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tiltintninontun
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銀座に行くとギンザ・グラフィック・ギャラリーに寄るようにして、行ったら「SURVIVE - EIKO ISHIOKA /石岡瑛子 グラフィックデザインはサバイブできるか」やってたんで入ったら、衝撃を受けた。dnpfcp.jp/gallery/ggg/jp…
2020-12-22 06:59:33
で「SURVIVE - EIKO ISHIOKA /石岡瑛子 グラフィックデザインはサバイブできるか」にあった衝撃的な文章、元は雑誌「流行通信2005年5月号」とあったので、一旦家に帰り、近所の図書館に所蔵されているので撮影。
2020-12-22 07:00:22
「ハイヒールは都市に住む女性を象徴する存在である。当時の女性は、もはや男性によって定められた道を黙って歩むことはなく、独立した価値観を持って、自由に超特急で人生を切り開こうとしていた。
2020-12-22 07:00:43
エネルギッシュな女性たちは、動かない大きな岩のような男性のまわりを、鋭く、刺激的に攻撃し続けることで、昔ながらの古い凝り固まった概念に取り囲まれている男性を翻弄し、撹拌しながら、新しい、いい男女関係を生み出そうと懸命に努力する。
2020-12-22 07:00:49
その背景における男女の関係をポスターで表現しようと試みた作品。眞木準の書いたコピーの『ハイヒール・エキスプレスにレールはない』は、女性の生き方にこうでなければならないというような、決められたレールはないと、女性の自由を鮮やかに物語っている。」
2020-12-22 07:00:55
「日本の女性は、長い歴史を通して、男性の考えた女性像に忠実にしたがうことが美徳とされ、男のカゴの中の鳥に甘んじることが、幸福への道だと信じようとしてきた。けれども1970年代を迎えた当時、ようやくそれが虚像であることに気がつきはじめ、疑問だけはもったものの、
2020-12-22 07:02:10
出口が見つからないまま低迷し続けていた。17世紀の俳人蕪村の俳句をアレンジしたコピー「鴬は誰にも媚びずホーホケキョ」をシナリオに、これからの時代を生きる女性は、男性にも、男性の造った社会にも、ただ盲目的に媚びるなどということをしないで、
2020-12-22 07:02:18
自分たち独自の考えと価値観をもって人生を謳いあげてほしいと提案する。また、黒い鶯たちは、自由と自信への新しい展望を見せてくれている。」
2020-12-22 07:02:24
と、1976年パルコ企業広告キャンペーンで作ったポスター「「鴬は誰にも媚びずホーホケキョ」にコメントを書いている。
2020-12-22 07:02:29
私は日本におけるハイヒールの歴史を知らないのでざっと検索してみたら、ルイ14世とかフランスの衛生事情とかどーでもいいものばかりがヒットし、日本では昭和初期に飲み屋のおネェちゃんがハイヒール履いて接客してたとか、それくらい。
2020-12-22 07:03:15
昨今ハイヒール履きを攻撃している人って、仕事場で強制されていると怒ってるけど、戦前やら戦後しばらくだって会社で働く女性ってそれなりにいたよね。タイピストとか電話交換手なんて花形職種だったと聞くし。そこで働いてた女性、ヒール履いてた?
2020-12-22 07:03:21
いや、私は知らないから履いてたかもしれないけどさ、日本社会で広まったのは、1970、80年代だと思うのですよ、その時代に自分の才能を頼みに働いてた石岡瑛子さんがこういうことを思っていたのって、無視できないのではないか?
2020-12-22 07:03:26
この文章以外に、1970年代にハイヒールについて言及している人、文章が見つからないから、出されたら「あらそうですか」としか言えないと思うけど、男社会に対する異議申し立ての戦闘服ならぬ戦闘靴として注目を浴びたハイヒールが、どこで男社会から女性を拘束する靴に変化したんだ?
2020-12-22 07:03:34
すぐ頭に浮かぶのは、「男社会への異議申し立て」というイデオロギー抜きに、見た目が格好いい!キレイ!と飛びついた女性が大量に湧いて、「なるほど今はこういうのが売れるのか」という男社会=商業主義に絡め取られたのではないか。
2020-12-22 07:03:39
それを今になって「男社会から押しつけられている拘束靴!」とハイヒールを批判するって、泉下の石岡瑛子さんがどう思うか。
2020-12-22 07:03:45