STEM教育とDisciplineについて

STEM教育にまつわるディシプリンの在り方について,あれやこれや(c2019-2020).初投稿まで遡れないtogetterの仕様.
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🦏サイPsytohAutopoiesis🪙 @PsytAutopoiesis

#STEM_Discipline】STE(A)Mのうち,お作法(Discipline)と呼べるのはSとMに当たる科学と数学(の教育研究)において,基本的には議論済みではあります.また,歴史の中でSとMの統合(Integration)についても,教育研究においては進展してきており,あとはそれに名前を与えればよいと思われます.

2021-02-24 05:15:01
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#STEM_Discipline】一方,Eについては,医学や(狭義の)工学など,学問分野(教えることができる知識)として確立されている学問分野もありますが,デザインをその中心においている限りにおいて,超領域的なものと見なすことができると(私も)考えております.

2021-02-24 05:45:01
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#STEM_Discipline】然るに,STEMにおけるお作法は,お作法を超えてしまっている,言ってみれば「無作法な」ようにも聞こえてくる.しかしながら,例えば内容と方法によって特徴づけられるような各領域のお作法が「不可分」に結びついているからこそ,STEMの4文字が並べられている意味がある.

2021-02-24 06:15:02
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#STEM_Discipline】不可分である様は,例えば3D学習の「領域固有の概念」「領域横断的な概念」「科学とエンジニアリングの体験的・経験的活動」のような表現で並べられることで,それは示すこともできる.NGSSは不可分な様をInfusionとMappingという形で「示現」している.

2021-02-24 06:45:01
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#STEM_Discipline】NGSSの場合Eの概念をSのスタンダードにE→Sで突っ込んでいるので,Sが容器のようにも見えなくはない.これはおそらく,Sの人がスタンダードを作成したがために,そのように整理されているわけだが,TやMの人が,Eを含みながらスタンダードを作ることも可能だろう.話が逸れた.

2021-02-24 07:15:01
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#STEM_Discipline】でも,NGSSに見るお作法を少し紹介してみよう.まずは8つの「科学とエンジニアリングの体験的・経験的活動」には,「問いを持ち,課題を定義する」「解決策のモデルをつくる」「調査を計画し・実行する」「データの分析と解釈」「数学と計算的思考の利用」(続)

2021-02-24 07:45:01
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#STEM_Discipline】続8Practices 「エビデンスに基づいた議論に参加する」「情報を得,評価し,伝達する」これらは,いわゆる科学の「方法」のように独立して教えられるのではなく,「領域ごとの核となる概念」(内容)と分けられることなく,教えられることになる.

2021-02-24 08:15:01
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#STEM_Discipline】問題はEがこれとAlignしているかどうかということですね.先に示した8つのPracticesはSとEとを並べて示してあります.果たして,この両方を満たしながら,内容も教えられるということが,あり得るのでしょうか?

2021-03-03 09:45:01
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#STEM_Discipline】学習指導要領に準拠しているかどうか,というのは日本の先生方にとって死活問題です.ここを抜きにして「STEMだほい」とおいそれとは言えません.なのでEがこの文脈に沿えるかどうかというのは,大変重要な意味を持っております.

2021-03-03 10:45:01
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#STEM_Discipline】で,昨日からの話の流れの中で,少しだけ触れましたが,E(こそ)がSTEMの超領域性を決定づけており,Alignmentを脅かす可能性のある,部分ということになります.これは,好き嫌いとかそういう話じゃなくて本質論なので,残念ながら避けがたい.

2021-02-24 10:15:01
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#STEM_Discipline】さて,そうしたら「お作法」の話に戻りましょう.このEの超領域性というものを飼いならさないと,STEMのお作法は語れない.Eをどう扱うかによって,以下Disciplined STEMとCreative STEMで分けてみることにしましょう.

2021-03-03 11:45:01
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#STEM_Discipline】ここでいう,DisciplinedとCreativeの違いは,すなわちEエンジニアリングをDscipline(教えることができる知識)として考えている(Disciplined STEM)か,超領域的なもの(Creative STEM)と考えているかの違いです.

2021-02-24 11:15:01
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#STEM_Discipline】Disciplined STEMの方では,基本的にEエンジニアリングの部分がAplication of Science科学の応用として見ることができ,これまでにも多くの小学校教材がこの形態を取ってきたので,先生方には馴染み深いものだと思います.

2021-02-24 11:45:01
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#STEM_Discipline】例えば,4年生.電磁石を使って,クリップを持ち上げます.電磁石を強くして,よりたくさんのクリップを持ち上げたいというニーズに答えるために,巻数を多くしたり,鉄心を入れたり,電池の数を増やしたりします.この時,工夫と科学的知識はAlignしている.

2021-03-03 13:15:01
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#STEM_Discipline】一方で,学習者中心の見方からすれば,よりたくさん持ち上げたいというニーズは理解できるものの「なぜそのために巻数を変えるのか」という部分に,本人の意志が入る余地がない.だって,そうすれば強くなるんだもん.という指導者側の見方では不足.

2021-02-24 12:45:02
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#STEM_Discipline】だからこそのCreative STEMであり,その十分な準備が必要.PBLにせよ,アクティブラーニングにせよ.「何のためにデザインするのか」は,学習者の手に委ねられると同時に,「どうやってそこへたどり着くのか」についても,彼らが学ぶ場となっているべきではないか.

2021-02-24 13:15:01
🦏サイPsytohAutopoiesis🪙 @PsytAutopoiesis

#STEM_Discipline】そうすると,Disciplined STEMの方のお作法としたら,エンジニアリング上の工夫が,学習指導要領の求める「内容」を見出すのに適した「変数」に着目していること.ということになります.また,学校段階が下っても,科学理論と齟齬のない結果が得られること.でしょうか.

2021-02-24 13:45:01
🦏サイPsytohAutopoiesis🪙 @PsytAutopoiesis

#STEM_Discipline】さて,そしたら対応してCreative STEMタイプのお作法ってなんだろう?ということになります.前に挙げた8つのPracticesにからめて,書いてみましょう.

2021-02-24 14:15:01