シャドウランでSINチェックをされる話
つぐみ(女・人間) 扶養家族である妹と一緒に暮らしているランナー。表向きの仕事は農場でパート。妹にはランナーをしていることは秘密にしている。仙道系ヘルメス様式を修めたアデプトでもある。車の運転や船の操縦も得意。前回、中古のサイバーデッキを買って勉強中。
2021-02-14 23:22:59田中綺羅星(女・人間)) 17歳のミスティック・アデプトで、モノフィラメント・チェンソーの武器収束具を持つチェンソー・ウーマン。この間、大怪我をしたがバイオウェア手術で一命をとりとめた。しかし、その手術のせいで魔力が下がり、アストラル視覚を失っている。
2021-02-14 23:25:48ランナー2人は田中のコンタクトであるフィクサー・林(コネ値1)から仕事のあっせんを受ける。 「依頼主は企業。ご指名だって」 「なんでまた?」 「危ない感じがするなぁ」 「グールの依頼を以前受けたことがあるのが気にいったみたいだよ」 「あー、じゃあイーヴォか?」 「ご名答」
2021-01-27 22:22:44話を聞かないとわからないということで、林と一緒に指定の会見場所に行くランナーたち。 「会見場所はタコマです」 「タコマは初めて行くなぁ」 「特徴ありますか?」 「斜陽な工業地帯ですね。あと親メタヒューマンです」 「へー」 「市長からも嫌がらせされてるらしいよ」 「あー、なるほど」
2021-01-27 22:28:53タコマのショッピングモールがある地域のそば、商業地域のビルにある個室のあるレストランで会見。相手はスーツを着たオークの男性。 「頼みたい仕事は、魔法使いのグールをここに連れてくる仕事だ」 「誘拐ですか?」 「雇用だよ。限定企業SINを与えて社員になってもらうという計画なんだ」
2021-01-27 22:31:53「グールを社員に?それは大胆な計画ですね」 「魔法使いのヘッドハンティングはメガコーポの中でも熾烈を極めている。そこでグールの雇用だ。旧態依然とした権利意識を持っている他のコーポではできない解決法だよ」 「なるほど、イーヴォは株主にも自由精霊がおられる会社ですからね……」
2021-01-27 22:35:24「いや、でもマスター、これは大胆な計画ですね。食べ物用意できるんですか」 「バイオウェアに使うクローン部分も、グールは食べられるという裁定で考えてるよ」 「うーん、それなら可能かな。イーヴォはバイオもやってるし」 「それにグール保護団体からの献金も期待できるしね」 「それは大きそう」
2021-01-27 22:38:55グールは1日1回の食事を必要する。量的には1回200gといったところだろう。1カ月で約6㎏。 一方、豚は全体量の約40%が食べられるそうだ。それを応用して考えると、60㎏の対象なら24㎏となる。グール4人の1か月分である。 やる気で戦闘すれば、1回の戦闘で何人死ぬか考えれば、わりといけそうである。
2021-01-27 22:45:36「この建物はイーヴォの物件のみが入っています。そのためイーヴォ法が適用されます。ここまでグール2人を連れて来てください。それが依頼したい仕事です」 「ああ、この建物の外ではグールは人権のない怪物だけど、この建物内に入ればそうではないということですね」 「ええ、そうです」
2021-01-27 22:52:35「この件がうまくいけば、家族にHMHVウィルスの患者が出てしまったビジネスマンをイーヴォに勧誘する大きな材料にもなりえるでしょう。よろしくお願いしますよ」 「了解です。ところで、グールに渡すSINを事前にもらうことはできますか?」 「それは不可能です。ここで発行する予定となっています」
2021-01-27 23:00:10「では仕事をお願いします。準備があるでしょうから前金25000新円は今クレッドスティックでお渡しします。後金は規定通りお支払いします」 (前金たっか!) (偽造SINを買う流れでしょうかねぇ) 「2名の詳細な情報はこちらをどうぞ」 (この情報で偽造SINつくれますね) (あー、なるほど)
2021-01-27 23:03:10「合流まで時間あるし、依頼人についてデッカーに調べてもらおう」 ~調査終了~ 「その人、イーヴォの中でも先鋭的なんで反感持ってる上司や同僚がいるみたい。妨害はいるかもね」 「SINが事前に出ないとかもそのせいなのかな」 「かもね。スケジュール漏れてると思って行動した方がいいよ」
2021-01-27 23:20:35「グールがいる場所は、噴火で秩序がめためたになったプヤラップの墓地か。こことタコマでの変わった動きについてフィクサーに調べてもらおう」 ~調査終了~ 「プヤラップ・タコマ間の検問には気を付けた方が良いぞ。SINのチェックされるから」 「やっぱり偽装SINが必要かー」
2021-01-27 23:23:42SINは、その人物の身元を証明する(非常に桁数の多い)ナンバーです。 シアトルではちょっとしたものを自動販売機で買うにも、このナンバーが必要になります。 一般人はみなこのナンバーを持っていますが、シャドウランナーのように足が付かないようにそれを捨ててしまったものもいます。
2021-01-27 23:43:31SINがないとちょっとした買い物もできないため、かわりに買うのが偽造SINです。 安い(レーティングの低い)偽造SINは、どっかの誰かのものだったりします。20歳の人間が、40歳のオークのSINで買い物をしても、自動販売機なら問題ありません。でも、検問所で詳しく調べられると見つかってしまいます。
2021-01-27 23:46:54中程度の偽造SINは一見問題ないですが、警官が持っている人物にいろいろ質問をしたり、DNAの照合チェックなどをするとバレる可能性があります。 偽造SINの精妙さと、チェックの複雑さは、1から6までのレートで表されます。高いほど良くできた偽造SINであり、極めて詳細なチェックとなります。
2021-01-27 23:50:24今回のランの対象であるグールはSINを持っていません。いえ、持っているんですがシアトルのあるUCAS(United Canadian and American States)では、グールの人権を認めていないので意味がないのです。 「こいつには物売らなくてもいいし、何しても良いよ」ということを証明しても無意味ですから。
2021-01-27 23:53:51しかし第六世界では、国家と同じレベルでメガ・コーポは法律を作ることができます。 (これはこのセッション内での設定ですが)十大の一つであるイーヴォがSINを発行すれば、イーヴォ内でのグール達の権利は認められることになります。これは現代での、亡命や難民受け入れに近い処置と言えるでしょう
2021-01-27 23:57:34シアトルの中でUCASが権利を主張できる地域から、グールを移動させ、イーヴォの施設内に連れ込むというのが今回の任務です。 しかし、UCAS内でレンタコップなどに尋問をされ、グールが権利を持っていないことがバレれば、そこで公権力によって勾留されたり殺されたりするでしょう。
2021-01-28 00:01:56グールが権利を持っていることを証明するウソが偽造SINです。ランナーたちはイーヴォから発行されるSINを偽造してもらうよう、フィクサーに頼みます。 「いいよ。俺はそういうの得意でね。レートはいくつにする? 検問だとチェックのレートは2、待ち伏せされるならレート4のチェックもあり得そうだ」
2021-01-28 00:05:17チェックのレートの2倍ダイスを振り、成功度を数えます。この成功度数を、偽造SINのレートと比べて見破られたかを決めるというのがルールです。 レート2のチェックなら、レート5の偽造SINを使えば絶対にバレません。しかし、それは高い。できればケチって報酬は増やしたいというのが悩みどころです。
2021-01-28 00:09:11「グール2名のは、レート3の偽造SINで!」 「はいはい、了解」 ちょっと危険はあるけどやや安い偽造SINを買うことをランナーは選択しました。 フィクサー林は「ニンベン師関係は強いんだよ」と言いつつ、SINの手配を完了させます。
2021-01-28 00:12:11偽造SINの作成も終わり、ランナーたちはプヤラップの墓地にグール2名を迎えに行く。SINのレートは、グールとつぐみが3、田中が4。 墓地で無事グール2名と合流。本人かどうかの確認をし、つぐみのGMCブルドッグに4人で乗車、隣の地区であるタコマに向かう。
2021-02-01 18:51:14161号線をまっすぐ行って512号線のところで左折、そこから右折して5号線に入り、タコマモール近辺まで進む、車で30~40分くらいの道のりである。 『第六世界の歩き方』には道路が詳しく載っているので、それを見ながらグーグルマップでルート検索することで所要時間までわかるので大変ありがたい。
2021-02-01 18:54:25