「令和2年(2020年)放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況(令和2年(2020年)7月1日現在)」を分析してみました

厚労省が例年行っている学童保育の実施状況データを分析してみました。今年は、例年と調査時期が違う(例年は5月1日なのが7月1日に)、職員配置基準の参酌化後初めての調査結果である点がポイントかと思います。
2
鈴木愛子(aiko@学童保育を応援する人) @ponikitiai

mhlw.go.jp/stf/newpage_15… 令和2年(2020年) 放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況(令和2年(2020年)7月1日現在) 一斉休校の後の時点での調査(これまでの調査は例年5月1日現在)ということで、それだけでも特別な調査結果ですね。年末年始に分析しないと。。 #学童保育

2020-12-25 11:43:43
鈴木愛子(aiko@学童保育を応援する人) @ponikitiai

www2s.biglobe.ne.jp/Gakudou/pressr… ↑のツイートの厚労省の調査結果では、待機児童数が減少に転じているんですが、全国学童保育連絡協議会の調査(こちらは2020年5月1日現在)では、待機児童数は増加しているんですよね。 #学童保育

2020-12-25 12:02:32
鈴木愛子(aiko@学童保育を応援する人) @ponikitiai

2019年のデータでは、全国学童保育連絡協議会の調査結果では待機児童数18176人、厚労省の調査結果は18261人で、学童保育の待機児童カウントの難しさから考えても、誤差範囲の違い。それが、2020年になると、全国学童保育連絡協議会の5/1時点データ18783人、厚労省の7/1時点データ15995人。

2020-12-25 12:09:44
鈴木愛子(aiko@学童保育を応援する人) @ponikitiai

こうして2019年度とのデータと比較してみると。2020年度における、連絡協議会調査と厚労省調査との間の待機児童数のズレの大きさは、一斉休校期間の前後の「子どもの居場所の変化」や、保護者(特に母親)の就労状況の変化の大きさを示す数字とみるのが適切なのかな、、

2020-12-25 12:13:12
鈴木愛子(aiko@学童保育を応援する人) @ponikitiai

全国学童保育連絡協議会の方の実施状況調査結果の【施策の現状と課題】でも指摘されてますが。 「学童保育では、「3密」など感染リスクを避けるために、保護者による利用の自粛があったり、「緊急事態宣言」が発令されて以降は、市町村による「利用自粛のお願い」なども行われ」 たんですよね。。

2020-12-27 09:25:45
鈴木愛子(aiko@学童保育を応援する人) @ponikitiai

全国連協の調査結果には、コロナの拡大とその対応として 高学年の子どもの利用を控えさせた家庭もありますし、「当面、原則4〜6年生の受け入れを休止」した市町村もあります。さらには、このことを機に退所する家庭があったり、保護者の失業・退職にともなう退所や入所辞退も生じて いる指摘も。。

2020-12-27 09:38:27
鈴木愛子(aiko@学童保育を応援する人) @ponikitiai

市町村が直営する公立公営の学童保育、約30%にまでなったんだな、、 私が学童保育に関わり出した頃は、4割弱、ってイメージでしたが。。 #学童保育

2020-12-27 09:48:29
鈴木愛子(aiko@学童保育を応援する人) @ponikitiai

厚労省のデータで、昨年の令和元年は公営33.2%なのに。令和2年は30.4%なのか。。一年で3%近く、公営の割合が減ってるんだ。。民間委託等に変わった例は見てましたが。。 #学童保育

2020-12-27 09:52:52
鈴木愛子(aiko@学童保育を応援する人) @ponikitiai

保護者運営学童保育(ここでは、運営委員会・保護者会が運営主体の場合とします)の増減についても、興味深いデータ。 施設は自治体が用意する公立民営のクラブは減少している(令和元年14.2%から2年は12.7%)反面、施設も自分達で用意する民立民営は増えてる(元年5.3%から2年は5.5%に増えてる。

2020-12-27 10:01:15
鈴木愛子(aiko@学童保育を応援する人) @ponikitiai

公立民営(施設は自治体、運営は民間)の学童保育のうち、株式会社が運営主体のものが元年は5.3%から2年は7.9%になっているので。この一年で企業への民間委託がかなり進んだ結果の公営の減少なのは間違いないですね。。 #学童保育 twitter.com/ponikitiai/sta…

2020-12-27 10:04:26
鈴木愛子(aiko@学童保育を応援する人) @ponikitiai

児童一人あたりの専有区画面積の状況は厚労省のデータでは改善してますね。令和元年では、面積基準を守れている割合が74.7%だったのが、2年は80.4%。児童1人あたり1.65㎡以上(しかも登録児童数でいう1人あたりではない)という、高いとは言えない基準ですが。。 #学童保育

2020-12-27 10:21:02
鈴木愛子(aiko@学童保育を応援する人) @ponikitiai

厚労省の調査で、令和2年から、「雇用形態別放課後児童支援員等の数の状況」のデータが出てる!これはGJ! 職員のうち、放課後児童支援員(有資格者)の割合が57.8%。資格のない補助員は42.2%。 そして、常勤の有資格者は全体の29.4%。 この公式データは欲しかった。 #学童保育

2020-12-27 10:30:05
鈴木愛子(aiko@学童保育を応援する人) @ponikitiai

厚労省の実施状況データの、一つの支援の単位あたりの放課後児童支援員等の数の状況。5人以上の放課後児童支援員等がいるところが増えてるのはいいことですね(元年41.3%→2年44.4%)。2人しかいないところも減ってる(16.5%から14.5%)。一方で元年は0のワンオペ学童が2年から0.4%発生。。 #学童保育

2020-12-27 10:40:48
鈴木愛子(aiko@学童保育を応援する人) @ponikitiai

実施規模別の配置職員数状況もデータありますが。40人前後の子どもたちに対して職員数1人と。5名以上のところでは、そこで遊び生活する子ども達にとっても、働く職員の方にとっても全く別物の場所ですよ。。 #学童保育

2020-12-27 10:46:23
鈴木愛子(aiko@学童保育を応援する人) @ponikitiai

その意味でも、公営の減少スピードが増して、株式会社が運営する数が増えてることには危機感を感じますね。。 #学童保育 twitter.com/hananashi_rink…

2020-12-27 10:50:00
華梨 @hananashi_rinka

支援員が増えることと支援員資格を得たことで給与が増えることとは別。取得させるだけさせて給与を上げない指定管理社がいますので。講習では「これで皆さんの給与が上がる云々」言ってましたが、結局は指定管理社の企業努力頼みで、実質無意味 twitter.com/ponikitiai/sta…

2020-12-27 10:47:35
鈴木愛子(aiko@学童保育を応援する人) @ponikitiai

参考データとしてですが、支援の単位ごとの実施規模別放課後児童支援員数の状況(有資格者が何人いるかの、学童保育の規模別データ、ってこと)のデータもあります。やはり、職員配置基準が参酌化されて、有資格者0のところがどの規模でも少しずつ(1〜3%程度)出てきてますね。。 #学童保育

2020-12-27 11:02:09
鈴木愛子(aiko@学童保育を応援する人) @ponikitiai

10歳から12歳の年齢の子ども達が放課後、安心して過ごせて、困った時に頼れる大人がいる状況か否かと、共働き率の増加。これは子どもと大人の利害(現実問題特に母親のそれ)がコンフリクトする点。低学年とはまた違う危険も難しさもある年齢。その緊張緩和には予算が必要。特に人件費 #学童保育

2020-12-27 11:10:43
鈴木愛子(aiko@学童保育を応援する人) @ponikitiai

厚労省基準での配置基準を満たしている学童保育が96.2%。 一方で市町村が条例で定める配置基準を満たしている学童保育は、97.9%。 この1.7%のズレは、配置基準の参酌化に対応して条例での基準を厚労省基準より緩めた自治体があるってことですね。どこか知ってる方いたら是非教えてください。 #学童保育

2020-12-27 11:22:55
鈴木愛子(aiko@学童保育を応援する人) @ponikitiai

厚労省の実施状況データ。放課後児童クラブの月額利用料も、今年度から2万円以上まで区分したデータ出てきました!昨年までは、1万6千円以上は一括りでした。地域子ども・子育て支援事業である学童保育で、2万以上のところも少ないながらある現実。3歳以上の保育の無償化とのギャップ。。 #学童保育

2020-12-27 11:33:33
鈴木愛子(aiko@学童保育を応援する人) @ponikitiai

最近も、学童保育の月額利用料が高い自治体でシングルマザー支援をされている方から。学童の利用料が高く、支援対象者に学童保育を利用している人はいない。保護者の就労等を前提としない放課後子ども教室系の事業に行っていたけど、緊急事態宣言で子どもがいるところがなくなった旨の話を聞きました。

2020-12-27 11:39:40
Hitode @Hitode78519787

@ponikitiai 子ども達の居場所や治安を奪ってきたのは大人であり、更に保護者就労のために子ども達の居場所を即席で設けて拡大させようとしている社会の実態があると思います。「子ども達のため」という大前提から始めないから子ども達は逃げていきます。子ども達の側に共に立って代弁する大人が必要だと思います。

2020-12-27 11:40:33
鈴木愛子(aiko@学童保育を応援する人) @ponikitiai

学童保育の利用料は、低所得世帯やひとり親世帯でも減免されるとは限りません。例えば、市町村民税非課税世帯を減免対象とするクラブは、利用料の徴収があるクラブの46.2%。ひとり親世帯は同30.4%(令和2年の厚労省データ)。減免対象とするクラブは少しずつ増えてるけどまだまだ低い。 #学童保育

2020-12-27 11:45:16
Hitode @Hitode78519787

@ponikitiai 放課後の「自分達の時間」に1人あたり1.65㎡以上という控え目なスペースは...。ショッピングモールや公園や留守宅に集まったりする子ども達が少なくないのも理解できます。子ども達の育ちを危惧する大人と子ども達をマーケットと捉える大人との鬩ぎ合いも歯がゆいかぎりです。

2020-12-27 11:53:02
鈴木愛子(aiko@学童保育を応援する人) @ponikitiai

@Hitode78519787 職員1人あたりの研修受講日数が1日未満のクラブも増加しているデータもあって(元年は5.8%、2年は7.4%)。子どもにとっての居場所としての質の点が確保されていないクラブの増加は懸念しますね。。働きたい人にとっての待機児童問題も同時にあり、本当に子どもの利益とコンフリクトするところだと。

2020-12-27 11:55:07
鈴木愛子(aiko@学童保育を応援する人) @ponikitiai

一連の学童保育についての厚労省の実施状況最新データの分析ツイートは、後でまとめます。本当はブログでちゃんと書くといいんですが、やらないうちに時間経っちゃうんで、、メモ、記録としてまずまとめを。 #学童保育

2020-12-27 12:01:17