昭和の時代、小さな寂しさに大きな物差ししか当てられなかった。いまはどうだろう。

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はまりー @travis02130213

氷室冴子さんのエッセイに女友達とルームシェアをした話がでてくる。気の合う友人との共同生活は夢のように楽しく、でもある日彼女が恋人を作って出て行ってしまう。再会したときに氷室さんが恨み言を云うと「あの頃は寂しかった。一緒にオルゴールを聴いてくれれば恋人は作らなかった」と友人は云う。

2021-01-28 17:59:52
はまりー @travis02130213

これを読んでやるせなくなった。昭和の話だ。寂しさの解答が恋愛と結婚しかない時代。友人は結局夫と離婚するのだけれど、誰かとオルゴールを聴けばその悲しみは避けられた。小さな寂しさに大きな物差ししか当てられなかった。いまはどうだろう。自分の寂しさに適切な物差しを当てられる時代だろうか。

2021-01-28 18:02:55