ニキビ跡の治療

簡単にですがー
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がまちゃん @gaqoursk

ニキビ跡について触れていきたいと思います。 ニキビ跡は、 炎上後紅斑 炎症後色素沈着 萎縮性瘢痕(クレーター) 肥厚性瘢痕(膨らみ) に大きく分類されます。

2021-02-09 22:08:10
がまちゃん @gaqoursk

炎症後紅斑は目に見える毛細血管拡張症ではなく、一般的な発赤として知覚される創傷治癒に関連した微小血管拡張によるもので、表皮の菲薄化によって悪化します。 ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/P…

2021-02-09 22:14:39
がまちゃん @gaqoursk

炎症が落ち着いていくことにより、基本的には時間経過により落ち着いていくことが多いですが、治療戦略としては色素レーザーでの治療が考慮されます。 一方、新規ニキビのコントロールができない限り新たなPIEが発生するためニキビコントロールも重要になります。 pic.twitter.com/kP9C1qjNIr

2021-02-09 22:21:01
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がまちゃん @gaqoursk

治療戦略としては、 ピーリング(ニキビコントロール) 色素レーザー、IPL、1550nmフラクショナルなど(血管拡張の改善促進) フラクショナルレーザー、ニードリング(皮膚のリモデリング) トレチノイン になります。肌の状態をみて適応を判断していくのが良いかなと。

2021-02-09 22:43:23
がまちゃん @gaqoursk

次は色素沈着についてです。 ニキビによる炎症の後、回復過程において皮膚の細胞から分泌されるサイトカインの影響を受けメラニン生成が促進されます。PIEよりしつこいことが多いです。 色素沈着の治療については、 以下の論文中に記載があり、参考になればなと。 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28917452/ pic.twitter.com/hsrNznla8y

2021-02-10 09:53:04
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がまちゃん @gaqoursk

ニキビによる色素沈着の治療としては以下になります。 レチノイドを1日1回、12-18週塗る。 15-20%のアゼライン酸を1日2回、16-24週塗る。 4%ハイドロキノンを塗り、20-30%サリチル酸ピーリングの併用。

2021-02-10 09:58:21
がまちゃん @gaqoursk

色素沈着には当然ながら深さもあります。 表皮の色素沈着は茶褐色 真皮の色素沈着は灰色や黒色 となります。 色素沈着の状況次第では、先程の画像にもある通り治療選択肢が変わっていきます。

2021-02-10 10:01:38
がまちゃん @gaqoursk

真皮層の色素沈着の場合は、 低出力での1064mmヤグレーザー 1550nmエルビウムレーザー

2021-02-10 10:48:07
がまちゃん @gaqoursk

表皮および真皮層の混在の場合は表皮の色素沈着を治療した後、真皮層への治療を行う。 表皮の治療は、 トリプルコンビネーション治療もしくはレチノイドを1日1回塗布を12-18週間、4%ハイドロキノンを1日2回を12週間。 代替治療として、 豆乳由来保湿剤を1日2回12週間、 4%ナイアシンアミド1日1回9週間

2021-02-10 11:01:01
がまちゃん @gaqoursk

2%N-アセチルグルコサミン1日2回8週間、コウジ酸とエンブリカとグルコール酸を12週間、15%アゼライン酸を1日2回16週間。 第二選択 50%グリコール酸ピーリングを3週間ごと、もしくは20-30%サリチル酸ピーリングを2週間ごと。

2021-02-10 11:08:44
がまちゃん @gaqoursk

まとめると、 表皮の色素沈着はターンオーバーの促進と美白剤の使用。 (ハイドロキノンやコウジ酸は炎症部は使用不可) 真皮層はレーザーでのメラニン色素破壊。 他には内服でのトラネキサム酸やビタミンCも選択肢としてあります。

2021-02-10 11:14:55
がまちゃん @gaqoursk

肥厚性瘢痕については、 外用療法 商品名になりますが、ドルニゾンテープやエクラープラスター。 内服療法 トラニラスト 局所療法 ケナコルト注射 (凹むリスクあり) など

2021-02-10 11:21:46
がまちゃん @gaqoursk

萎縮性瘢痕について、 jacobらによる分類が有名です。 アイスピック型 ローリング型 ボックスカー型 があります。 自然治癒は難しく、皮膚のリモデリングを促進する施術を根気強く継続する必要があります。

2021-02-10 11:39:20
がまちゃん @gaqoursk

施術の選択肢として、 マイクロニードリングやフラクショナルレーザーによる皮膚のリモデリング。 深いアイスピックやボックスカー型に対する、デルマパンチにより瘢痕部をくり抜き、皮膚の移植などを行う方法。

2021-02-10 13:56:15
がまちゃん @gaqoursk

炭酸ガスレーザーなどを用い、瘢痕部の皮膚剥削を行い湿潤環境下での組織上皮化促進とトレチノイン等を使用し真皮層のコラーゲン生成促進。(色素沈着リスクが高め) ローリング型での強いひきつれ部分に対する線維組織の剥離(サブシジョン)とフィラーの充填 脂肪注入やヒアルロン酸注入などの充填療法

2021-02-10 13:56:45
がまちゃん @gaqoursk

高濃度トリクロロ酢酸によるケミカルピーリング。 などがあります。

2021-02-10 13:57:09
がまちゃん @gaqoursk

フラクショナルレーザーについて、触れていきます。 レーザーの種類により、アブレーティブとノンアブレーティブに分類されます。 前者は炭酸ガスやパールなどは水分に吸収されやすく皮膚表面を削る作用があり、表面を削る分効果は強いもののダウンタイムも大きくなり、皮膚が瘡蓋状になります。

2021-02-10 13:58:40
がまちゃん @gaqoursk

ノンアブレーティブはピコフラクショナルなどで水分に吸収され難く、真皮層深部に作用します。 なので、表層の瘢痕もあるニキビの萎縮性瘢痕についてはアブレーティブの方が一般的には効果的になります。

2021-02-10 13:59:57
がまちゃん @gaqoursk

出力などについてです。 アブレーティブの場合、出力を上げるとそれだけ深部に到達しますが周辺組織への影響も大きくなります。また、スタック数(同部位への照射回数)を上げると、周辺組織への影響を抑えながら深さを出すことができます。

2021-02-10 14:00:16
がまちゃん @gaqoursk

フラクショナルレーザーはマイクロニードリングと異なりドット状に当てていくため、ただ深ければ良いというわけでもなく、ただ熱のエネルギーを伝えればいいのではなく、周辺に至適な熱エネルギーを伝え、コラーゲンの生成を上手く促す必要があるため、深さと周囲への熱伝導を調整する必要があります。

2021-02-10 14:01:17
がまちゃん @gaqoursk

つまり、肌の状態は個人差があり、至適出力などの設定は各々異なるため低出力から安全性を優先しみていく必要があります。 火傷や肥厚性瘢痕となってはもともこもないです。

2021-02-10 14:05:13
がまちゃん @gaqoursk

ノンアブレーティブの場合、到達する深度は波長によりほぼ決まっているため出力を上げていったとしても深さには限界があります。 肌の状態やどこまでダウンタイムが許容できるかなどによって治療の選択肢は変わるのかなと思います。

2021-02-10 14:07:02
がまちゃん @gaqoursk

あとは、アブレーティブフラクショナルレーザーとマイクロニードリング療法だと皮膚の角質層のバリア機能を破壊しているため、美容成分のDDS機能も有しております。PRPやトリクロロ酢酸などの成分を真皮層へ伝達できますが、ムラなく浸透させられるのはマイクロニードリングかなと思ってます。

2021-02-10 15:23:30
がまちゃん @gaqoursk

成長因子関係だと、()内が商品名 トラフェルミン(フィブラスト) ヒト羊膜、絨毛膜由来製剤(アムニオジェニクス) エクソソーム(ASCE+) 幹細胞培養上清液 でしょうか。

2021-02-10 16:40:27
がまちゃん @gaqoursk

申し訳ありませんが各々の効果の違いは分かりません💦

2021-02-10 16:42:04