増田聡さんによるクソリパー対応講座2021・第5回
はいクソリパー対応講座2021、第五回です。昨日の講義が終わらず一回増やしてしまいました。今日は終わらすぞ。前回の講義はこちらからtwitter.com/smasuda/status…
2021-01-04 04:09:35さてクソリパー対応講座2021第四回です。いちおう今夜で最終回にしようと思います。100分de名著も四回で一冊ですのでそのくらいがちょうどいいかな。まあ適宜補講も行えるのがネット講義のいいところ。前回はこちらからたどれます twitter.com/smasuda/status…
2021-01-03 00:58:35クソリパー対応の終わらせ方についての話の続きです。当該クソリパー氏は今日は力なく罵倒を投げるか支離滅裂な言い繕いしかしなくなりましたのであえて取り上げる必要を感じません。これまでお話ししてきた内容の延長で理解可能かとおもいます
2021-01-04 04:11:29前回このような指摘をしました。「クソリパーが自分の過ちを認めることはほとんどない」というのは言い換えると、「クソリパーとの「論争」は言述レベルではなくメタレベルで決着がつく」ということになりますtwitter.com/smasuda/status…
2021-01-04 04:14:10クソリパーとのネットバトルに「きれいな終わり」はありません。よく想像される「イキったクソリパーがコテンパンにされてアカウント消して逃亡」みたいなことは普通ほとんど起こりません。実際のクソリパーとのネットバトルは実に消化不良なかたちで終了します
2021-01-03 02:57:37どういうことか。たいがいのクソリパーは、相手のツイートの言い間違いや事実誤認、論理矛盾などに執拗に執着し、言述レベルで相手のアラを提示することで、相手を支配しようと試みます
2021-01-04 04:16:39その「指摘」は、知的了解を目的とするものではなく、「相手をやりこめる」為になされるものですから、必然的に相手の主張の生産的な部分を無視し、相手の主張の「弱い」部分だけをクローズアップし、それをことさらとりあげて相手を全否定するかたちをとります。「針小棒大」ということですね
2021-01-04 04:18:27私は一応学者の端くれですが、研究の世界ではそのような「相手をやり込める「為にする議論」」は「ダメ」な議論です(やる人もいますし私のようにそれを使えても普段は使わない人は一杯いますが)。「主張の欠点を指摘するよりも主張の生産的な面を取り上げそれを伸ばすべき」とは私の恩師の口癖でした
2021-01-04 04:23:23クソリパーはそのような知的議論の前提をハッキングする振る舞いを行います。「相手の主張を尊重するよりそれを貶して叩き落とす」という振る舞いです。そのようなものは決して「議論」ではない。その「ニセ議論」が駆使する詐術をこの講義では具体的に指摘してきました
2021-01-04 04:25:07しかし(既にクソリパー氏の振る舞いを見ておわかりのとおり)そのような「ニセ議論」をご本人は「正当な主張だ」として詐術を自ら認めることはありません。そして力なく「相手はバカだー」と言述レベルで主張(というか愚痴?)を繰り返すことになるのです
2021-01-04 04:27:47クソリパーは自分の言述レベルでの主張(相手の矛盾や言い間違いの指摘)を相手が認め「うぐっ…お前のいうとおりだ…オレが間違っていた」と漏らして屈服する結末を妄想するのですが(そのような妄想するからクソリパーなのですが)、ネットでの「論争」の実際は決してそのようには終わらない
2021-01-04 04:34:45だいたいは双方がすれ違ったまま自分の主張を繰り返し、やがてそれぞれの言い訳を自分に言い聞かせ、あるいは周りに「こういう理由でもうやめる」などと言い訳し(こういう言い訳しなけりゃいいのにね。無用です)いつの間にか終わるのが定番です
2021-01-04 04:36:32ちなみにそのようなネット「論争」を終わらせる「言い訳」でクソリパーに愛されるものの一つは「もう飽きた」です(笑)「もう飽きた」と言い出したら、実は自身の旗色が悪くなり撤退のタイミングを測っているとみてよいでしょう
2021-01-04 04:38:26クソリパーはよく「言い訳」します。潔く黙ってクソリプ投げるのやめればいいのですが、ほとんどの場合「撤退の理由」(そんな理由だれも聞いてないのですが)をぐちぐちと語る。おそらくクソリパーは自身の振舞の正当性が形式上の説明可能性に依拠すると思っていることに起因するのでは、と想像します
2021-01-04 04:40:59そのことは、自身が相手の形式的な矛盾を指摘することに執心していることのちょうど反転ですね。「自身の行動を全て矛盾ないように説明できる」ことが自身の正当性を担保するものと思っている。それがクソリパーの「言い訳好き」な心性の本質ではないかとおもうのです
2021-01-04 04:43:00クソリパーの言い訳に話が脱線しました。「終わり方」に話を戻しますと、明確な終わりが訪れないままだらだらといつの間にか収束し、周囲のオーディエンスの判断の中で「こっちの方が正当だったよね」といった評価が(明示的にか非明示的には)行われる。それがネットの「論争」の基本構造です
2021-01-04 04:45:11この講義の第一回でこんな指摘をしていましたが、「ネットでの「論争」がもつ構造的な仕組み」とはこのことです。言述レベルでの決着は決してつかないのですが、それを見ている皆さんには「ああこっちの方が明らかに正当な主張をしているな」と判断される、そのような構造ですtwitter.com/smasuda/status…
2021-01-04 04:46:01これだけ懇切丁寧に講義してあげてもクソリパー氏は「増田が何をやっているのか」さっぱり理解できないわけですし、逆に皆さんはすっかりクソリパーがどのようにクソか、を理解することができます。それについてはネットでの「論争」がもつ構造的な仕組みが作用しているわけですが、その解説はまた後日
2020-12-30 22:44:10つまり、ネットでの「論争」を言述レベルで考えていたりその中で「勝負が決まる」と思ってはならない。最終的な審級はそれを見ている周囲の評価です(ネットでの「論争」は無観客で行われることはほとんどありません。ほぼ必ずオーディエンスの存在と不可分です)
2021-01-04 04:48:23であれば、クソリパー対応の原則として「観客に訴える」という手法は重要になります。しかしそれは(クソリパーがよくそうする)「どうです皆さん、相手はこれだけ矛盾してますよ」というこれみよがしのアピールのことではありません。少し大袈裟に言えば「どちらが人として高尚か」を示すことなのです
2021-01-04 05:10:25観客は言述レベルではなく、そのメタレベルで「論争」を判定する。両者の主張に見られる「振る舞い」を観察し、あるいは「どういったことを言ってきたか」という来歴を確認し、「どちらの人が正当か」を判断する。ネットバトルとは言葉と言葉の争いではなく、人と人の争いなのです
2021-01-04 05:10:38礼儀正しい言葉で応対する。揚げ足取りや形式的矛盾に拘泥せず本質を見る。卑劣な振る舞いをせず正面から対峙する。そのような人としての振る舞いの(こういってよければ)「徳」の相対的多寡についての観客の判断により、ネットバトルの「勝ち負け」は決着します(まあ勝ち負けの話ではないのですが)
2021-01-04 05:14:32言い換えれば「観客を信頼する」ということです。見ている観客は必ず自分の正当性を理解する、という観客への信頼の多寡をこそ観客は見ています。これみよがしの相手の矛盾の指摘が必ずしも効果的ではないのは、観客の判断への不信(はっきり言わないとわからないかも…)をよく示す言述であるからです
2021-01-04 05:17:03おそらく今回のオーディエンスの皆さんはお気づきかと思いますが、今回のクソリパー氏は自身の発言を書いては削除し、あるいは「効果に自信のある」発言を自身で「いいね」したりなど、観客の判定に訴える「これみよがし」の振る舞いを多発させていました。「ああ自信ないんやな」と私などは感じました
2021-01-04 05:19:26またこのような「詐術」を直接指摘する私の講義は、公園入口徐行さんの真摯な異論(第三回講義)を呼びました。それは「このような詐術ですよ」という明示そのものが、オーディエンスの判断力への信頼を疑うように映るものだったと感じられたことがその要因だったようにおもいます
2021-01-04 05:22:59読者を信頼し、相手を信頼し、自分を信頼する。綺麗事に見えるのは承知の上で、私はそういう理想をたとえネットでの対話であっても維持したいのです。といいますかそういった「建前」が維持されなければ、知的探究のための対話は不毛な粗探しに堕し、民主的政体を支える公共的議論は摩滅してしまう
2021-01-04 05:26:17クソリパーはこのような理想を、自身の卑小な「手軽に偉そうにするために気に入らない見知らぬ他人を貶して支配する」欲望のために毀損しようとします(その自覚がなくても)。私はいちおうこの社会を維持する責任のある大人として、こういったクソリパーを「せきとめる」ことを自分の任務と感じます
2021-01-04 05:29:02まあしかしこの講義は「クソリパー対応講座」ですから、こういった私の理念を振り回し押し付けるのが目的ではありません。もう少しこの理念を現実的なモード(クソリパーへの実際の対応姿勢)に近づけておきましょう
2021-01-04 05:34:49