもたらすことはあっても不利益はもたらさないと考える思考の流れ。

2011-07-20 21:52:49