消えゆく学会 ~問い直される学会の役割と社会との関係性~
- sakumad2003
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研究者はたいてい複数の活動の場を持っている.どこもいろいろ魅力を作り出して研究者を引き付けようとしている.一方研究者が学会に行って討論したり研究発表したりする時間は限られている.
2011-07-30 23:33:56ある場に行くためには,他の場をある程度犠牲にしなければならない.こうした状況で固定客をもつことはそれほど容易ではない.
2011-07-30 23:35:11学会として一定数の会員数を有し,長い年月にわたってそれを維持していくことはたやすいことではない.
2011-07-30 23:36:39事業報告書をみればわかることだが,学会活動を維持するには専任の事務職員が必要であり,オフィススペースを借り,ホームページを維持しなければならない.
2011-07-30 23:40:20他にも選択肢のある中で多くの人が会費を払い,それに基づいて活動を維持し続けてsurviveしてきたということは,○○学会もさることながら,○○学をしている人たちも,研究費をとれた,論文が採択されたということと同列の社会的な意味で喜べることなのである.
2011-07-30 23:43:56研究者の喜びを,満足できる成果が得られたという本来の研究目的(end)レベルと,論文が採択された,研究費が採択された,賞を受けた,職につけたといった手段(means)レベルに分けるならば,学会はmeansレベルの話なのだ.
2011-07-30 23:47:06第一は,もし学会のもたらす意味がこれまで述べてきた通りだとすれば,その実装は現在の学会の姿でなければならないのか?ほかにも可能性はあるのか,という点.
2011-07-30 23:49:44第二は,学会の役割と姿はどの学問分野についても同じかどうか?人工知能学会について言うと,人工知能という研究分野の特性が学会運営に関わるか否か?
2011-07-30 23:52:33第四は,学会のローカリティの問題.世界的視野でみたとき,人工知能学会はどうあるべきかという観点からも議論してみたい.
2011-07-30 23:57:48こうした議論をするときに,「職業としての科学」は大変参考になるが,これを踏まえた議論ができるかどうかは全く不明. http://amzn.to/qM5t7v
2011-07-31 00:03:06前後するが,学会に関わるいくつかの具体的な問題提起についても検討したい.「学会はいらない」,「学会は少しだけでよい」,「学会にできることできないこと」,「本来学会の役割なのになされたいないこと」…
2011-07-31 00:14:47