作家・笹本祐一さんによる、超音速旅客機コンコルドについての連続ツイート

表題の通り。とても興味深い連続ツイートだったので、ご本人のアカウントに許可を得てまとめました。編集自由にしているので、リプなどで抜けているモノが有りましたら加えて下さい、
62
笹本祐一 @sasamotoU1

現役最古のラノベ作家です。1984年に妖精作戦でデビュー、こちらで無料公開中  mangaz.com/series/detail/… ミニスカ宇宙海賊が原作の劇場版モーレツ☆宇宙海賊はDVD、BD好評発売中。なつのロケット団の広報も担当してます。

笹本祐一 @sasamotoU1

作りかけのコンコルド、いっしょに映ってる人とくらべればわかるが、胴体直径は新幹線車両の幅より小さい。 twitter.com/hirota_kei/sta…

2021-02-26 09:58:01
廣田恵介 @hirota_kei

アニメーションとプラモデル業界を取材するライター、キュレーター。『ホビージャパン ヴィンテージ』Vol.2~10の巻頭特集を構成・執筆。ほかに『プラモデルの世界』(ぴあ)の監修、展覧会『日本の巨大ロボット群像』キュレーター。 趣味:国内外旅行、喫茶店・美術館めぐり

https://t.co/UU0nZoAzRj

廣田恵介 @hirota_kei

Vintage photos show the design and construction of the famous Concorde dailym.ai/21aEXt3 Sud-Aviation社の超音速旅客機“Concorde”。 pic.twitter.com/yrAtkIlZ8O

2021-02-26 09:36:57
拡大
笹本祐一 @sasamotoU1

飛んでるコンコルドを見たのは二度だけ、一度はロンドン観光中に上空見上げたらとんがったのが飛んでたのと、二度目は2003年のパリエアショーのラストフライト。パリのル・ブルジェ航空博物館でプロトタイプ二号機の機内にも入れたが、YS11と同じ胴体直径の機内はなるほど狭かったっけ。

2021-02-26 10:06:19
彩葉 @iloha_train

過去からのヒト、宇治・六地蔵から。 鉄道友の会/レイル No.109「JR奈良線の歴史を探る」/QDAT/私鉄車両絶滅図鑑1995-2020 頒布中です! ※過去のヒトですので、最新情報は望まないで下さい。※ポスト内容は全て私見です。上記各団体は一切関係ありません。

reddata.no.coocan.jp/reddata/

彩葉 @iloha_train

胴体幅2.88m、これはJR在来線の電車とほぼ同じですね(胴体は垂直ですが)。 航空機で言いますとエンブラエルE-170あたりでしょうか。(Q400やATRは一回り狭い筈) twitter.com/sasamotoU1/sta…

2021-02-26 10:03:29
笹本祐一 @sasamotoU1

しかも電車なら四角く作れるけど与圧する飛行機の胴体断面は丸くしなきゃならないので、有効体積はさらに狭くなります。 twitter.com/iloha_train/st…

2021-02-26 10:07:42
笹本祐一 @sasamotoU1

コンコルドの全長は62メートル、当時の標準機だったB707の45メートル、長胴型のDC8の57メートルとくらべても大きいが、超音速巡航のために断面積大きく出来ず、胴体は狭く、おかげで定員100人、窓なんか葉書くらいの大きさって言われてたっけ。

2021-02-26 10:14:30
笹本祐一 @sasamotoU1

でもまー超音速旅客機、乗機時間は通常の半分で済むんであんまり問題ないのだろー。

2021-02-26 10:20:21
藤井 太洋, Taiyo Fujii @t_trace

writer, author of ORBITAL CLOUD and Gene Mapper 『オービタル・クラウド』で日本SF大賞と星雲賞、『ハロー・ワールド』で第40回吉川英治文学新人賞を受賞しました。最新刊は2023年6月に文藝春秋から刊行された青春小説『オーグメンテッド・スカイ』

taiyolab.com

藤井 太洋, Taiyo Fujii @t_trace

@sasamotoU1 2.88mあるのは一番広い部分で、天井高を2m確保しようと思ったら、床のある場所の幅は2.6mになってしまいますね。狭っ!

2021-02-26 10:21:05
笹本祐一 @sasamotoU1

機体構造があるんで内側の最大幅は2・63メートル、さらに狭くなります。 twitter.com/t_trace/status…

2021-02-26 10:23:23
笹本祐一 @sasamotoU1

コンコルドの機体はド・ゴール空港に展示してある実機も博物館の実機も見たことがある。いろいろ余分な知識を持ってから見ても、とんがった細い機体は未来的で、子供のころに夢見た未来がそのまま形になったように見えた。初飛行からそろそろ52年かあ。

2021-02-26 10:26:21
笹本祐一 @sasamotoU1

1970年代には商業飛行成功した超音速旅客機がその後なぜ一般化しなかったかというと、ひとえに燃費が悪すぎるからである。90年代終わりにANAの超音速旅客機シンポジウムで聞いた話。予想される切符代、現在の飛行機代の三割増し。それで超音速なら行けると思うじゃん。

2021-02-26 10:31:50
笹本祐一 @sasamotoU1

でも途中で気付いた。航空旅客会社主催のシンポジウムの話よ。ここで出てくる料金三割増しというのは、代理店経由のディスカウント料金ではなく、正規料金、伝説でしか買った者の話を聞いたことがないエコノミー正規料金の三割増しってことよね。

2021-02-26 10:33:35
笹本祐一 @sasamotoU1

開発前から周到な調査を行う航空会社らしく、ANAは客層についても計算していた。余分に払うことにより節約できる時間を時給換算すると、だいたい年収四千万以上が顧客に期待できる層になるそうです。

2021-02-26 10:35:12
笹本祐一 @sasamotoU1

ジェット旅客機は1950年代にイギリス製デハビランド・コメットで運用開始された。古色蒼然たるプロペラ機が並ぶ空港に突然現れたプロペラのない流線型の機体は、それだけで他の航空会社の顔色を失わせるものだったという。おかげでジェット時代が到来するわけだが。

2021-02-26 10:38:41
笹本祐一 @sasamotoU1

初期のターボジェットエンジンは燃費が悪かった。これが、ターボジェットの燃焼ガスによる推進力だけでなくでっかいファンブレードもいっしょに廻してプロペラみたいに推進力を稼ぐターボファンになると、雑に言って燃費が半減する。つまり運用コストの燃費費が半減する。

2021-02-26 10:42:31
笹本祐一 @sasamotoU1

コンコルドと同時期に初飛行したB747は、まさにこの高燃費のターボファンにでっかい導体容量を組み合わせて成功した。もっとも、未来的な超音速旅客機を横目に見ての開発は、旅客用ではなく貨物輸送用を主眼にしたものだったという。開発会社も将来は超音速機の時代になると思ってたってこと。

2021-02-26 10:44:53
笹本祐一 @sasamotoU1

んでも、70年代のオイルショックで石油代が高騰して、低燃費のターボジェットはほぼ命運を断たれ、代わりに大量低コスト輸送のおかげで格安チケットが出て来て海外旅行も大幅に安くなって今に到る、と。そしてコロナ禍のおかげで死に体の航空会社がこのあとどうなるかはちょっと想像したくない。

2021-02-26 10:47:27
笹本祐一 @sasamotoU1

なんせコロナ禍のおかげで海外観光旅行が夢な時代に戻っちゃったもんねえ。ワクチンのおかげでまた行けるようになればいいけど、その時に昔日の格安チケットの値段がどうなってるのか。昔みたいに海外旅行が高嶺の花になるのか。そしたら船や鉄道の旅が復権するのか。コロナ禍以後の未来もの大変。

2021-02-26 10:50:36
彩葉 @iloha_train

胴体幅2.88m、これはJR在来線の電車とほぼ同じですね(胴体は垂直ですが)。 航空機で言いますとエンブラエルE-170あたりでしょうか。(Q400やATRは一回り狭い筈) twitter.com/sasamotoU1/sta…

2021-02-26 10:03:29