尾崎将也の脚本に関するつぶやきをまとめました(2020年版)

twitterに昨年一年間に書いた脚本の書き方・勉強の仕方についてのつぶやきをまとめました。 昨年からnoteで「尾崎将也の<全部入り>脚本講座」の連載を始めました。https://note.com/ozakimasaya 書籍『3年でプロになれる脚本術』も合わせてお読みください。https://www.amazon.co.jp/dp/4309277845/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_AuxkCbWV6N63T
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尾崎将也/小説『パラレル・パスポート』発売中 @ozakimasaya

ブログを更新しました。僕が脚本を書くときにやっていることで、他の人はあまりやっていないかもしれないことをいくつか書きました。 ozakimasaya.jp/blog/2020/01/0…

2020-01-02 11:20:49
尾崎将也/小説『パラレル・パスポート』発売中 @ozakimasaya

学んだことを確実に自分のものにする効果的な方法は「人に教える」ということです。自分がわかっていないと人には教えられません。「教える」というのが偉そうと感じたら「シェアする」でも。何か学んだらまずは頭の中で人に教えるつもりで反芻し、さらにはブログなどでアウトプットすると効果的です。

2020-01-05 14:26:31
尾崎将也/小説『パラレル・パスポート』発売中 @ozakimasaya

ストーリーを作っていて行き詰まる原因は、主人公が「考え」とか「悩み」に入ってしまっている場合が多いです。ストーリーはそれを「行動」に転換して行くことが必要。行動が思いつかないときの対処法としては、他の人物の言動や外からの事件や事情などで主人公が動かざるを得ない状況を作ることです。

2020-01-07 12:12:12
尾崎将也/小説『パラレル・パスポート』発売中 @ozakimasaya

書いた原稿を読み返すと、表面をサラッとなぞっただけの描写を発見することがあります。そこを踏み込んで書くと、そのシーンが良くなるだけでなく、新しい発見をして次の展開につながる要素になったりします。単純な例では人物が「嫌だ」と言った場面で「何が嫌なのか」をきちんと言わせるとか。

2020-01-07 14:23:09
尾崎将也/小説『パラレル・パスポート』発売中 @ozakimasaya

ストーリーとキャラクターのどちらを先に作るのか。正解はありませんが、ストーリーを先に固め過ぎると、キャラが出来たときに予定したストーリーの通りに動いてくれないという問題が起こりうるのは事実です。(自分が今その状態なので確信を持って言えますw)

2020-01-10 11:42:00
尾崎将也/小説『パラレル・パスポート』発売中 @ozakimasaya

「結婚できない男」「まだ結婚できない男」は「ストーリーよりキャラが先」の最たる例です。

2020-01-10 15:38:52
尾崎将也/小説『パラレル・パスポート』発売中 @ozakimasaya

ドラマにおいてキャラクターの一貫性は大切ですが、人物がいつものキャラと違う言動をしてしまうのがドラマの重要なポイントになることもあります。例えばいつも冷静な人が珍しく取り乱すとか。

2020-01-13 20:32:05
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一般的に脚本において説明的なセリフはよくないとされますが、まずは説明的なセリフを書いてみるのはありだと思います。それによって「内容はこうだ」というのを確認して、次の直しの段階でどうやって説明っぽさをなくして面白いセリフにするかを考えるのです。

2020-01-15 22:21:55
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セリフの役割は「事実を知らせる」「人物の心理の表現」「ストーリーを進展させる」の三つです。それぞれのセリフがこれらのひとつ以上の役割を果たさなくてはいけません。人物が会って「よう」と挨拶するだけでも彼らがどんな関係性かという事実を知らせているわけです。

2020-01-18 22:02:25
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脚本を学ぶ人がストーリーを面白くするコツのひとつは、何かストーリーを考えたら、最初の3分の1か半分くらいをバッサリ切って途中から入ること。もう何年も勉強している人でも話のスタートを前に遡り過ぎる傾向があります。

2020-01-31 11:06:25
尾崎将也/小説『パラレル・パスポート』発売中 @ozakimasaya

「話のスタートを前に遡り過ぎる」ということをわかりやすく言うと、刑事ドラマで、事件発生ではなく主人公が刑事になるところから始めてしまうというようなことです。

2020-01-31 11:10:33
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脚本を勉強する人が、どのくらい力がついたかどうか確かめる方法のひとつが「合コンのシーンを書けるか」ということ。複数の人が初対面で話し、色々な思惑が交錯し、現実には何時間もかかることをワンシーンに「切り取る」または「凝縮する」のは相当力がいることです。

2020-01-31 18:26:33
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ブログを更新しました。脚本の初心者がストーリーを作るときに、刑事ドラマを「物差し」のように使うとストーリーの原則を外さずに作ることができるという話です。ozakimasaya.jp/blog/2020/02/1…

2020-02-18 22:02:55
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脚本家になるには「①何をどうやって勉強するか」がわかっており「②それを実行する」ことが必要です。一見当たり前のことですが、脚本の勉強の場合は①が何かわかりにくく、長期的なことなので②も難しいのです。脚本家志望の人はまず自分が①が何かわかっているか確認することから初めてください。

2020-02-22 13:04:00
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①についてはブログに大まかなことを書きました。ozakimasaya.jp/blog/2019/10/2… さらに詳しくは拙著『3年でプロになれる脚本術』をお読みください。amazon.co.jp/dp/4309277845/…

2020-02-22 13:11:18
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プロットに沿って脚本を書いていたら、「そうはならないだろう」というプロットの大きな欠陥を発見。自分もプロデューサーもプロットでは気付かず。脚本で人物を動かしてみて初めて気付いた次第です。やはりプロットは大まかな指針で、これで決まりなどと思ってはいけないと改めて思いました。

2020-03-01 13:16:26
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脚本の初心者の作品が面白くならない原因のひとつは、人物が決まった相手としか話さないということです。「もしこの人とこの人が会ったらどんな会話になるだろう?」などと人物の組み合わせの可能性を色々と考えることが必要です。

2020-03-13 10:57:40
尾崎将也/小説『パラレル・パスポート』発売中 @ozakimasaya

ストーリーにおいて「中断」は重要なアイテムです。行為や会話の途中に何か邪魔が入って中断し、答えが先延ばしされると観客の興味を持続させつつ新しい展開が生まれます。特に初心者はストーリー上で何か始めたら最後までやらないといけないという思い込みがあるので、中断ポイントを探してみるべき。

2020-03-16 22:39:48
尾崎将也/小説『パラレル・パスポート』発売中 @ozakimasaya

生徒からの質問でよくあるのは「脚本を書いてるとすぐに悩んだり詰まったりするんですが、どうしたらいいですか」というもの。それに対する答えは「せいぜい悩んだり詰まったりしてくたださい」です。プロは悩んだり詰まったりしないとでも思っているのでしょうか?

2020-03-20 13:28:51
尾崎将也/小説『パラレル・パスポート』発売中 @ozakimasaya

何かを学ぶときには、知識や理屈を覚えるより「こういうもの」と身体で覚える方が早いし確実ということがあります。ストーリー作りもそうで、指南書を読むのもいいですが、それよりは映画を見て「どんなストーリーだったか」を言葉にする訓練をひたすら繰り返す方が近道ではないかと思います。

2020-04-30 14:17:06
尾崎将也/小説『パラレル・パスポート』発売中 @ozakimasaya

noteで「尾崎将也の<全部入り>脚本講座」という連載を始めました。脚本の書き方や勉強法についてこれまでアトランダムに書いて来たことに新しい要素も加え体系的に再構成しようというものです。有料コンテンツですが最初の章はお試しで無料とします。よろしくお願いします。note.com/ozakimasaya/n/…

2020-05-06 18:59:24
尾崎将也/小説『パラレル・パスポート』発売中 @ozakimasaya

先日スタートした「尾崎将也の<全部入り>脚本講座」の3回目は「原稿の書き方とト書きについて」。脚本の入口です。ト書きは映像に映るものを書くというのはよく言われますが、ト書きで「時間の流れ」を意識するというのは重要な割に他であまり言われないことです。note.com/ozakimasaya/n/…

2020-05-09 10:53:19
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プロとして仕事をするうちに、当たり前になり過ぎて意識しなくなることが色々あります。教室で初心者の作品を読んだときに多くの生徒が同じ間違いをするので、初めて「なるほど、最初はそこがわかりにくいのか」と気づくわけです。「ト書きは時間の流れを意識する」というのもそのひとつです。

2020-05-09 11:26:11
尾崎将也/小説『パラレル・パスポート』発売中 @ozakimasaya

「尾崎将也の<全部入り>脚本講座」の2回目「脚本を勉強するとはどういうことか。その難しさとは」の文章を少し修正しました。脚本を書くことが難しいのは事実ですが、やり方、考え方次第で着実にゴールに近づけるという希望のある部分を強調してわかりやすくしました。 note.com/ozakimasaya/n/…

2020-05-10 10:50:55
尾崎将也/小説『パラレル・パスポート』発売中 @ozakimasaya

プロデューサーの意見を聞いて作品を直すと自分らしさがなくなるのではと心配する人がいますが、そんなことはありません。他人の意見を自分の中で咀嚼して「なるほど、その方が面白い」と思えたら、考えたのが自分か他人かは関係なくなるからです。自分らしさがなくなるのは納得せずに直した場合です。

2020-05-11 11:40:17