『空軍が爆撃機つかって爆弾落として話が解決してんなら、朝鮮戦争もベトナム戦争もさくっと解決しとるがな』-BERSERGA氏によるデビッド・デプチューラ氏の研究に対する反応-

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戦前のACTS(陸軍航空軍団戦術学校)のレポートよんでるせいか、イラっとすること請け合いですw 君たち、それ、戦間期から言ってるよな？w デビッド・デプチューラ氏による空母と爆撃機の比較、からの米国の人材供給源としてのシンクタンク - Togetter togetter.com/li/1653613 @togetter_jpより

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WW1の塹壕戦を回避するべく世界各国の軍は色々模索するんですけど、勃興したばかりの航空機を要する航空部隊もまた同様でした…って話、航空機を集約してエアパワーとして使いたいがための「目的と手段の逆転化」のような気がしてならないぞ、という目で見ていますよ、最近。

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陸軍が陸軍航空隊に求めたのは偵察と観測と砲兵の代わり、あと戦場の制空権でした。これに不満をもっていたのはミッチェルでした。陸軍の言う通りにしていたら戦場の部隊指揮官が統制するので航空兵力は単なる地上兵科の一種としてしか扱われません。WW1で愚鈍な塹壕戦やらかす連中になに期待するのか

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航空兵力により前線を飛び越えて戦域後方の策源地、なかんづく工廠なり橋なり吹っ飛ばせばそれで戦争を「スマート」に決着づけられる、、まぁ、戦間期、ドウーエ、トレンチャード、ミッチェルは大体似たような結論に行きつきます(差異はあるので要注意)

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で、合衆国陸軍航空隊の思想的リーダーだったミッチェルが爆撃機で戦艦も撃沈できるぜーっみたいなこと言い出して話がややこしくなりますが、なぜ海軍がこれに「飛行機が天気わるけりゃ飛べないし航続距離短いでしょ」なんて言わなかったかっていう話、たしか、夕撃旅団さんで話してたけど、それは…。

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ムリ。絶対むり。だって、海軍も航空機導入して空母運用しようかって言ってるもんw そんなこと言ったら自分たちが導入しようとしている艦と飛行機の存在意義も打ち消しちゃうwそりゃいえねーよ。 (アメリカの空母も最初は偵察機名目でしたから) pic.twitter.com/9EnBDSUk2A

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アメリカ陸軍航空隊はここで、陸軍にも、政府にも「内緒」で、自分たちの独自性と独立性を確保できるアプローチを模索します(ひど)。それが「長距離進出が可能な」「高速で」「昼間、高高度をとべて」「精密爆撃」できる機体がもたらす戦略爆撃でしたとさ。目的と手段ひっくりかえってます、彼ら。 pic.twitter.com/jphFUjkdMC

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陸軍航空隊の面々はそっと「沿岸砲兵の役目を陸軍航空隊が代替わりしますよ」と、陸軍と海軍を納得させることに成功します。自分たちの野心はおくびも出さず、着々と、しておりましたとさ。思想的にはATCS(戦術学校)がリーダーシップをとって、戦略爆撃構想に到着します。

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彼らは「爆撃機無敵論」を重ね、追跡機(合衆国でいう戦闘機)についてわりと蔑ろにするのですが、これねぇ、おいおい待てよと思いますね。確かに当時の航空技術では戦闘機に搭載できるエンジンは非力だったんで、爆撃機に対して効果的ではなかったのは事実ですが、ですが、技術は進歩するのですから。

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アメリカ空軍博物館のレポートも似たような危惧と彼らがまちがいだったってことをちょっとちらりと書いてます。自分も思いますよ…。 「彼らがそれを求めれば追跡機の問題は改善できたのに、自ら目と耳を閉じて爆撃機に傾倒した」のは事実で……みたいな話、だれが読みたいのかなあw 書いてますけど。

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そうそう、彼ら(USAC)の戦略爆撃ドクトリン、(ハロルド・ジョージだけゃなくて複数の面々がかかわっている)産業網(ウェブ)理論は1920年代後半から研究されているのですが、この根拠はともかく、問題点はありましたとさ。って話が回りまわって1947年、再び合衆国に火をつけるのですが、さてはてみたいな

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話をぐるーっと戻して、空軍が爆撃機つかって爆弾落として話が解決してんなら、朝鮮戦争もベトナム戦争もさくっと解決しとるがな、ばーかばーか！とは言いたいとこありますねw(わりと素直に)。あと陸軍との約束破ってCAS部隊削減したりやりたい放題ですから、当時の空軍w

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ただまあ、A2AD問題も踏まえて海軍の空母役立たずじゃない？っていうのは、まぁ、ほんと、湾岸戦争このかた空母の交戦距離は短くなる一方でしたしね。それは指摘とし正しいとは思います。>>昨年末のつぶやき twitter.com/BARSERGA/statu…

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1943、1956、と空母の戦闘距離は増加していくんだけど、なんとここで逆転が発生。F/A-18が主兵力となる2006年では平均戦闘距離はフォレスタル級(1956)の半分になるそうで。たまげたなあ。 pic.twitter.com/wQGsD4OUwN

2020-12-09 21:56:34

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21世紀の米国海軍がどうこの「交戦距離ギャップ」とか埋めにかかるのか、色々出てきていますけど、さてはて。そして中国の空母向け弾道弾が本当に有効なら、アメリカ、とっくのとうに手つけてんじゃねーの感は素人目にして考えちゃうわけです。