更新 2021年2月4日作成 2021年2月2日

「ウイグル無頼」は横山光輝流ヒロイックファンタジーとも言える異色作！

「ウイグル無頼」は横山作品の中でも隠れた名作だと思っていますが、この際ＰＲの意味合いもこめてまとめてみました。

マンガウイグル無頼ファンタジーコナン・ザ・バーバリアン横山光輝ロバート・E・ハワード

hira282828
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①本日は架空のウイグル帝国興国史「ウイグル無頼」について。この作品は「三国志」や「戦国獅子伝」の連載開始と同じ昭和４７年にビッグコミックオリジナルで連載された作品で、広大なウイグルの地を旅する青年ヘロデが様々な苦難にあいながらも巨大な帝国を打ち立てていくまでが描かれています。 pic.twitter.com/robs3N9cCY

2021-01-31 11:06:59

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ひら @hira282828

②とても興味深い架空の興国史なんですが、この作品も約３０年にわたって単行本化されず、横山ファンの間では幻の作品と呼ばれてきました。そして、やっと復刻されたのが平成１５年、横山先生の亡くなる前年のことでした。 pic.twitter.com/ivwgRMTBIN

2021-01-31 11:09:15

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ひら @hira282828

③多分、何度も出版社が復刻の打診をして来るうちに面倒になって、渋々単行本化を了解したんじゃないかと思っています。そう考えたら、同じく幻の作品だった「クイーンフェニックス」の復刻もこの時期だった。(^^; pic.twitter.com/e3ybL18IVK

2021-01-31 11:11:46

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ひら @hira282828

④なぜ、この作品は長い間復刻されなかったのでしょう。描いているうちに、先生自身が古代チベットの歴史を歪曲化してしまったと感じたからでしょうか。それともラストが駆け足になってしまったことが不満だったからでしょうか。 pic.twitter.com/Z5JDDx6Kqk

2021-01-31 11:14:31

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ひら @hira282828

⑤そんなモヤモヤを抱いていた頃に、ある横山先生の関係者から次のようなお話を伺ったことがあります。連載中に、ある読者から「この作品はコナンの焼き直しじゃないか」と指摘されて、先生がそのことを気に病んでしまい、結果として作品が尻つぼみとなっていったとか・・・。(^^; pic.twitter.com/v0Nddb0F6m

2021-01-31 11:20:45

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ひら @hira282828

⑥ここで言う「コナン」というのは、未来少年でも名探偵でもありません。ロバート・Ｅ・ハワードが書いた冒険ファンタジー小説の主人公で、「コナン・ザ・バーバリアン」とか「英雄コナン」とか言われているやつです。 pic.twitter.com/8cGMhjhRPK

2021-01-31 11:23:06

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ひら @hira282828

⑦確かにそう言われると、舞台設定やキャラクターの造形などが似ているような気がするし、後年、雑誌「ポップコーン」の寄稿文ではこんなコナンのイラストを描いたりしています。まあ、冒険ファンタジー物だったら少なからず影響は受けるでしょうし、気にし過ぎだと思うんですけどね。 pic.twitter.com/E86tLtPtC3

2021-01-31 11:27:50

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ひら @hira282828

⑧まあ、そんなエピソードも聞きつつ、３０年ぶりにやっと復刻された「ウイグル無頼」でしたが、その物語の幕切れはある意味「マーズ」に匹敵するような呆然とするラストでしたので、私の中では二重の意味で記憶に残る作品となりました。 pic.twitter.com/nqUJ5IHXJI

2021-01-31 11:30:51

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ひら @hira282828

⑨全１巻で物語を破綻させることなく見事にまとめていますので、興味が湧きましたらぜひ読んでみてください。ちなみにこの作品の単行本は２種類出ていますが、連載時の全扉絵が復刻され、カラーページが再現されている完全版の方が横山マニアにはおすすめです。(^^)/ pic.twitter.com/OD5Ridqnpm

2021-01-31 11:35:12