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MaihaiStyle
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手厚い取材協力
ゆるキャン△Season2では、原作同様の
非常に細かい各種描写を実現するために
必要不可欠な『取材協力』の多さが話題となっています。
一般的な深夜アニメで、ほぼ毎回10団体以上の
取材協力を得て制作するのは異例のことです。
また複数の自治体が協力するのも、非常に珍しいことです。
謎の組織『フィルムコミッション』
この取材協力の多さは、コンテンツ自体の力もありますが、秘密結社『フィルムコミッション』の尽力も非常に大きいです。
さるのっち隊長
@hirobanosaruno
「『ゆるキャン△』の取材協力がとても手厚い」と話題ですが、ここでひとつ覚えておきたい豆知識。 最近のアニメや映画等で取材協力の中にちらほら現れる「フィルムコミッション」という謎の組織ですが、彼らのお陰で我々の「聖地巡礼」が捗っていると言っても過言ではない功労者です。
2021-01-23 10:09:03フィルムコミッションとは、
映画やテレビドラマ、CMなどのロケーションを誘致し、
撮影がスムーズに進行するようサポートする非営利団体のこと。
多くは自治体が中心となって組織化している。
なぜ『フィルムコミッション』が必要？
さるのっち隊長
@hirobanosaruno
例えば、あるお店が何らかの事情で偶然漫画の聖地となったとしましょう。突然アニメ制作スタジオが押しかけてきて「取材させてくれ」と言われたらどう思うだろうか。 当然「拒絶」される。プライバシーのことや、手続きなど諸々めんどくさいことになるのは目に見えています。 何より信用できない。
2021-01-23 10:15:47
さるのっち隊長
@hirobanosaruno
と、ここで颯爽と現れるのが謎の組織「フィルムコミッション」です。 彼らは地元に広いネットワークを持っていて、地元が取材してほしいと思っている施設や、映画のロケにオススメできる場所をいくつも知っています。 彼らが代わりに仲介することで、未然に様々なトラブルを回避してくれます。
2021-01-23 10:19:27
さるのっち隊長
@hirobanosaruno
他にもエキストラの調達や、映画撮影に来る団体様を一手に引き受ける宿泊施設の根回しなど「映画撮影で超めんどくさいとされる部分」も全部こなす有能秘書みたいなものです。 その対価が「地元の認知度アップ」と「聖地巡礼」です。 恐るべし謎の組織フィルムコミッション。 yamanashi-kankou.jp/fc/about.html
2021-01-23 10:24:03ゆるキャン△ × フィルムコミッション
今でこそ地元の方にも愛される作品となったゆるキャン△ですが、
ここに至るまでには、作品の素晴らしさは勿論、
作品と地元の皆さんをつなぐフィルムコミッションの
地道な努力があったのも事実です。
この辺りの詳細は、公益社団法人やまなし観光推進機構で
ゆるキャン△を担当されている武川清志朗氏が、
下記インタビューにてお話されています。
謎の組織『フィルムコミッション』をもっと知りたい方は、
この機会に是非読んでみてください！！
武川清志朗
@KiyoshiroMukawa
インタビュー記事が公開されました。 (*’ω’ﾉﾉﾞ☆ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ twitter.com/yurucamp_anime…
2020-08-31 23:09:12
アニメ『ゆるキャン△』シリーズ公式【4/26 映画BD発売】
@yurucamp_anime
／ ファンの方々に恩返しをしていきたい―― ＼ スタッフ対談インタビューがスタート!! 第1弾は山梨県と作品を繋ぐ お仕事をされている武川清志朗さん☀ yurucamp.jp/news/informati… #ゆるキャン pic.twitter.com/d3r3v9kTRq
2020-08-31 22:57:31
その他追記
コメントに頂いた内容から、気になったものを調べました。
なお作成者はこの分野の専門ではないので、
誤り等ございましたらご指摘ください。
フィルムコミッションの歴史
1940年代のアメリカ・ハリウッドにおける
映画撮影に関する行政機関との各種調整が
起源と言われています。
その後、映画撮影に使われる地域で
専門の職員・部署配置が進み、
1960年代に『フィルムコミッション』という
名称が生まれたとのことです。
日本でも、広報活動の一部として
似たようなことは行われていましたが、
アメリカのような『フィルムコミッション』の
本格導入は、2000年頃に始まりました。
【参考】
室伏多門「フィルムコミッションの活用方法」
(ジャパン・フィルムコミッション、2010)
https://www.unijapan.org/producer/pdf/producer_307.pdf
フィルムコミッションの3要件
フィルムコミッションの活動は、
以下3つの要件を満たす必要があるそうです。
（1）非営利公的機関であること
自治体や外郭団体、NPOや商工会であっても
無償で制作支援を行います。
撮影隊と金銭の授受を行わない関係を保つため
資金援助、タイアップ協力はしていません。（2）撮影のためのワンストップサービスを提供していること
撮影に関する一元的な窓口を担い、
ロケーション情報の提供や、公的施設等を利用する際の、
許認可調整を行います。（3）作品内容を問わないこと
全ての依頼作品を支援し、撮影の内容や規模によって
優遇・拒否することはありません。
それは作品の内容をFCが評価することになってしまいます。優遇されることを狙ったり拒否されることを
恐れたりして作品内容が自主規制されるような
結果になれば、映画にとって最も大切な
「表現の自由」を制約することになりかねません。ただし、ロケ地の使用については
管理者によって断られることがあります。