「二枚目の性格俳優」クリストファー・プラマーの個人的な思い出

91歳で亡くなった名バイプレーヤー、クリストファー・プラマーについての呟きです。 (セルフまとめです)
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エンタメ放浪者 ウディ本舗 @woody_honpo

クリストファー・プラマー死去。 端正な二枚目でありながらクセのあるバイプレーヤーとして数々の名演を残した。一般的には代表作とされる「サウンド・オブ・ミュージック」をボロクソに貶す毒舌家でもあった。 twitter.com/france24/statu…

2021-02-06 06:02:56
FRANCE 24 @FRANCE24

Oscar winner and 'Sound of Music' star, Christopher Plummer, dies at 91 f24.my/7L9N.t pic.twitter.com/PNlw1Qsabx

2021-02-06 05:25:03
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〈クリストファー・プラマー、個人的な思い出の映画①〉 『サウンド・オブ・ミュージック』(1966)は私の世代にとって「子供時代にみんな観た名作」。映画館で何度もリバイバル上映されていた。私の母はミュージカル嫌いだったが、なぜかこの映画の予告編に惹かれて子供の私を連れて行ってくれた。 pic.twitter.com/FnrKyHYJ7H

2021-02-06 15:46:01
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実は『ウエストサイド物語』に衝撃を受けた大人のミュージカル好きには、『サウンド・オブ・ミュージック』は「お子様向け」と言われて余り評判が良くなかった(冒頭のダイナミックな空撮も「ウエストサイドの二番煎じ」と言われた)のだ。 しかし、こちらは実際にお子様だったから大感動したのです。 pic.twitter.com/ACcnmftehI

2021-02-06 15:55:19
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『ウエストサイド物語』と『サウンド・オブ・ミュージック』の評価は、今では逆転してしまいました。これは『ウエストサイド物語』が当時は革命的だったからこそ古びてしまい、逆に、いつまでも古びない『サウンド・オブ・ミュージック』は当時からちょっと古臭かった、ということなのでしょう。 twitter.com/woody_honpo/st…

2021-02-06 19:04:16
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ちなみにクリストファー・プラマーは口が悪く、『サウンド・オブ・ミュージック』をディスりまくっていた。撮影した時も子供と歌うシーンが大嫌いで吐きそうになっていたとのこと。よく見ると画面の端にバケツが写っていて、それはクリストファー・プラマーが吐くためのものだそうです。マジ?😅 pic.twitter.com/vmWX7YlVMQ

2021-02-06 16:02:09
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〈クリストファー・プラマー、個人的な思い出の映画②〉 『トリプルクロス』(1966)は、エディ・チャップマンをモデルにした二重スパイものだが、子供の頃にTVで観て非常に面白かった記憶がある。内容はほとんど覚えていないのだけれど、TVの前でワクワクした一夜の興奮だけが鮮明に残っている。 pic.twitter.com/ROGnPkARex

2021-02-06 17:29:38
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この映画、監督が007シリーズの基礎を作ったテレンス・ヤングなのだが忘れ去られている。(日本版Wikipediaのテレンス・ヤングのフィルモグラフィにも載っていない!) 今観ても面白いのか、もう一度観てみたい。絶頂期のテレンス・ヤングでダブルスパイものが、つまらない筈がないと思うのだけれど。

2021-02-06 17:34:37
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〈クリストファー・プラマー、個人的な思い出の映画③〉 『名探偵ホームズ・黒馬車の影』(1979)はクリストファー・プラマーのホームズがジェームズ・メイスンのワトソンと、切り裂きジャックの謎に挑む! ホームズ・パスティーシュ映画の決定版と思うが、日本では劇場公開されずビデオスルーでした😢 pic.twitter.com/CwzX6gPaI8

2021-02-06 16:39:24
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『名探偵ホームズ・黒馬車の影』は、切り裂きジャックの真相について、スティーブン・ナイトの「切り裂きジャック最終結論」を採用している。だから、アラン・ムーアの「フロム・ヘル」とかなり内容が被っているのだが、こちらの方がアラン・ムーアより10年早いのだよ!

2021-02-06 17:00:20
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アラン・ムーアが「黒馬車の影」をパクッた訳ではないと思うが、こちらが先と指摘しておかないと「黒馬車の影」をアラン・ムーアのパクリだと、時間軸の逆転したツッコミをする人が必ず出る!(いや、その前に「黒馬車の影」を知っている人がとても少ないという問題が…😅) twitter.com/woody_honpo/st…

2021-02-06 21:13:16
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クリストファー・プラマーのシャーロック・ホームズにジェームズ・メイスンのワトソンという組み合わせは、歴代のホームズ映画の中でも「名優度」ではベストでしょう。ホームズは聡明な二枚目でありながら裏側にエキセントリックなmadnessを隠しているから、クリストファー・プラマーはピッタリです。 pic.twitter.com/fc4sHz0AvD

2021-02-06 18:56:25
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〈クリストファー・プラマー、個人的な思い出の映画④〉 『ハノーバー・ストリート 哀愁の街かど』(1979)は、ピーター・ハイアズムが「カプリコン1」の次に撮った映画だから大注目したが、戦時下の恋愛映画かと思うと途中からサスペンスになり最後は戦争アクションになるという変わった映画だった。 pic.twitter.com/5d2GQQkt6C

2021-02-06 17:05:41
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クリストファー・プラマーは、ハリソン・フォードの不倫相手の旦那なのだが、2人でドイツにスパイとして潜入するハメになる。しかし、クリストファー・プラマーはドイツ語がペラペラだが、ハリソン・フォードはドイツ語ができない! このサスペンス「イングロリアス・バスターズ」がパクッてたよね。 pic.twitter.com/C3NAJDJHwX

2021-02-06 17:12:24
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しかし、このサスペンスの真の元ネタは「ヒッチコックの映画術」ではないかと思う。この本の中で、ヒッチコックがハノーバー・ストリートのサスペンスと同じ話を「こんなアイデアがある」と延々と喋っているのだ!ピーター・ハイアズムはヒッチコックからアイデアを買ったのかな?もしかして無断拝借?

2021-02-06 17:17:38
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〈クリストファー・プラマー、個人的な思い出の映画⑤〉 『ある日どこかで』(1980)はタイムトラベルファンタジーの名作。クリストファー・プラマーは初めての老人の役。ヒロインを見守る悪役だが繊細な人物を見事に演じた。クリストファー・プラマーがいぶし銀のような名脇役へと脱皮をした作品だ。 pic.twitter.com/fy3ZWCPBzy

2021-02-06 19:28:46
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エンタメ放浪者 ウディ本舗 @woody_honpo

『ある日どこかで』はクリストファー・リーヴが「スーパーマン」の次に主演した作品だ。クリストファー・リーヴはクリストファー・プラマーのような「二枚目だがクセのある役者」になりたかったのではないかと思う。 怪我をせず役者を続けていたら、今でもいぶし銀のような味を見せてくれたのだろう。 pic.twitter.com/dx7Crds6RQ

2021-02-06 19:34:08
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『ある日どこかで』のクリストファー・プラマーは実は「悪役」ではない。彼は若い2人の悲劇を予見していた。ヒロインを悲劇から守ろうとしていたのだ。 でも、現実でもそういう人は、若者にとっては悪役になってしまうんですよね。 twitter.com/woody_honpo/st…

2021-02-06 21:28:57
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ちなみに、以前から言っていますが、ジェームズ・キャメロンの「タイタニック」の導入部とラストは、明らかに『ある日どこかで』にインスパイアされていると思いますが、まだ、あまり知られていませんね。 『ある日どこかで』がそれほどメジャーな映画ではないからでしょうか?

2021-02-06 21:35:59
エンタメ放浪者 ウディ本舗 @woody_honpo

クリストファー・プラマーのWikipediaを見たら、演技派への転機となった作品を『サイレント・パートナー』だとして「サイコスリラーの名作」と言ってるけど、これちょっと偏向してるよね?😅 『サイレント・パートナー』はビデオを持ってますが、あれって名作かなぁ?しかもサイコスリラーじゃないし。 pic.twitter.com/NVuRjYHEsj

2021-02-06 19:46:05
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エンタメ放浪者 ウディ本舗 @woody_honpo

いや『サイレント・パートナー』は面白い映画なのですが、名作って感じではないかな? あまり評判になりませんでしたが、公開当時から根強い支持者はいました。 私はロードショーを見損なったのが悔しくて、観たくて仕方がなかったのですが、期待が大き過ぎたせいか「まぁまぁ」という感想でした。

2021-02-06 19:50:50
エンタメ放浪者 ウディ本舗 @woody_honpo

期待しすぎて、かえって不当な評価をしてしまう映画ってありますよね。

2021-02-06 19:52:37
エンタメ放浪者 ウディ本舗 @woody_honpo

〈クリストファー・プラマー、個人的な思い出の映画⑥〉 『手紙は憶えている』(2015) 「サウンド・オブ・ミュージック」でスターとなった彼にとって、晩年の代表作に相応しい。ミステリーとしての意外性がないのは、実は欠点ではない。これは、あらかじめ定められた悲劇へと向かう苦いドラマなのだ。 pic.twitter.com/RoTTDu1k5N

2021-02-06 20:00:09
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エンタメ放浪者 ウディ本舗 @woody_honpo

『手紙は憶えている』は苦い映画でした。 twitter.com/woody_honpo/st…

2021-02-06 20:16:21
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アトム・エゴヤン監督の「手紙は憶えている」を観ました。認知症を患ったアウシュビッツ収容所の生き残りが、人生の最期の時をかけてナチの戦犯を捜す、異色のナチ・ハンター映画です。第二次大戦とナチス・ドイツの問題が、決して流れ去った「過去の歴史」ではないことを教えてくれます。 pic.twitter.com/rSS5eVG7N5

2016-11-07 12:08:03
エンタメ放浪者 ウディ本舗 @woody_honpo

ドイツがナチスの犯罪を追及する徹底性は、すぐに過去を忘れ曖昧にしようとする日本とは対照的です。 簡単に良いとか悪いとかは言えない問題だと思いますが、日本にはこうした厳しさが「なさ過ぎる」面はあるかもしれません twitter.com/woody_honpo/st…

2021-02-06 20:20:41
ブックストア ウディ本舗 @woody_honpo

今年の6月に、94歳の元ナチス親衛隊がドイツで有罪判決を受けましたが、こうした現実が「手紙は憶えている」にリアリティを与えています。認知症を患い手紙を頼りにナチスを追う、主役のクリストファー・プラマーが素晴らしく、車椅子のナチ・ハンターに扮するマーチン・ランドーも見事な演技です。 pic.twitter.com/DENAaGNsxQ

2016-11-07 12:17:45
エンタメ放浪者 ウディ本舗 @woody_honpo

『95歳元ナチス女性秘書を訴追、1万超の殺人ほう助 ドイツ』 ドイツの検察当局はナチス・ドイツの強制収容所の秘書だった女性(95)を1万人以上の殺害をほう助したとして訴追したと明らかにした。 ←当時10代の少女を95歳で訴追。ナチスの犯罪を追及する容赦ない姿勢が凄い。 afpbb.com/articles/-/333…

2021-02-06 20:09:01