弁護士が見てきた面会交流と性的虐待を巡る現実

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弁護士 小魚さかなこ @KSakanako

どうしようもないって言われてからが勝負だって火を灯してる Fire in my heart ye / 共同の合意もできない父母に親権の共同行使を義務づけても無理だし、共同の合意ができるなら現行法でも共同できますって伝えるためのアカウント / 家族法が離婚後も加害者が支配を続けるストーカー促進法になる未来を避けたい

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弁護士 小魚さかなこ @KSakanako

性虐待の事件を子ども側でやると、必ずと言っていいほど父親側から、恋人同士のように撮ったツーショ写真や、「パパ世界一愛してる」のカードとか出てくるし、モラハラ強めの人ほど子どもをくすぐってでも笑顔で仲良しアピール写真撮るから、客観証拠については事例による個別判断が不可欠な訳で。

2020-10-31 15:23:10
弁護士 小魚さかなこ @KSakanako

性虐待が発覚している面会交流事件で、調査官から「直接面会できないのは無理からぬことだと思います。間接交流から始めてみるのはどうでしょう?」と言われた時には、この国の司法は面会交流宗教に取り憑かれてて無理ってなったわ。

2020-10-31 15:31:26
弁護士 小魚さかなこ @KSakanako

今日はフラワーデモです。先週、娘に対する準強制性交を行っていた父親の事件で、最高裁が父親側の上告を棄却して、逆転有罪が確定しました。ホッとする一方、報道によれば、被害者の方は、詳細なメッセージを出せるような精神状態ではないといいます。性暴力の被害は重篤です。#フラワーデモ

2020-11-11 14:02:08
弁護士 小魚さかなこ @KSakanako

家庭内でおこる性的DVや性虐待は、身体的暴力や被害者の反抗や抵抗を伴わないことが多々あります。それは、DVや虐待の構造が、圧倒的な力の差で相手を押さえつける人間関係だからです。すでに屈服している相手に新しい暴力は必要ないし、被害者に抵抗できる気力などありません。

2020-11-11 14:03:12
弁護士 小魚さかなこ @KSakanako

いじめがエスカレートしてくると、性的にからかったり、性的強要に発展することがあります。神戸の教員いじめの事件でも、性的な行為を強要した上、画像を送れというなどということがありました。加害者にとって、性的な支配は、支配欲が満足できる究極の手段です。

2020-11-11 14:03:50
弁護士 小魚さかなこ @KSakanako

性的DVや性虐待の場面でも同様の側面があり、性的な興奮を得ているということだけでなく、支配欲が満たされたことによる興奮を得ている思われるケースが多々あります。

2020-11-11 14:04:25
弁護士 小魚さかなこ @KSakanako

DVを理由に別居しているのに対し、別居直前に性行為をしていたということを、仲が良かったことの理由として主張されることがありますが、女性側から見れば意に沿わない性行為を受け入れざるを得なかったほどに上下関係を強いられていたということであり、むしろ強いDVを受けていたと評価すべきでしょう

2020-11-11 14:06:11
弁護士 小魚さかなこ @KSakanako

支配に屈する理由は、身体的DVに限りません。長時間の説教、揚げ足取りに基づく質問という名の責め立てなどがあると、もうなにもかも面倒になり、正常な思考が奪われてしまいます。多くの女性は幼少期から意見を言わない方が良いという社会的な要請にさらされ、議論好きな人など少ないのです。

2020-11-11 14:06:50
弁護士 小魚さかなこ @KSakanako

以上が、性的DVの構造です。被害者に後遺障害が残ることも多く、その重篤さは性犯罪になる性暴力の被害者と何ら変わりはありません。こういうことを書くと、男性の敵のように言われることがありますが、男尊女卑な日本社会を憂いて、ジェンダーに関する意識をアップデートする男性も存在しています。

2020-11-11 14:07:45
弁護士 小魚さかなこ @KSakanako

私は共同親権推進論に反対する意思を表明する目的でTwitterを始めました。選択的でも反対です。DVの概念が狭すぎること。今の日本では加害を正当化する弊害が大き過ぎるのです。尊厳を傷つけられた人間が離婚したからと言って加害者と手を繋ぐことができないのは被害者のわがままではありません。以上

2020-11-11 14:10:44
弁護士 小魚さかなこ @KSakanako

「子どもが拒否しているくらいでは面会交流は強制されている」と昨日書きました。この国の司法は面会交流宗教にとりつかれていますので、拒否感の強い子どもを励まして気分をもり立てて面会交流をしてもらうことがあります。しかし、どう説得しても強い拒否感を示す子どもがいるのです。

2020-11-19 22:26:04
弁護士 小魚さかなこ @KSakanako

どちらかというと、きょうだいの中でも、気に入られていた子だったいう場合が多いです。拒否する理由を聞いても、黙って首をふって震えている。「理由を言わないと分からないよ」という話をした日の夜に、もう小学生なのにおねしょをしてしまったり、自傷行為をしてしまう・・・。

2020-11-19 22:27:03
弁護士 小魚さかなこ @KSakanako

「ん?」と思う。前にもあった。こんな感じ・・・。「分かったよ。話せるようになったら話してね。」と伝え、調停の期日を迎える。「拒否感が強く、試行面会も無理だと言っています。しつこく聞くとおねしょも出てしまって・・・」と説明しても相手方が納得するはずもなく、

2020-11-19 22:28:21
弁護士 小魚さかなこ @KSakanako

仲良し親子写真を出してきて、「会いたくないわけがない。母親の洗脳だ。」と責め立てる。子どもを呼んで、その仲良し写真を見せて、「お父さん、会いたいって言ってるよ。ほら、これ。旅行に行ったときの写真だって。楽しい事もあったんじゃない?」と尋ねても、大粒の涙を流すだけ。

2020-11-19 22:28:59
弁護士 小魚さかなこ @KSakanako

そして、後日・・・。信頼できる大人ができると話し始める。「嫌だった。お風呂の時が嫌だった。股を開いて奥まで洗われるのが嫌だった。」性虐待の発覚は時間がかかります。

2020-11-19 22:29:39
弁護士 小魚さかなこ @KSakanako

継父からの虐待もあるけれど、実父からの虐待も非常に多い。性交も多くて驚いたけど、お風呂で股を覗きながら洗うとか、自分の男性器を子どもに洗わせるとか、子どもの局部の写真をとるとか、何件も見てきました。面会交流でトイレについてくる、プールや海に行くことに異様に執着するなどもあります。

2020-11-19 22:30:25
弁護士 小魚さかなこ @KSakanako

岡崎事件が報道されたとき、無罪には驚愕しても、事件そのものに驚きはありませんでした。長男には教育虐待、長女には性虐待という類型もよく見ます。長女の性虐待は幼い子にとっては可愛がられているという錯覚をうみ、被害に気付くのが遅くなります。

2020-11-19 22:31:13
弁護士 小魚さかなこ @KSakanako

幼い時には何をされているのか理解できず、中学校でようやく気付く子や、気付いていてもずっと言えなくて、もしくは、記憶を封印してしまっていて、自分の子どもが被害を受けていた頃の自分の年齢に達した頃にPTSDの症状を発症する人もいます。それは、性虐待のスタンダードです。

2020-11-19 22:33:04
弁護士 小魚さかなこ @KSakanako

話しを戻します。弁護士になって最初の頃は、こういうことがわからず、面会を嫌がる子どもに「頑張ろうよ」と説得していたことがありました。しかし、性虐待があった場合、 仲良し写真を見せて、「お父さん、会いたいって言ってるよ。楽しい事もあったんじゃない?」などと尋ねることは、

2020-11-19 22:33:47
弁護士 小魚さかなこ @KSakanako

傷ついた子どもにとって、加害行為以外のなにものでもありません。これは極端な例ではありません。DV家庭の性虐待は非常に多いのです。加害者は、性的興奮を得ているのみでなく、支配欲が充たされたことによる興奮を得ているのではないかと思いますが、それは推測なので分析は医療の専門家に任せます。

2020-11-19 22:34:19
弁護士 小魚さかなこ @KSakanako

性暴力は魂の殺人。何故、こんなに嫌がるの?というくらい嫌がる子が、嫌がる理由を話さなくても、面会を強制することはやめてあげて欲しいし、それを監護親のせいにするのもやめてあげて欲しい。私の話は印象操作ではありません。今日も、経験に基づいてお話ししました。

2020-11-19 22:35:33
弁護士 小魚さかなこ @KSakanako

共同養育が当たり前の親の権利だと思っている人に警鐘を鳴らしています。配偶者が家を出て行くのには理由があります。DVを理由とする別居で、多くの女性が子どもを連れて行くのは、ケア労働を担うことを当然視してきた日本社会で子どもを守る責任が動機で、それにより守られる子どももいます。以上

2020-11-19 22:39:29
弁護士 小魚さかなこ @KSakanako

「実父からの虐待がそんなに多くない。むしろ女の子でも父親が乳児の時から両手で抱きかかえてお風呂にいれてあげた方が虐待をしなくなるのではないか」というご意見を目にしました。しかし、この指摘は当たりません。私は、DV虐待のある家庭の話をしています。

2020-11-23 12:38:23
弁護士 小魚さかなこ @KSakanako

職場のパワハラ、学校のいじめと同様に、DVや虐待は、自分が絶対に正しいと考えている人がおしつけてくる上下関係そのものであり、その原因の多くが加害者側の支配的な性質にあります。DV気質のある人が、幼少期から子どもをお風呂にいれれば虐待しなくなるというものではありません。

2020-11-23 12:38:57