ミーメーシス

もほ〜
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よしだとしふみ @tsfmysd

『饗宴』では、「すべての詩人」を「知(フロネーシス)やその他あらゆ る種類の徳(アレテー)」を生みだす人びとに位置づけている。『イオン』や『ファイドロス』でも、ミューズの女神による彼らの神がかりと狂気に一定の理解を示し、彼らの言葉は「真実」を語っていると評価している。

2011-07-24 22:31:40
よしだとしふみ @tsfmysd

ていうか、プラトンとしてのプラトンが詩人である。

2011-07-24 22:32:10
よしだとしふみ @tsfmysd

ところが、『国家』の最初らへんでは、プラトンは統治者を育てる教育では、「音楽/学芸(ムーシケー)」の重要性を認めながらも、ホメロスなどの詩に描かれた神々の不道徳なおこないは、教育のためにふさわしくないという見解を示す。

2011-07-24 22:34:29
よしだとしふみ @tsfmysd

さらに『国家』第十巻になると、イデア論に基づいて、芸術(詩や絵画)にかんして独特な特徴づけを与える。個物はイデアを「分有(メテクシス)」ないしは「模倣(ミーメーシス)」するかぎりで存在することを許されているのだから、イデアに比べればその真実性という点で劣ったものである。

2011-07-24 22:39:35
よしだとしふみ @tsfmysd

(ていうか、アリストテレスによると、この概念はピュタゴラス派の「数の模倣」からプラトンが「模倣」したもの)

2011-07-24 22:42:30
よしだとしふみ @tsfmysd

①イデア②現実の存在者(事物)③絵に描かれた物(芸術作品)という序列。芸術家は、イデアと比べれば低劣なものしか創らない、人びとの魂の低劣な部分を呼び覚ますので、プラトンの考える理想的な国家ではこれは許されない。所謂「詩人追放論」。晩年『法律』では、詩人は哲人王の管理下でのみ。

2011-07-24 22:47:06
よしだとしふみ @tsfmysd

ふつーに読むと、哲人王はミーメーシスを「イデアへの意志」で超えられる。ここだけだと、あれ、ミーメーシス悪者。ハヴロック理解が正統なのか異端なのかどうかよくわからないけれど、これは2つの点で誤り。

2011-07-24 22:50:18
よしだとしふみ @tsfmysd

①ペロポネソス戦争によって、アテナイのミーメーシスの前提となる共同身体性が喪失し、ミーメーシスでは統治がうまくいかないことにプラトンが気づいた②文字が広範・急速に普及したので、「朗誦と舞踊」が教育・娯楽・託宣などに広く採用されていたのが、廃れた

2011-07-24 22:56:29
よしだとしふみ @tsfmysd

アリストテレス「詩人の仕事はすでに起こったことを語ることではなく、起こりうることを、すなわち、ありそうな仕方で、あるいは必然的な、仕方で起こる可能性のあることを、語ることである」(『詩学』第4章)

2011-07-24 23:04:14
よしだとしふみ @tsfmysd

アリストテレス「(……)したがって、詩作は歴史に比べてより哲学的であり、より深い意義をもつ。というのも、詩作はむしろ普遍的なことを語り、歴史は個別的なことを語るからである」(『詩学』第4章)。

2011-07-24 23:05:11
よしだとしふみ @tsfmysd

初期ギリシアの重装歩兵の集団密集戦法というのは、チーム・ブラット・ピット(アカイア人)がやってたやつだろうなあ。ポリスの凝集心理・共同身体性が戦法由来というのはだいぶ怪しいが検証しようがない。

2011-07-24 23:12:21