成安造形大学卒業制作展2021@京都市美術館(京セラ美術館)メモ
昨日たまたま行きがかった成安造形大学卒業制作展でよかったやつ並べる: 田中 聖也「静かな1週間」 matumot「開放区」 瑞根 黎香「或る時代の収集家」 ウエダ スズカ「リカちゃん」 田中 智早希「過ごした日々」(特にスマホの方) 藤沢 裕介「霊(ひかり)の集う庭」 藤田 真理子「四十七鳥図」
2021-02-01 10:49:17岡崎 亮介 「武器のような」(「ハンマーのようなもの」「棍棒のようなもの」) 川村 晴香「深い広い笑い」 大道 美里「ハニーメモリー」 山下 千洋 「水中世界」 関 留莉香 FAITH (アヌビス神をワイヤーでつなぎ上の方に電飾がある立体物)
2021-02-01 10:49:50田中 聖也「静かな一週間」:就活中の黒髪ロング美大生? を雨続き(おそらく梅雨)の憂鬱な日々の中でアニメーションさせ続ける。個人制作でありつつ要所でハッとさせられる表情や落ち込みを作っていた。主人公の部屋の間取りに少し似せた部屋の同寸レプリカもあり、ちょっとした狂気も感じてよかった
2021-02-01 10:53:20matumot「開放区」: たぶんpixivで活躍してる系なんだろなと思ったら果たしてその通りだった。イラスト系の中では一番身体造形の取り方が安定していた。構図も常に中心に来ないように上に置いたり下に置いたりと見応えがあった。普通に今後何かの仕事で名義を見そうな印象。
2021-02-01 12:07:52瑞根 黎香「或る時代の収集家」: 額縁の中に耽美系の図像を大小並べる展示。コンセプトとしては(マンガの一枚絵などに)よくある風景だけれど、実際に物理的に眼前に顕れると迫力があった。
2021-02-01 12:13:55ウエダ スズカ「リカちゃん」:ピンキーな輸血袋の中に人形らしきものが入っている様子があり、それらがどれも吸い尽くされている。輸血管を通り下方に在るのはふわふわとした薄桃色と肌色の中間色でできた得体の知れない肉塊。こういうの好き。ただ肉塊? がそこまでグロくない狙いがわからなかった
2021-02-01 12:23:03田中 智早希「過ごした日々」:2点の作品。主観視点で自分の足が和室畳の上で伸びているのと、自分自身がスマホを握りしめているのとを同時に描いている。京都在住2020感があった(スマホ以前の時代の漫画作品『神戸在住』を思い出したということです)
2021-02-01 12:24:59藤田 真理子「四十七鳥図」:47都道府県の鳥 nga.gr.jp/pref_info/symb… を擬人化して並べた企画。2010年代ソシャゲ時代の感性で男女混合を描ききって、偉い……と思った。マッシヴな女性形の解釈がだいぶよかったですね。あと和歌山と大分でヒバリが被ってることの解釈もよかった(緑髪姉弟?)。
2021-02-01 12:31:12岡崎 亮介 「武器のような」(「ハンマーのようなもの」「棍棒のようなもの」):単純に工作スキルがめちゃめちゃ高いな……と思わされた。特に「棍棒のようなもの」は、DQ展でたまに見られるロトの剣みたいなノリでぽんとそこに置いてある感じがよかった。
2021-02-01 12:32:22川村 晴香「深い広い笑い」: 写真撮影が明確にokだった作品。吉本の劇場でたびたび見られる実力派お笑い芸人を題材に壁面に芸人の紹介をグラフィカルに書込み、掲示する。全体的な情報伝達のための工夫が高品質で、アート系のデザイン力の高さや、好奇心の具体的な示し方の巧みさを見せつけられた。 pic.twitter.com/3m9RUojXzO
2021-02-01 12:35:43大道 美里「ハニーメモリー」:一人の茶髪ロングの女性が街中で暮らしている様子を連作で描いたもの。描いた本人とその女性の関係はよくわからない。一見アイドル的な可愛さで描かれているが、パン屋でパンを選んでいる時の隙のある感じなど、何を切り取ろうとしているのかが興味深かった。
2021-02-01 12:37:22山下 千洋「水中世界」:シャープな描線で、青を基調とした青春模様を活写する。描画力が高い。すでに滋賀県大津市の『広報おおつ』でも表紙の仕事を手掛ける seian-illust.net/news/media/201… など、卒業前から実力が発揮されているようだった。当然のように優秀賞を獲っていた。
2021-02-01 12:39:56関 留莉香「FAITH」: エジプト神話のアヌビス神らしき立体をワイヤーで構築し、その近くにインスタレーションとしてネオンサインで「FAITH」と大文字で光る電飾がある。ワイヤーは眼や装飾の部分だけ金色の素材に変えられたりと、近づけばわかる細かい工夫が良かった。エジプト好きなのかな……。
2021-02-01 12:41:49石井 亮 「無題」:壁の立方体に綿棒を縦に敷き詰めたものと、削った石鹸(石膏?)らしきものを縦横に敷き詰めたものが隣り合って並んでいた。一見手抜きのようであり、しかしなんだか妙に圧倒される造形でもあり。卒制で焦って作ったのでなく、狙って作ったものであってほしい……。
2021-02-01 12:44:43ほか、マンガ系ゼミの「まつむらゼミ」については、その場でQRコードが配布されており、こちら sites.google.com/seian.jp/matsu… で全作品閲覧できるようになっていた。今風。昨日読む時間がなかったので少しずつ読みたい。きょむ「ぽんこつ教育実習日記」は気になっている。
2021-02-01 12:46:19成安造形大学卒業作品展 1/28〜1/31 10:00-18:00 京セラ美術館 絵はアップしますが、ぜひ生で見て欲しいです。 写真じゃ分かり辛いですが、かなり大きい展示です この時期だからなかなか難しいこともあるとは思いますが、お近くの方はぜひ、見にきてもらえるととても嬉しいです。 pic.twitter.com/eD41txvag5
2021-01-29 10:58:08まつむらゼミ追記
きょむ「ぽんこつ教育実習日記」(成安造形大卒展・漫画作品)読み始めた。等身がこうの史代作品みたいで非常に面白い。sites.google.com/seian.jp/matsu…
2021-02-01 21:50:59