DLsiteで「掘り出し物が多い出版社はどこか」調べた話

この話題を楽しんで読めるヤツは、マンガオタクかヘンタイか業界人のどれかだと思う
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ことの発端

三沢文也 @tm2501

【リライト】DLsiteに載ってる全出版社を調査して記事にした。 全部調査したことでかなり掘り出し物も出てきたから、今後紹介もしていく予定 【全出版社を調査!】DLsiteで買えるおすすめの一般マンガまとめ - DLチャンネル みんなで作る二次元情報サイト! ch.dlsite.com/matome/109737 #DLチャンネル

2021-02-13 14:16:37
そうです!DLsiteです!!

サムネ用&2018年まで配ってた壁紙画像のご紹介。 DLsiteの話する時におしゃれなサムネが使えたりするとありがたいからこの壁紙文化はすごく助かる。

DLsiteで発売されている全年齢向けコミック作品をまとめていたら…なんか「一般的にはメジャーじゃない出版社」に詳しくなった&調べてみたくなった。

というわけで

三沢文也 @tm2501

昨日、「DLsiteで買える全年齢向けマンガ」を出版社別にリサーチしてたら、色々な掘り出し物を見つけたから掘り出した作品と、掘り出し物が多かった出版社について語っていきたい。 出版社の話だけで長いから掘り出し物とはまた別にしていく

2021-02-14 12:27:39

そもそもDLsiteの全年齢向けコミック売り場とは?

三沢文也 @tm2501

そもそも「DLsiteの全年齢向けマンガ売り場」で掘り出し物が見つかる理由だが皮肉にも<他社よりも圧倒的に品揃えが悪いから>だ! 電子書籍を幅広く扱うサイトで集英社・講談社・小学館・秋田書店・角川・スクエニ・白泉社の作品が基本買えないのはDLsiteぐらいだろう。

2021-02-14 12:27:39

DLsiteの全年齢向けコミック売り場=コンビニで扱ってるマンガ雑誌がほぼ消滅した世界」とお考えください。

きらら系とか漫画ゴラクとかごく一部残るけど…。

三沢文也 @tm2501

簡単に言うと「電子書籍界のガラパゴス諸島」こそDLsiteなのだ。 ビジネスでガラパゴスは「競争が健全に働いてないから前世紀の遺物が残ってる」みたいな悪い意味だが…DLsiteのガラパゴスな環境はオタクには案外ありがたい。 一般認知が低く、普段話題になりづらい出版社を観測できるからね

2021-02-14 12:27:39

生物学者・海洋学者が好むような「珍しい生き物」は弱肉強食の掟が作用しにくい(そもそも外敵が外から来ない)離島や深海に多く生息していることが多いと言われてます。

マンガオタクにとってのDLsiteはいわば、生物学者にとっての離島、海洋学者にとっての深海なんです。

やっと本題

三沢文也 @tm2501

ここからが本題。 『メジャーな出版社を除いた上で、いい作品を選ぶとどこの作品が多いか?』 だが、 大別して 「メジャーな出版社の後ろにいる準大手的」 「電子書籍がマンガアプリで伸びてる新興勢力」 「編集者・作家が独立して作った出版社」 「成人向けで有名なとこ」 の4パターンがある。

2021-02-14 12:27:39

準大手枠

三沢文也 @tm2501

(マンガの分野で)準大手枠としては、 ・竹書房 ・徳間書店 ・日本文芸社 ・少年画報社 ・実業之日本社 ・芳文社 辺りがそれに当たる。 あとは扶桑社や学研もここに近い傾向。

2021-02-14 12:27:40
三沢文也 @tm2501

ややこしいのはこの辺に入りそうな出版社でも方針が別れてて 一迅社→ゆるゆりだけDLsiteで買える 双葉社→成人向けがメインで、全年齢向け作品は一部だけ。 という会社もあったりします。 ぼくは口酸っぱく「百合姫作品とDLsiteは親和性高いから来て欲しい」と言ってるんだけど…来てないねぇ〜

2021-02-14 12:27:40
三沢文也 @tm2501

メジャーな出版社と準大手の違いは、出版社のカラーが濃ゆいところかなと思います。 全ての年齢層にアプローチしてるわけじゃないとか、何でもかんでも作品を出してるわけじゃないからこそ出版社らしいカラーが作品に色濃く出るかな…と思います。 だからこそ、ラインナップ見ると面白い。

2021-02-14 12:27:40
三沢文也 @tm2501

竹書房や芳文社はオタクに寄せた感じの作品が多くなるし逆に日本文芸社や扶桑社はオタクが言うマンガとは全然違う作品がけっこう多かったりする。 特に扶桑社はSPAとかで載せる関係もあって、DLsiteで見かけるとアウェイ感がすごい。 日本文芸社はオタク臭い作品でさえ、内容が重めでずっしりしてる

2021-02-14 12:27:41

扶桑社については
「ゴーマニズム宣言やアラサーちゃんをDLsiteに置いている出版社」
というめっちゃ不思議な立ち位置です。

…逆に孤独のグルメもここだけどね。

三沢文也 @tm2501

あとは…バトルマンガの割合がごっそり下がるいい作品は多いんだけども、もっと日常系だったり、しっかりファンタジーだったり…まぁ、ジャンプとかにありがちな1巻読めば必ず1回はバトってるようなマンガは…ごっそり減りますね。 この辺はどの時期のジャンプの話によるけど…。

2021-02-14 12:27:41

新興勢力枠

三沢文也 @tm2501

電子書籍で伸びてきた新興勢力枠は… ・GANMA! ・KATTS(Booklive系) ・ブリック出版(同上) ・アムコミ(めちゃコミ系) ・LINE Digtal Frontier(LINEコミック系) ・ナンバーナイン(電子書籍出版サービス) ・PASH UP(ウェブコミック誌) ・アース・スター(同上) といった感じです。

2021-02-14 12:27:41
三沢文也 @tm2501

要するにマンガアプリ系なんですが…この辺は当たり率高いね! まず時代遅れな作品がないから検索したときにそそられるのが多い。 次に作品数自体は多くないんだけども、それぞれに得意分野を持ってていいのがあるから探し甲斐がある。 いい意味で最適化されてる

2021-02-14 12:27:41
三沢文也 @tm2501

ちなみに、ややこしいのは「ウェブコミック誌」のところは厳密に言うと新興勢力ではないとこですね。 紙媒体をやめたり、運営母体は歴史があったりですが…電子書籍の時代になると、電子書籍で良作を出し続けたから日の目を見始めてるという感じです。 PASHの「主婦と生活社」なんか1946年創業だし

2021-02-14 12:27:42
三沢文也 @tm2501

それだけ紙媒体の時代は、マンガ市場は寡占的な側面があったんだろう。 出版社や背景にいる会社が強くても、「コンビニに置かれてるかどうか」「雑誌がどこでも読めるかどうか」に左右されていい作品作れる会社も埋もれがちだったと…。 電子ではいい仕事していろんな媒体に出る会社は評価されるねぇ

2021-02-14 12:27:42