「お母さん食堂」を止めての件、小林カツ代先生が料理の鉄人に出た時、「おふくろの味」や「主婦の代表」として扱われるのを徹底して拒んだ話を思い出した。先生は料理研究家であって料理のうまいお母さんではないんだが、男性の研究家はそうは絶対見られないし、扱われなかったんだよね。
2020-12-29 22:13:55「お母さん食堂」は慎吾がお母さんキャラで広告してて、そのテイストは嫌いではなかったんだけど。家庭で食べていたような味ですよとするのに、「お母さん」はまずいよね。「作る人食べる人」の件は40年以上前だし、広告制作しているなら、そのぐらいリスクある表現なのに。
2020-12-29 22:21:05踏むべくして踏んだ地雷。なんで、決まる前に反対意見出なかったのかな。パナソニックの西島秀俊演じる夫とか見れば、今の20代30代の炊事に関するイメージがわかるだろうに。家庭の味はお母さんも作るしお父さんも作るんだがねぇ。
2020-12-29 22:29:27そういえば、西島秀俊は「きのう何食べた?」で日常的に料理を作ってる役演じてたな。仕事しつつ日常的に炊事するのは、もう男女差なくやってることだから。20代の娘は「家の味」って言い方するんだよね。「お母さんの味」が自然とか一般的と思う人は50代以上ではないかな。
2020-12-29 22:38:35これ、面白いな。小林カツ代先生も、伝統的ではない、家庭での合理的な調理の研究が得意だった。 twitter.com/bokukoui/statu…
2020-12-29 23:15:59「おふくろの味」という言葉を普及させた土井勝は、海軍の経理学校を出ていて、いわば海軍仕込みの近代的料理法をバックボーンにしているといえます。土井先生の「おふくろの味」は実は、「伝統的」な「家庭」の味というわけではないんですね。
2020-12-29 12:19:10バズったので、我が家で愛用してるカツ代先生の本は「小林カツ代料理の辞典―おいしい家庭料理のつくり方2448レシピ」。またはサイトもあるよrecipe.sp.findfriends.jp
2020-12-30 11:42:38さらにバズってるので、カツ代先生が料理の鉄人での勝利を決めた伝説の肉じゃがレシピを。 kyounoryouri.jp/recipe/19869_%…
2020-12-30 21:54:09これ、失敗がないんだよねぇ。料理初心者だった頃、レシピ通りに作ったら、本当においしくできて、感動した記憶がある。言われた通りにやったらできた! レシピによってはやった通りでもできないものが少なくないんだよね
2020-12-30 21:58:19……本当に論理不明な文章。「割烹着を着てるお母さん達が作った美味しい手料理をイメージ」というのが、おいしい料理とは母親の手料理である(母親は美味しい手料理を作るべきである)、という近代家族の性別分業(すなわちジェンダー)を押し付けていることそのものなんですが。 twitter.com/miyabi39mama/s…
2020-12-29 12:01:59お母さん食堂は 割烹着を着てるお母さん達が作った 美味しい手料理をイメージしてるので お母さんが、料理を作るという ジェンダーの押し付けをしてません 単なる言葉狩りですね 母さん食堂がダメだというなら ガールスカウトもダメでしょう 当然ですよ twitter.com/i_tkst/status/…
2020-12-28 20:46:32さらにいえば、「割烹着を着てるお母さん達」というイメージが今どきどうなんよ、という。割烹着を着ている人を見た覚えなんて、今世紀に入ってほとんど見たことが……ああ、小保方晴子元博士。あのイメージ戦略(笑)も酷いものでしたが、「母さん食堂」のアナクロぶりも似たようなもんか。
2020-12-29 12:05:13「母さん食堂がダメだというならガールスカウトもダメでしょう」は、類似のツイートを複数見かけましたが、「母さん食堂」が外部から貼られたレッテルであるのに対し、ガールスカウトは若い女性が主体的に連帯しているわけで、女性の主体性を無視し、客体にとどめおきたい差別感情がダダ洩れです。
2020-12-29 12:07:39話を「母さん食堂」に戻すと、「おふくろの味」というんだからこれだっていいだろう、というツイートが複数見つかります。みんな知らないんでしょうか、「おふくろの味」という言葉を普及させたの、土井勝だというの。 twitter.com/sotapipi0318/s… twitter.com/kokottosrsn15/… twitter.com/share_saltycat…
2020-12-29 12:16:35あ母さん食堂ってすげーいい名前やと思うし変えて欲しくないねー。 これがダメたらミルキーはママの味とかおふくろの味も全面禁止になりそう。いちいち細かいこと指摘してる人達が性別によって役割決めてんちゃうの? t.co/7jYEUM8osl
2020-12-27 23:46:47母さん食堂の何がいけないんだ?おふくろの味の何が行けないんだと同じ理屈なんだがな 女性に権利をーとジェンダー問題やら言ってくるけど裏返すとただの我儘でしかねえよ、同じ女性だけどそのあたりまじで理解できん
2020-12-29 11:55:17母さん食堂は「おふくろの味」を想起させる良いネーミングだと思ってたんだけどね。 おふくろの味も、いまは家庭の味、とか表現すんだっけ?父子家庭配慮かなんかで? 僕は「おふくろの味」「母さん食堂」は両方、母よか、おばあちゃんのお煮物を思い出して好きなんだけどな。 twitter.com/GS_Japan/statu…
2020-12-29 11:45:55「おふくろの味」という言葉を普及させた土井勝は、海軍の経理学校を出ていて、いわば海軍仕込みの近代的料理法をバックボーンにしているといえます。土井先生の「おふくろの味」は実は、「伝統的」な「家庭」の味というわけではないんですね。
2020-12-29 12:19:10この季節なので黒豆の話をすると、黒豆の煮物が「シワがよるまでマメであれ」という謂れから表面にしわが寄っていたのを、土井勝が改良して、表面がつややかで柔らかい、より美味しい煮方を広めたといいます。関東の黒豆は店で売っているのもシワが寄っていたとは、谷崎潤一郎が書いてましたね。
2020-12-29 12:28:24「おふくろの味」というのは従って、土井勝が戦後に広めた概念なのです。とはすなわち、性別役割分業と職住分離により、女性が家庭に押し込められる過程と並行して広まっていったものだといえます。ごく近代的な観念に過ぎないものを、普遍的存在と誤解するあたりからして、問題ですね。
2020-12-29 12:33:36前近代の「イエ」、すなわち自営の農家や商家であると、「おふくろ」=主婦は家の仕事(農業や副業、商売)にも携わり、炊事は使用人や祖母がやったりしていた例が多かったりします。食事の内容も決まりきったレパートリーだけで、果たして「うまかった」のかはまあ……胃癌も高血圧も多かったし。
2020-12-29 12:44:42庶民の食事については民俗学の蓄積がありますが、近代になるとかえって、意外と分からないことが増えたりします。農村は昔のままとして、中流以上は婦人雑誌の記事から分かりますが、都市の下層庶民の食卓は注目されませんでした。そこに迫ったのが『胃袋の近代』です。 amzn.to/3rwhbeJ
2020-12-29 12:55:06『胃袋の近代』は、一膳飯屋や公営食堂だとか、工場の給食のような近代の都市の庶民の食事に迫り、さらには沢庵の原料の大根の生産事情や残飯についてまで幅広く研究した本ですが、一般向けには続篇にあたる『7袋のポテトチップス』が、多くの読者の心に刺さると思います。 amzn.to/3aOtHjz
2020-12-29 12:57:34