七草童子と七草粥、人日の節供

自作のイラストと、七草粥・人日(じんじつ)の節供や古代~中世の米穀類の調理法について。イラストメイキングもすこし。
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春の七草童子 【せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ これぞ七草】(作者未詳) pic.twitter.com/g6RCaG8pPo

2020-01-07 23:18:09
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春の七草童子(1/3) せり、なずな 芹は華やかな印象なので派手めに。水辺の植物なので、袴に流水文。紋は創作。 薺はわりと逞しいイメージ。持っているのは振鼓、草花遊びから。『雪輪に薺』は実在の紋です。 pic.twitter.com/xkzXG3LLGM

2020-01-07 23:54:56
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春の七草童子(2/3) ごぎょう、はこべら、ほとけのざ 御行は今で言うと母子草なので、乳母子のイメージで。 はこべはとても小さい花なのでみどりごに。 ほとけのざ(小鬼田平子)は法体の童子で孝養太子を参考に。紋は株を上から見たところ。古代袍なので連珠文風に。三つとも創作紋です。 pic.twitter.com/VTpghq6pve

2020-01-08 00:02:47
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春の七草童子(3/3) すずな(菘とも。蕪)、すずしろ(蘿蔔とも。大根) どちらも紋は割とありますがどれも根がメインのデザインです。既存のものを参考に自作。 『菜の花』は、広義にはアブラナ科全般の花を呼ぶようなので、お揃いで袴に菜の花立涌文(創作) pic.twitter.com/SZXHCT5TUY

2020-01-08 00:13:55
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芹くんの袖、こういうつもりで描いてたけどよく見たらちょっと間違えてたの図 pic.twitter.com/bxd0dC3zyU

2020-01-08 23:20:41
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これ巻いたぶん袖の折り目がずれて袖括りの露結びもちょっとずれるのとか後ろ身頃が引き攣れてるのが萌えです

2020-01-08 23:40:34

七草粥/人日の節供について

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今日は旧暦の七草にあたるので再掲。 ついでにヘッダ画像も七草にしました。せっかく横長構図だし…。 twitter.com/sakana6634/sta… pic.twitter.com/2NIZ24MVnK

2020-01-31 00:03:38
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■七草の節供について(ブログ過去記事から抄出)  正しくは、「人日の節供」(じんじつ--、ひとのひ--)  五節供の最初。『荊楚歳時記』(中国最古の歳時記といわれる。荊・楚国の年中行事を記す)の記述による。もとは「七種菜羮」といい、野辺の七種類の菜草を摘んできて、羮(あつもの)→

2020-01-31 00:27:39
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つまり汁物にして食べ、無病息災を祈るというものだった。雪間の若草の生命力を頂こうという趣意。  江戸時代には幕府の公式行事で、将軍以下諸侯が七草粥を食べた。

2020-01-31 00:27:39
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■七種粥 ・平安時代早くには、『延喜式』等に正月十五日の行事として七種粥(ななくさのかゆ)の記述が見られる。ここでいう七種は、七種類の穀物…米・粟・黍(きび)・稗子(ひえ)・みの([草冠+日+土]子。蓑米、カズノコグサ)・胡麻・小豆…のことで、雑穀粥。それに、若草を羮にして添えた。

2020-01-31 00:27:40
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■春の七草粥 『芹薺御形繁縷仏座菘蘿蔔これぞ七草』 …の、「春の七草」がおおよそ決まり、粥に入れられるようになったのは室町時代頃とされる。これは、この行事が宮中のものから広く庶民のものとなる過程に比例すると思われる。

2020-01-31 00:27:41
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■いくつかの要素がからみあう ・若菜摘み  人日節供は早い内から日本でも正月の行事だった。 「籠もよ み籠持ち、堀串もよ み堀串持ち、この岡に若菜摘ます子、家告らへ。名告らさね」  と万葉集ののっけからあるように、古代のお嬢さんは身軽に野に出て若菜を摘んだりもした。

2020-01-31 00:27:41
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・子の日の小松(ねのひのこまつ)  正月最初の(最初でなくても構わないらしいが)子の日に、若い松(苗といえるくらいの大きさ)を引き抜く、というもの。松の生命力を貰い受けようというもので、これも中国に由来するという。→

2020-01-31 00:27:42
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→これも本来は野に出て若い松を引くのがほんとうだろうが、貴族が庭でお子さんに引かせて眺めたりする時には、掘って来させたのをお庭に埋め直したりしたんだろう。  人日とは別物だったが、若菜を摘む点が似ているため、次第に混雑していった。

2020-01-31 00:27:43
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■おまけ ・鳥追いとの共通点  粥に入れる七草を刻む時の呪文がある。  地方によってかなり文句に違いがあるようだが「『唐土の鳥』が来る前に~」という意味は一致しているようだ。 「ななくさなずな、とうどのとりが、わたらぬさきに、」  などと唱えつつ、まな板の上の七草を音を立てて刻む。→

2020-01-31 00:27:43
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→ 疫病を運ぶ悪い鳥を追い払うという。  これと似た風習に「鳥追い」というものがあって、正月十五日に、豊作を祈って害鳥を追い払うため、鳴り物を打ち鳴らしながら練り歩くものである。  この二つも、前出の『荊楚歳時記』の記述がもとになっていると考えられている。→

2020-01-31 00:27:44
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→曰く、 「人日の夜には夜行遊女という鬼鳥が飛ぶ。この時子供の肌を露わにしてはいけない。この鳥が血を滴らせて印をつけるからである。血を付けられた子供はひきつけを起こしてしまう。  また、鬼車鳥という鳥は家に入ってきて魂を吸ってしまう。荊国の人は夜にその鳴き声を聞くと→

2020-01-31 00:27:44
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→すぐに灯りを消して門を打ち鳴らし、犬の耳を捩ってこれを追い払う。」  という。犬の耳をひねるのは、吠えさせるためなのだろうか。ちょっとかわいそう。  とにかく、大きな音で悪い鳥を追い払う、という点は、鳥追いもまな板たたきも一緒らしい。 参考:荊楚歳時記 (東洋文庫 324)

2020-01-31 00:27:45
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拙ブログ記事:七草粥関連記事 ◆トウドノトリガワタラヌサキニ(七草の節供) 」depth333trench.blog.shinobi.jp/Entry/57/ ◆中古代米食メモ depth333trench.blog.shinobi.jp/Entry/58/ (最近めっきり更新しておりませんで、広告表示されます申し訳ない)

2019-01-07 22:03:06

古代~中世頃の米の調理法について

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以下抜粋 □米の種類 ●栽培・収穫の時期による 【早稲(わせ)・晩稲(おくて)・粳(しろわせ)】 ●精製の度合いによる 【ましらけのよね・しらけのよね・ひらしらけのよね(玄米)】搗いて白くなった米を『精げ米(しらげよね)』という。搗精は竪臼と竪杵で、蒸しは甑(こしき)で行った

2014-10-12 17:58:22
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□米の調理法 【飯(いい)】…米を蒸す調理法 ●強飯(こわいい)…敬称『おこわ』。搗精して蒸したもの。粳米(うるしね=もちごめでない普通の米)を甑に入れ、何度も水をかけて蒸し返して炊いた。硬く粘りけのない飯になる。奈良~平安中期の『飯』といえばこれを指す。

2014-10-12 17:58:38