- xiongmao53
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【その1】「日本」国号は中国由来であること
新刊の大津透『律令国家と隋唐文明』(岩波新書)は、《唐代には「日本」「日城」「日東」が日本に限られず新羅を指して使われたことがあり、「日本」は中国から見て日の出るところ、極東を指す。》、《もともとは東方、極東という一般名詞であ」ったとしている。
2020-02-24 22:02:252011年に西安で出土した百済人貴族・祢軍(でいぐん)墓誌銘中の「日本」が百済を指しており、それによっても「日本」が「東方」という一般名詞であったことが確認されたとしている。
2020-02-24 22:08:04「日本」という国号が中国起源であることは確かなようだ。そもそも、日本列島を「日の本」(東方)と認識するのは中国大陸である。平安貴族の一人がかつて指摘したように、列島から見て東方(日の昇る所)は太平洋であり、列島からは日が昇らない。「ニッポン」という発音も基本、唐代の中国音である。
2020-02-25 19:39:59【その2】日本で受容されたのは中国化を経た仏教
《仏教側でも中国に土着化するにあたってインド時代にはなかったさまざまな儀式を、民間の習俗から取り入れて整備していた。たとえば、現在の日本でも普通に行われている七七日(四十九日の法要)や、祖先を追供養する盂蘭盆会(道教の中元節)も、もとを正せば唐代までに中国で成立した慣行である。➡
2021-02-08 22:29:14初七日や一周忌、三回忌は、そもそも儒教経学、より正確には経書が記録した古来の習俗を、のちに仏教が取り入れたものであるが、そうした慣行が一般化するにあたっては、仏教の儀式として普及していったという面が強かったと思われる。》 ※小島毅『中国の歴史7中国思想と宗教の奔流 宋朝』 (講談社)
2021-02-08 22:33:50以前、日本仏教の中国仏教に対する独自性(インド・中国・日本の仏教は対等)と主張するネトウヨがいたが、経典が中国語で書かれていること、更には上の諸慣行から見ても、日本仏教が「中国仏教(もしくは東アジア大乗仏教)」の派生であることは明白であろう。
2021-02-08 22:44:37