「日本が伝統的に夫婦同姓であることは庚午年籍から明らか」という主張に対するたられば(tarareba722)氏の疑問
- kurokiriri
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橋本氏の主張(ツイートは削除済み)
- 「嫡妻」と記載があれば、確実に嫡妻である。ただし、同姓の場合には「嫡妻」の記載がない場合がある。
@HashimotoKotoe 橋本さんが「夫婦同姓で書いている」「(なので)『嫡妻』の表記は不要」と考える根拠はどのようなものでしょうか? ちなみに川辺里戸籍が含まれる西海道戸籍には、全体で18例の妾の記載例があり、その中には「妻」も「妾」も別姓の例があります。 たとえば↓ inoues.net/study/mokkan.h…
2021-02-25 20:33:43そもそも議論の対象となっているのは「庚午年籍」なのか
@HashimotoKotoe 橋本さんは「庚午年籍」をどこでご覧になったのでしょうか。庚午年籍は平安時代後期の十一世紀には「すでに実無し」という状況で、もし橋本さんがどこかで実物をご覧になっていたら大発見です。一昨晩橋本さんが掲載した画像は「筑前国島郡川辺里戸籍」と「下総国葛飾郡大島郷戸籍」ではありませんか?
2021-02-26 00:00:56@HashimotoKotoe 「当該戸籍」とは、どの戸籍を指していますか。添付は『戸籍が語る古代の社会』p40からの転載です。これは橋本さんが一昨晩挙げていた(庚午年籍とおっしゃっていたけれど実は違う)筑前国島郡川辺里戸籍の清書版となります。 pic.twitter.com/PwsvcF3KZ9
2021-02-26 00:59:31急に出てきた「川辺里戸籍」については、たられば氏の以下ツイート参照。
まず改めて、ご指摘にある「庚午年籍」とは『日本書紀』天智九年(西暦670年)二月条に「作られた」と記載がある、日本最古の(後年まで氏姓の基準とされた)根本台帳のことです。そして大変残念ながら、平安時代後期の11世紀にはすでに「散逸した」と記録され、現存しておりません。あるなら見たい。
2021-02-25 16:32:56ではわたし宛のリプライに添付された写真画像はなんなのか。「庚午年籍を定めとして対照するように」と命じられて(『続日本紀』)、大宝二年(西暦702年)に作成された戸籍のひとつ、「筑前国島郡川辺里戸籍」です。これは現存する最古の戸籍のうちのひとつです(庚午年籍ではありませんが)。 pic.twitter.com/rAkL7unkrb
2021-02-25 16:34:04この大宝二年の戸籍は、ややまとまった数が正倉院文書に残っており、筑前国島(志摩)郡(現在の福岡県福岡市西部)のほかにも御野国(現在の岐阜県)半布里戸籍や春部里戸籍などが残っており、たまたまこの年の戸籍の一群がまとめて東大寺に払い下げられ、二次利用されて大量に残ったわけですね。
2021-02-25 16:35:09養老律令に記載された記述ルールについて
橋本氏の主張(ツイートは削除済み)
- 養老律令を見れば、「嫡妻」「妾」の区分があったことは明らか。相続分に差異がある。
@HashimotoKotoe 「養律令子戸令」について、私が検索してみたかぎりでは、橋本さんが仰るような「同姓の場合は【嫡妻】と表記しない」、「妻と書かれていても別姓の場合は妾」というような記述は見当たりませんでした。よろしければ記載部分をお知らせください。私のほうでも調べてみます。
2021-02-25 21:42:39@HashimotoKotoe 養老令にまつわるどの本を読めば、 ・(川辺里戸籍において)戸主と同姓の場合は嫡妻であっても【嫡妻】とは表記しない ・(川辺里戸籍において)「妻」と書かれていても別姓の場合は「妾」 と書かれているのでしょうか。読んでみますので、教えてください。
2021-02-25 21:57:58@HashimotoKotoe 「ちゃんと「本」を買いましょう」と仰るので、それもそうだな、と思った次第です。引き続き、参考文献があればお知らせください。大変興味深いので、買って読みます。 また、「養老律令」のどこに、戸籍における「妻」と「嫡妻」と「妾」の表記について書かれているのでしょうか。
2021-02-25 22:11:00@HashimotoKotoe 一昨晩、ご教示いただいたのは以下の部分だと思うのですが、ここには「戸籍に妻と書かれていても妾である可能性がある」と読めるような記述は見当たりません。 sol.dti.ne.jp/hiromi/kansei/…
2021-02-25 22:16:26@HashimotoKotoe ご指摘の「戸令01~45」をすべて読みましたが、橋本さんの仰る、妻、嫡妻、妾の戸籍表記についての記述は見当たりませんでした。どこをどう読めば橋本さんの仰る記述があるのでしょうか。ご教示ください。もし「原文でないとわからない」というのであれば、その理由をお示しください。
2021-02-25 23:20:33ここで橋本氏から「嫡妻or妾に関する記載規則はない」旨ツイート(削除済み)
@HashimotoKotoe それだと「夫婦同姓だったとも言えない」となるのでは。「日本は庚午年籍から夫婦同姓だった」と仰ったことは撤回なさるのでしょうか。
2021-02-25 23:28:38「戸」の構成
橋本氏の主張(ツイートは削除済み)
- 戸に夫は1人。従って、妻が複数いる場合は、嫡妻・妾が混在している。
@HashimotoKotoe もう一点、橋本さんがいま挙げた画像に「妻」が二人いるのは、「夫」が二人いるからでは。右端の「物部さん」と「大家部さん」(かな?)夫妻と、左から7番目列の「葛野部さん(?)」と5番目の「中臣部さん」夫妻。 narahaku.go.jp/collection/871…
2021-02-26 00:07:44@HashimotoKotoe それは何を読んでそう判断されているのでしょうか。また、川辺里戸籍には百二十四名が記載されていた戸籍が発見されていますが、それも「夫は一人しかいません」とお考えなのでしょうか。
2021-02-26 00:39:39@HashimotoKotoe 古代の戸籍に「複数の世帯」が記載されており、したがって「夫」も「妻」も何名か記載されているのは当然だと思っておりました。なので、橋本さんが「夫は一人(戸主のみ?)」と考える根拠を教えてください。
2021-02-26 00:47:10@HashimotoKotoe 「当該戸籍」とは、どの戸籍を指していますか。添付は『戸籍が語る古代の社会』p40からの転載です。これは橋本さんが一昨晩挙げていた(庚午年籍とおっしゃっていたけれど実は違う)筑前国島郡川辺里戸籍の清書版となります。 pic.twitter.com/PwsvcF3KZ9
2021-02-26 00:59:31@HashimotoKotoe 「夫」という表記はありませんが、「戸主」の横には「母」が、その横に「妻」が記載されていますが、戸主の7列横には「従兄弟」が記載され、そのすぐ横にまた「妻」が記載されています。これは明らかに2世帯(戸主夫婦と従兄弟夫婦)が記載されているのでは。
2021-02-26 01:01:03