2020年12月19日

ゴリラの黙示録

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伊勢板 筑摩屋 @o0UpJRBXzV1sGhx

全知全能システム・アマテラスが完成実装され、天気予報は予言と化し個人の未来をシュミレートするシステムにより犯罪率は0%に等しい。 今朝、まだへその緒が付いた赤ん坊が逮捕されるのを見届けて、私は産婦人科医の職を辞した。 ゴリラの黙示録第178章 『管理型神話社会』より抜粋 #ゴリラの黙示録 twitter.com/o0UpJRBXzV1sGh…

2020-12-19 09:44:58
伊勢板 筑摩屋 @o0UpJRBXzV1sGhx

未来が見えて得したコトは一度もない。 何度、オレが警告したって誰も言うことを聞きやしない。 今日も交通事故に遭う男の説得を試みたが相手にもされない。 オレ達イヌという種族はよほど人間達から信用がないらしい。 ゴリラの黙示録大177章 『イヌミエール』より抜粋 #ゴリラの黙示録 #嘘抜粋

2020-12-19 01:59:58
伊勢板 筑摩屋 @o0UpJRBXzV1sGhx

全知全能システム・アマテラスが完成実装され、天気予報は予言と化し個人の未来をシュミレートするシステムにより犯罪率は0%に等しい。 今朝、まだへその緒が付いた赤ん坊が逮捕さるのを見届けて、私は産婦人科医の職を辞した。 ゴリラの黙示録第178章 『管理型神話社会』より抜粋 #ゴリラの黙示録

2020-12-19 02:48:58
伊勢板 筑摩屋 @o0UpJRBXzV1sGhx

事故で死んだ友を救うためタイムトラベルで過去を変え帰還。 友が未来を生きるなら、自分は消えてもよかった。 飼犬がイグアナ、父が母に母は母のままで、妹は不登校から復帰し祖母がジェームス・ブラウンみたいになったが生活に支障ない。 ゴリラの黙示録第176章 『マシンガンエフェクト』より抜粋

2020-12-18 23:28:29
伊勢板 筑摩屋 @o0UpJRBXzV1sGhx

「ジョン!今日ボブが貧相なSサイズのパンツを履いてたぜ!」 「貧相な野郎だ!」 「お前はいくつだ?」 「Mさ。」 「カモ~ン!冗談はよし子さんだ。お前のママがデカパンを干してるの見たぜ。」 「Magnumサイズだからな!」 「ホーリーシット!!」 ゴリラの黙示録第174章 『米国冗談』より抜粋

2020-12-18 22:16:07
伊勢板 筑摩屋 @o0UpJRBXzV1sGhx

「宴のお土産をあげるチュン。どちらか選んでチュン。」 大小2つのツヅラが置かれた。 「デカイ方をよこせ!へっへっへぇ。さぁ、いでよ財宝!」 下品に笑う翁がツヅラを開けると中で婆さまが体育座りをしておった。 「ワタシをア・ゲ・ル。」 ゴリラの黙示録第173章 『昔話は突然に、』より抜粋

2020-12-17 05:35:48
伊勢板 筑摩屋 @o0UpJRBXzV1sGhx

まず蟻が湧いた。 次にムカデ、マイマイカブリ、考えうる不快な虫が出終えると次は匂い。 腐乱臭、刺激臭、漂う甘い香り、桃や葡萄と土が発酵したような。 声、悲鳴、怒号、許しを乞う父の声。 溶けた金属。 私の右耳から流れ出た。 咄嗟に左耳を塞いだ。 ゴリラの黙示録第174章 『地獄耳』より抜粋

2020-12-18 02:14:26
伊勢板 筑摩屋 @o0UpJRBXzV1sGhx

16時という半端な時間に先輩は小さな缶を握っていた。 「コンポタですか?」 「サボタージュ。」 先輩は欠伸と一緒に言葉を絞り出す。 「それってジャガイモのスープですか?」 「そりゃ、ビシソワーズ。」 日時計みたいに曖昧な時が過ぎて行く。 ゴリラの黙示録第172章 「汁物社員」より抜粋

2020-12-16 22:37:24
伊勢板 筑摩屋 @o0UpJRBXzV1sGhx

傷口から緑のネバネバが流れ出た。緑というより、なんだ? 記憶を探る。 ビリジアンだ。 ネバネバのビリジアンは重力に逆らい空へ上る。地球上の人間全てのネバネバが空をビリジアンに染め上げると、「さようなら」と幼く高い声が聴こえた。 ゴリラの黙示録第172章 『ミトコンドリ嵐』より抜粋 pic.twitter.com/DY63kd0fWv

2020-12-15 18:47:25
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伊勢板 筑摩屋 @o0UpJRBXzV1sGhx

赤「いいや違う、胴体を開けてから右足左足の順だ!」 青「しかしリーダー、頭にそもそも接合部がないぞ。」 緑「磁石だ磁石の力を使うんだ!」 黄「……」 桃「フラッペ飲みた〜い。」 敵の巨大化から約40分が経とうとしていた。 ゴリラの黙示録第171章 『超合金ヘタクソ合体』より抜粋

2020-12-15 16:50:32
伊勢板 筑摩屋 @o0UpJRBXzV1sGhx

ペタンと餅がつきあがった。 「権じい、何で餅なんぞ作るん?」 「日本人は昔からそうしてきたんじゃて」 齢109の権蔵爺に代わり親父が答える。 「伝統ちゅうのは意味よりも伝えるコトが大事なんよ。」 宇宙コロニー・オケアノスは数時間で新年を迎える。 ゴリラの黙示録第170章 『新年軌道』より抜粋

2020-12-15 02:12:55
伊勢板 筑摩屋 @o0UpJRBXzV1sGhx

海は青い、ラムネみたい。麦わら帽がとばないように右手で抑え屋敷裏のオレンジ畑を歩く。夕日色に熟れた実をほおばると甘酸っぱい味が口中に広が、らない。 コレが幻想であることが分からないほど馬鹿ではない。 白い病室で私はもう一度目をとじた。 ゴリラの黙示録第169章 『マリンオレンジの病室』

2020-12-13 17:58:50
伊勢板 筑摩屋 @o0UpJRBXzV1sGhx

怪しい老婆から、控えめに言ってインチキくさい老婆から"この世の終わりまで生きる猫"を5万で買ったソノ日のニュースで今世紀最大の流星群が今夜だと知った。 ゴリラの黙示録第168章 『寿命』より抜粋 #ゴリラの黙示録 #嘘抜粋 #140字小説

2020-12-13 17:25:31
伊勢板 筑摩屋 @o0UpJRBXzV1sGhx

「雪だ。」とはしゃぐ夫の背中に目を凝らす。私はサンドイッチが入った籠を左手に持ち替えた。 「ねぇアナタ、それの花言葉を知ってる?」 夫のチタン合金製の頭蓋に肘に仕込んだレールガンを押し当てる、 「オイル漏れ注意よ。」 ゴリラの黙示録第168章 『電脳ピクニック』より抜粋 #ゴリラの黙示録

2020-12-13 11:45:25
伊勢板 筑摩屋 @o0UpJRBXzV1sGhx

「お嬢様が今お召になっているスカートですが、体温が37.0℃を超えると次第に透明になります。スリル満点でございます。」 「セバスチャンのバカチン!私が欲しいって言ったのはフリルよ!!フ・リ・ル!!!」 ゴリラの黙示録第167章 『おてんば辞典』より抜粋 #ゴリラの黙示録 #嘘抜粋 #140字小説

2020-12-12 01:14:51
伊勢板 筑摩屋 @o0UpJRBXzV1sGhx

祖母がくれるお小遣いは紙幣ではなく佃煮とかの瓶に詰め込んだ小銭、十円玉がほとんどだ。 なんだか祖母から金を取り上げているようで気が引けた。だが帰ってから百円玉を探す自分を俯瞰し、あれは大人達が建前で行う"遠慮"の真似だったと気付く冬。 ゴリラの黙示録第165章 『真似money』より抜粋

2020-12-11 08:22:45
伊勢板 筑摩屋 @o0UpJRBXzV1sGhx

人間の生活感を濃縮させた六畳二間、積み上げられたゴミ、這い回る微細な名前も知らない虫。 耳障りな電子音。 けたたましくドアを叩く音。 腐臭、腐臭、腐臭。 「ふしゅぅ、ふしゅぅ、ふしゅぅ」 歯を閉じたままする荒い呼吸。 白色が懐かしい。 ゴリラの黙示録第166章 「ルームジャム」より抜粋

2020-12-11 08:21:50

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