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「137人の睾丸が潰されたっ」て?:ホロコースト否定論のウソを紹介するまとめ(2)

ホロコースト否定論のウソを紹介するまとめの第二弾です。今回はその中でもかなりの傑作をご紹介します。
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前回までの「否定論のウソまとめはこちら」

まとめ ホロコースト否定論のウソを紹介するまとめ ホロコーストは日本だと特に言語の壁があってなかなかわかりにく話でもあり、それが却って日本にホロコースト否定を信じさせる要因になっている気がします。しかし数年前、山本弘氏が述べたように否定論はとっくの昔に海外では論破されているのが実情です。その実情を少しでも紹介できたらなと、外国語サイトの記事を翻訳したりしています。ここではそれらのうち、いくつかを紹介したいと思います。 1571 pv 2 1 user

今回は、ホロコーストを直接否定する否定論ではありませんが、いわゆる「印象操作」に用いられるものです。前回まとめの中にもルドルフ・ヘスへの暴行の話が出てきます。こうした単純な印象操作に使える話があると、否定派はそれが大好物なのですぐに飛びつくようです。しかし、否定派は飛びついたはいいが、深くは調べることはないようです……

137人のドイツ人捕虜の睾丸を潰した? という話。

蜉蝣@ @mss2400

#ホロコースト否定論の嘘 ホロコースト否定論には笑うしかない否定論も存在する。 中でも「137人のドイツ人の睾丸が修復不可能なほど潰された」の話は、その反論記事を訳していてほとんどいきなり笑った。どんな話なのか、簡潔に説明すると

2020-12-21 15:59:07
蜉蝣@ @mss2400

連合国は沢山のドイツ人捕虜を捕まえ、取調べをしたわけだが、暴力的な不適切な取り調べがあったらしい(これ自体は事実である)。その中に、米軍が取り調べ中に139人中137人の囚人の睾丸を修復不可能なほど蹴った、という話があった。その尋問の調査を行なった判事がそう述べたというのである。

2020-12-21 15:59:08
蜉蝣@ @mss2400

この話に否定派は飛びついた。映画『否定と肯定』で世界的に有名になってしまった、デヴィッド・アーヴィングのお気に入りでもある。アーヴィングのサイトにはこうあるそうだ。

2020-12-21 15:59:08
蜉蝣@ @mss2400

ドイツ人のうち2人を除いて、私たちが調査した139件の事件では、修復不可能なほど睾丸を蹴られていました。これがアメリカの捜査官の標準作業手順でした」 他にも沢山の否定派が137人の睾丸の話を使用しているそうだ。ところが。

2020-12-21 15:59:08
蜉蝣@ @mss2400

米軍の尋問の調査を行なったのはローデン判事とシンプソン判事であったが、これはアメリカ議会からの依頼で調査を行なったものであり、当然、報告のための公聴会が開かれた。そして、私が翻訳した記事の最初の方にその議事録の引用が始まっており、こう書いてあった。

2020-12-21 15:59:09
蜉蝣@ @mss2400

今日、他の目撃者の尋問や、シンプソン報告書に基づいて印刷されたいくつかの記事の中で、かなり驚くべき割合で― 139のケースのうち、2人を除く全てのドイツ人は睾丸が修復不可能なほど損傷していたと思います。その証拠をどこで見つけたんですか? シンプソン氏:全くありません。

2020-12-21 15:59:09
蜉蝣@ @mss2400

お茶があったら吹きこぼしていたに違いない 否定派は、なんと肝心の公聴会を全く調べていないのである。もっとも実際には調べて、無視した可能性はあるが、いずれにせよ、これほど笑える話もなかなかないだろう。 ローデン判事が述べたという話の真相はどうだったかというと

2020-12-21 15:59:09
蜉蝣@ @mss2400

ハント上院議員:ヴァン・ローデン判事、私の目の前にあるのは... プログレッシブと呼ばれる雑誌だと思うが... (中略) ヴァン・ローデン判事:その前に、上院議員、私はこれを確実に記録に残したい。私はその記事を書いていません

2020-12-21 15:59:10
蜉蝣@ @mss2400

実は、ローデン判事が述べた、というのはプログレッシブという雑誌にローデン判事本人の署名付きで睾丸の記事が載っていたということだったのだが、実際にはご本人は書いていないというのだ。そして実際に書いたのはフィヌケンという別の人物らしかった

2020-12-21 15:59:10
蜉蝣@ @mss2400

その人物はどうやら、ローデン判事が講演を行ったときにメモを取り、ローデンに変わってプログレッシブに記事を載せたらしい。但しややこしいことに、プログレッシブからローデンはその原稿の署名を求められて、署名(バイライン)の許可を雑誌社に出したらしい。

2020-12-21 15:59:10
蜉蝣@ @mss2400

ところがローデン判事は「バイライン」の意味がわかっていなかった。そしてそのあとで原稿のコピーを受け取って「驚いた」そうだ。何にせよローデン本人が書いたのではなく、講演のメモをとっていたフィヌケンという人物が書いた記事だったのである。

2020-12-21 15:59:11
蜉蝣@ @mss2400

ローデンははっきり何度も公聴会で述べている。 「私はその記事の著者ではありません」 「私はそんなことは言っていません」 「その数字は絶対に間違っている」 「それらはここに私によって否認され、削除されるべき

2020-12-21 15:59:11
蜉蝣@ @mss2400

米軍がいくらか不適切な暴行を含む尋問を行なったのは確かなようである。しかし、少なくとも137人の修復不可能な睾丸の話ははっきりローデン自身が否定し、シンプソンも証拠はないと言っている。その上、ローデン・シンプソン調査委員会は以下のように結論している(抜粋)

2020-12-21 15:59:11
蜉蝣@ @mss2400

(a) ダッハウ戦争犯罪裁判の結果として確定した未執行の死刑判決は、裁判が本質的に公正であったことを反映した記録に基づいている。 (b) 裁判で使用する検察側の証拠を確保するために、一般的または組織的に不適切な方法が用いられたことはなかった。

2020-12-21 15:59:12
蜉蝣@ @mss2400

ともかく 「139人の被告人のうち137人が睾丸を蹴られて修復不可能な状態になり、それがアメリカの捜査官の間で標準的な操作手順であったという主張は、単に虚偽」 なのである。 note.com/ms2400/n/nb5d8…

2020-12-21 15:59:12
蜉蝣@ @mss2400

否定派は、否定に都合の良い話には飛びつくが、それを深く検証しようとなんかしない。「歴史修正主義」が聞いて呆れる。その癖「正史派」側には驚くべき要求レベルの高い証拠・証明を求めるのだから、呆れるしかない。

2020-12-21 15:59:12

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