#twnovel とても大きいので、実際には遠くに在るのに近くに在るような、そんな錯覚。さらにスカイツリーの周りには他に高い建物が無く、余計にそう感じるんだろう。ボクにとってキミの存在は大きくて他には誰もいないから、近くに在るように錯覚していた。とっくに心は遠く離れていたんだね。
2011-07-20 17:32:31あれが完成したら一緒に見に行こうね、と約束していた彼女と別れた。それに至った理由もごくごく些細でありふれたものだった気がする。ぽつねんとひとりぼっちになった僕は、誇るように聳え立つ鉄塔を見遣る。高い高い塔はそれでも空と地上を繋げない。まるで僕らの心のようだった。 #twnovel
2011-07-20 17:50:13スカイツリーノベルに触発されてアジカンの電波塔などを聴く。 http://www.youtube.com/watch?v=0N5A4Xmov2A&feature=related
2011-07-20 17:56:15#twnovel 最初に誰かが「できる」と思った。そしてやがて多くの人が「できる」という思いを集めて繋げて積み上げて、そしてスカイツリーはそこにある。可能性の肯定から始めよう。君と僕の関係も。さあ。
2011-07-20 18:02:57#twnovel 遠くに見えるスカイツリーを指差す。あっちのが高いけど、僕はここが好きなんだ。一番である必要はない。でも、君の一番になりたい。一番じゃなくちゃイヤだ。だからずっと一緒にいてくれる?東京タワーの展望台が一瞬静かになる。夕陽より真っ赤になった顔を俯かせて君が頷いた。
2011-07-20 18:20:29#twnovel いよいよ完成間近のスカイツリー。その名の通り、空を突き刺すように高くそびえ立つ。だが、その名の通り、木造であるという事実はあまり知られていない。
2011-07-20 18:23:52完成が近づくスカイツリー。しかし年を越して春になっても、建築は終わらなかった。すでに雲を見下して天界に近づこうとしている。不安を感じた人たちが口にした言葉…「バベルの塔みたい」。そう、ほどなくして関東全域が地殻陥没を起こして、ツリーもろとも地底深く呑み込まれた。 #twnovel
2011-07-20 18:40:31#twnovel 「背の高い男は駄目だよ。スカイツリーを想像してごらん。地震があった場合、二階建てアパートよりもぐわんぐわん揺れるだろ? それと同じで、背の高い男ほど女の言動に翻弄されやすいんだ」「わたしは身長なんか気にしないわ」「ほ、本当?」「でも、あなたは収入も低いからイヤ」
2011-07-20 18:53:48巷で話題のスカイツリーとやらに来てみた。「こりゃ確かに高いな」「よくこんなん造るわ」「高すぎて雲で全然見えないし、下」と、それまで吹き荒れていた風がふと和らいだ。「やべ、作業しに戻ってくるぞ」「人間って真面目だな」天使達は慌てて、タワーの先端から飛び立った。 #twnovel
2011-07-20 19:05:46