7/23（土）開催　「どうする？日本のエネルギー」ＮＨＫ座談会・出席者の報告③

篠原弘子 @hi_shino

参加者の中に、福島から東京に避難してきているお母さんがいた。控えめな彼女はずっと黙ったまま皆の話を聞いていたのだけれど、「最後、まだ一度も話してない方はいませんか？」と司会者に振られると、静かな口調でその話をされました。

篠原弘子 @hi_shino

「うちの娘が鼻血を出しまして、それもポタポタなんてもんじゃなく、ドバッと出るんです。もう初めはひっくり返るくらい驚きました。3.11以前にはなかったことです。お医者さんに相談してもわからないという。それで、避難を決意しました」と。

篠原弘子 @hi_shino

子供の鼻血の話はtwitter上でもしばしば見かけたが、実際に当事者のお母さんの話として聞いたのは初めてだった。私は子供を持たないが、もしも私に４歳の子供がいて、その子が突然大量に鼻から血を放出したりしたら、きっとアタマが真っ白になるだろう。ものすごい恐怖だ。

篠原弘子 @hi_shino

お母さんたちは、この恐怖の只中で、毎日「風評被害」という世間と戦っている。鼻血のことはこれまでマスメディアで報道されたことはない（と思う）。放射能との因果関係は認められていないし、恐怖心を煽ってパニックを招く恐れがある、という理由からだろう。

篠原弘子 @hi_shino

しかし今、この国は世界でも初めての「低線量長期被曝」の只中にあるのだ。放射能の影響で人体にどんなことが起こるか、どれくらいの量とどのように触れたらどういう症状が出るのか、前例は広島、長崎、チェルノブイリくらいしかないが、実のところ誰もわかっていない。

篠原弘子 @hi_shino

わかっていないから危険だ→イヤだ、と考えるか、あきらかに有害だというデータが出てないんだから大丈夫、ととらえるか、ここが絶対温度の分かれ目だ。エダマメを囲むテーブルでは、驚いたことに、私以外の全員（たぶん）が後者だったのだ。