「震災後、岩手の海はいま」現地からのレポート講演まとめ

ocean＋α (オーシャナ)【公式】 @ocean__a

三陸ボランティアダイバーズのレポート講演「岩手の海は、いま」始まりました！話してくださるのはグループ中心メンバーのくまちゃん（佐藤さん）と早乙女さん。簡単に実況させていただきます。

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2004年、くまちゃんと早乙女さんの所属するタイのショップ・ビッグブルーがスマトラ島沖地震の被害に遭いました。また、2009年からは日本の岩手でくまちゃんらビッグブルーのスタッフでサーモンスイムのツアーをスタート。

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サーモンスイムは、タンクを使わずに川に浸り、秋に鮭の遡上を間近で観察するツアー。

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くまちゃん「岩手の海をダイビングで開拓するのは簡単ではなかった。ダイバーは密漁者と思われていて、警察からもマークされている。そこから少しずつ信頼を得てきたところに起きたのが東日本大震災でした」 #sanrikuvd

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なお、この部分の経緯はこちらにもまとめています。：「東北の海のためにダイバーができること」三陸ボランティアダイバーズ特集 スキューバダイビング.jp http://www.scubadive.jp/feature/feature.php?id=66

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くまちゃんと「3月中はまだご遺体もあって海に潜るのを控えていたが、ダイバーである自分にできることを考えて初めて潜ったのが4月8日。漁協と話しながらできることをしました」 #sanrikuvd

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くまちゃん「最初は油も浮いていて海の中がどうなっているのか全く見えない状態。棒きれで海の中がどうなっているか確認した。ジャイアントエントリーができる状態ではないので、座った姿勢からそろそろと海に入った」 #sanrikuvd

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くまちゃん「行っているのは、主に三つ。瓦礫の引き揚げ。水中の調査。船舶の清掃」

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早乙女「4月8日以降、東京でもくまちゃんを支援する動きが活性化した。そのダイバーまとめてGWに一緒に現地に行くことに。ただし実際に海に潜って作業してもらうダイバーには安全のためにレベル制限を」（ニュースZEROで取り上げられた映像上映中） #sanrikuvd

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早乙女「プロの潜水士さんからもアドバイスをもらったり、船のクレーンを利用したり、潜水作業はどんどん効率的になっていった」 #sanrikuvd

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早乙女「海の中でのダイビング以外でも、例えばナマコの養殖場の瓦礫の撤去などをした。油が多く、むせながらの作業になった」 #sanrikuvd

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くまちゃん「最初はマスククリアするだけで油の臭いが充満するような海中で生き物の姿は全く見えなかったが、徐々に生き物が戻ってきた。一番最初に発見できたのはニクハゼ」 #sanrikuvd

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（戻ってきた生き物をいくつもスライドで見せながら）くまちゃん「津波で海の中が劇的に変わり、1mほど地盤沈下もあったため、同じ水深でと砂の粒が変わっていたりする。そのため、どこに住んでいいのか分からないような状態の生き物も多い」 #sanrikuvd

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くまちゃん「今年はウミウシがとても多い年でもある。瓦礫の撤去作業をしているとよくウミウシが見つかり、そのときはガイドの目になってじっくり見てしまう」 #sanrikuvd

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くまちゃん「瓦礫をすでに住処にしているハゼも多い。引き揚げなければいけない場合はハゼには申し訳ないと思いながら引き揚げる。気になって数日後に見てみると、また新しい住処を作っていたりする」 #sanrikuvd

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くまちゃん「三陸の海にはウミウシの種類も多い。ウミウシ好きな方は三陸の海が整備できたらぜひ潜りに来てほしい」 #sanrikuvd

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くまちゃん「天然のホタテも観察できているが、養殖場の ホタテは9割以上がダメになってしまった。養殖のホタテが食べられるのは3年後ぐらいになる」 #sanrikuvd

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次は動画による岩手の海の生き物紹介。ダンゴウオも。 #sanrikuvd

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くまちゃん「水面近くも、前は油が張っていて生き物は全くいない状態だった。そこに稚魚の群れがもどってきて、さらにそれを再び鳥が狙うようにもなった」 #sanrikuvd

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以降、三陸ボランティアダイバーズのこれからの活動紹介。 #sanrikuvd

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早乙女「いただいている支援の額も大きくなってきたので、秋にNPO化を予定。また、ダイバーだけではなくノンダイバーのボランティアも常に受け付けている。陸上でやれることもたくさんある」 #sanrikuvd

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早乙女「ダイバーの人向けには、ボランティアダイブとして楽しんで手伝ってもらう企画を月に1回行っている。そのフィーは現地の漁協にも落ちるような仕組みに」 #sanrikuvd

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早乙女「秋にはサーモンスイムのツアーも予定している。川の様子も変わってしまい、その整備も行わなければいけないが、なんとか鮭が川に戻ってくる様子を観察できれば」 #sanrikuvd

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早乙女「最後に、チャリティTシャツのご紹介。このTシャツによる売上を活動資金にさせていただく形に。漁師さんと協力していきたいという思いから、ホタテやイカリもデザインに取り入れている」 #sanrikuvd

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くまちゃん「岩手の海は寒いというイメージがあるかもしれませんが、今の時期の水温は18℃、例年20℃までは上がります。チャリティダイブなどで岩手の良さを楽しんでもらえれば嬉しい」 #sanrikuvd