赤ちゃんが泣いているのに放っておく夫、育児に対するお互いの考え方を知るきっかけになった衝撃的エピソード

お互いのいいとこどり
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shinshinohara @ShinShinohara

嫁さんがいまだに衝撃だった、というエピソード。 息子が赤ん坊のころ、嫁さんに世話を頼まれた。ミルクを飲ませ、ゲップさせ、寝転ばせておいた。すると、赤ん坊が泣き出した。

2021-02-05 23:35:11
shinshinohara @ShinShinohara

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shinshinohara @ShinShinohara

必要項目のチェックを始めた。さっきミルクを飲ませたばかりだから腹は減っていない。ゲップもさせた。オムツは、濡れてない。熱は、ない。手先足先がポカポカ。あ、これ眠いんだな。眠りに陥る前のむずかりか。じゃあ泣き疲れて眠るまで放っておこう。 赤ん坊を視野におさめながら、本を読み続けた。

2021-02-05 23:37:52
shinshinohara @ShinShinohara

すると、嫁さんが部屋に入ってきて「赤ちゃんが泣いてるのに何でほったらかすの!」私は必要なチェックをし、健康に問題なく、危険もないことを確認したうえで、「泣くのは肺を鍛えるというし、ほっとこうと判断した」と答えた。 嫁さんはこのことが、とても衝撃的だったという。

2021-02-05 23:40:30
shinshinohara @ShinShinohara

嫁さんがのちに解説してくれたところによると、嫁さんは赤ん坊と一緒にいるとき、より快適に(more confortable)を目指すのだという。赤ちゃんが泣いたら抱き上げ、できるだけ気持ちよく眠りに就けるように、というように。起きていたら起きていたで、楽しませようと努力するのだという。

2021-02-05 23:42:46
shinshinohara @ShinShinohara

ところが私は、「泣きたいことだってあるだろう、泣き疲れて眠った方が深く眠れて気持ちよかろう、大声で泣けば肺活量も鍛えられてなおよかろう」と考え、健康に問題がなく、危険がないことを確認する最低限のことをやったらほっとくやり方。これが嫁さんには衝撃。

2021-02-05 23:44:39
shinshinohara @ShinShinohara

嫁さんが私に「赤ん坊の面倒を見てね」と言ったのは、「赤ん坊に最大限のサービスをしてね」というつもりだったという。他方、私は、「健康で危険がないなら、あとはお前も好きにしていいぞ」と、赤ん坊に最低限の安全性を確保するだけの世話。考え方が全然違っていた。

2021-02-05 23:46:28
shinshinohara @ShinShinohara

二人でそのことを話し合い、互いに「面白い」となった。嫁さんは、「そうか、男の人、と一般化しちゃいけないかもしれないけれど、「より快適に」を子どもに対して目指さない世話って形をとるのか、そしてそうした形がこの世にあり得たのか」と衝撃を受けていた。

2021-02-05 23:48:31
shinshinohara @ShinShinohara

他方、私は、「女性、って一般化したらいけないかもしれないけれど、赤ん坊のためにどこまでも最善を尽くそうとするなんて、すごいなあ。生きてりゃいい、じゃないんだ」と感心した。赤ん坊に対するとらえ方が全然違って興味深かった。

2021-02-05 23:49:36
shinshinohara @ShinShinohara

で、その後どうなったかと言うと、嫁さんは「ついつい赤ん坊に、より快適な形を、と最善を追求しすぎて自分でやることを増やしすぎ、余裕を失い、笑顔が消えかけていたな」と反省し、「生きていればそれでよし」と、手を抜くことも大切だと考え、余裕をこじ開けるようになったという。

2021-02-05 23:51:28
shinshinohara @ShinShinohara

他方、私は、女性は赤ん坊に対して努力をしない存在に預けることに不安を覚えるのだな、ということに気がつき、少しだけ赤ん坊にサービスをするように努力した。ただ、どうせなら自分も楽しいように、と少し工夫して。

2021-02-05 23:53:38
shinshinohara @ShinShinohara

赤ん坊をバウンサーに載せて、揺らした。とはいえ、ただ大人の私が揺らすのでは面白くない。赤ん坊の足の裏に腕を押し当て、赤ん坊が偶然足を伸ばすとバウンサーが揺れるようにした。そしてそのとき、「お!」と驚きの声を上げるようにした。すると。

2021-02-05 23:55:18
shinshinohara @ShinShinohara

まだ意識して足の動かし方を知らなかった赤ん坊が、どうにかしてバウンサーが揺れ、父親が「お!」と驚く現象を再現したいと願うようになったのだろう。次第に足を伸ばす動作が出る確率が増え、次第に意識的に足を伸ばせるようになり、そのうち、ビュンビュンとバウンサーが大揺れするように。

2021-02-05 23:57:04
shinshinohara @ShinShinohara

これにも嫁さんは若干呆れ気味に、だけど感心していた。「私だったら危険なことを少しでも避けようと思うけれど、男の人は(と一般化しちゃいけないのだろうけれど)、安全性をギリギリ確保した冒険するのねえ」

2021-02-05 23:58:35
shinshinohara @ShinShinohara

ところで冒頭の、泣いている赤ん坊をほったらかして本を読んでいる話は、ほかの女性に話すとまず間違いなく驚愕されるという。そして、「えー!男の人ってそうなんだ!だからかあ!面倒見てね、って言ったら、一緒にテレビ見たりしてるの。そうじゃないでしょ、って言うんだけど、そうなのかあ・・・」

2021-02-06 00:00:45
shinshinohara @ShinShinohara

一般化はできないが、男性は「健康で危険がない、安全であることさえ担保できたら放っておく」というスタンスの育児観を持っている人が多いような気がする、というのが嫁さんの感想。そして、そうした手抜き育児も、つい頑張りすぎるお母さんたちの、参考になる面があるという。

2021-02-06 00:03:30
shinshinohara @ShinShinohara

ついお母さんたちは、赤ん坊に最良の世話を施そうとして頑張りすぎ、あれもこれもと頑張りすぎ、それで疲れ切ってしまうパターンが多いのではないか、と嫁さんは懸念する。しかしそれで疲れすぎ、笑顔を失うと、かえってよくないこともあるのでは、と。

2021-02-06 00:05:15
shinshinohara @ShinShinohara

元気て生きていて、安全が保たれているなら、そんなに世話をしなくても構わない。それくらいの開き直りも、育児には必要な視点かもしれない。そのことを、「衝撃的な出来事」から学んだという。私の手抜き育児で学ぶ嫁さん、すごいと思う。とても前向き…。

2021-02-06 00:06:30
shinshinohara @ShinShinohara

嫁さんは、この経験で、一般化できないかもしれないが、女性である自分と、男性である夫と、物事の捉え方、向き合い方がこんなにも違うものなのか、と痛感したという。ならば同じことを求めるより、その違いをうまく組み合わせることを意識したほうがよい、と。 賢い嫁さん。ほんまに。

2021-02-06 00:15:39
shinshinohara @ShinShinohara

嫁さんは、このエピソードを披露すれば、(一般化できないけれど)男女差のゆえに「努力が足りない」「気にしすぎ」と誤解が生じ、すれ違いが生まれているケースを、少しでも減らせるのでは、という。違いをうまく理解するきっかけになれば幸い。

2021-02-06 01:03:57
砂漠狐 @sabakugitune

@ShinShinohara 面白い。これは仕事にも通じる考え方ですね。 お互いに自分の意見はしっかりと主張するが、相手の意見は全否定せず、興味を持って活用できる部分は柔軟に取り入れる。 結果、全体のプラスになる。何事もこうありたいものです。

2021-02-06 05:40:52
よし @yoshi_engineer_

@ShinShinohara 夫婦それぞれの解釈に個々の見解があり学ばせていただいたが、なにより日々の事象をここまで言語化できるのがすごいです、、、!

2021-02-06 07:50:34
maru@PTA退会しました🤍 @marurururu

@ShinShinohara 興味深く読ませていただきました。確かに一般化できない、うちは男女が逆になります。私が冒険的な事や手抜をして夫に怒られてきました。うちの母ももうすぐ寝るわってあやさずただ抱っこしてたら、帰宅した夫に嫌がられ落ち込んで帰る、ということがありました。今思えば母には悪い事しました。

2021-02-06 08:20:07
vava days @aruminiumdesu

@ShinShinohara 私の場合、赤ちゃんが死ぬんじゃないかと、毎秒怖かった。 突然死をニュースで見たりして。 だから努力しない相手を信頼できなかったなぁ。今思えば産後のホルモンに影響されすぎて鬱だったのかもしれない。 世話より死の恐怖で寝られなかった。 へとへとでした。

2021-02-06 08:42:28