量子力学:多世界解釈 vs 現代のコペンハーゲン解釈

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x_seek @x_seek0

大阪大学 大学院理学研究科で素粒子実験物理学を専攻。理学修士。量子力学の多世界解釈、ベルの不等式などを解説するサイト「量子論の不思議な世界」を運営しています。

https://t.co/WhfIVpY90U

x_seek @x_seek0

コペンハーゲン解釈は心身二元論に基づいており、多世界解釈は唯物論に基づいている。 従って、唯物論に基づいてコペンハーゲン解釈を批判することには意味がないし、同様に心身二元論に基づいて多世界解釈を批判することにも意味はない。

2021-02-18 23:21:03
x_seek @x_seek0

心身二元論と唯物論のどちらが正しいかは、まだ明らかになっていない。 そのためコペンハーゲン解釈を批判するならば、心身二元論に基づいて批判しなければならないし、多世界解釈を批判するならば、唯物論に基づいて批判しなければならない。

2021-02-19 00:05:04
Masahiro Hotta @hottaqu

Theoretical Physicist, PhD. Relativistic Quantum Information, Quantum Energy Teleportation, Black Hole Physics, ... note.com/quantumunivers…

mhotta.hatenablog.com

Masahiro Hotta @hottaqu

@x_seek0 「多世界解釈を批判するならば、唯物論に基づいて批判しなければならない」これはどうでしょう?実証科学にもならない永遠の未完成理論と実証科学として実際機能している標準理論の話を、同じ土俵にしようとしていると思いますが、いかがです?心身二元論vs唯物論の観方はまやかしだと思いませんか?

2021-02-21 10:15:40
x_seek @x_seek0

@hottaqu 実証科学には反証可能性があります。もし多世界解釈に反証可能性がないならば、批判論文が学術誌で受理されることはありません。しかし実際にはエイドリアン・ケントが1990年に批判論文を学術誌に提出し受理されています。従って多世界解釈に反証可能性はあります。arxiv.org/abs/gr-qc/9703…

2021-02-21 10:47:24
x_seek @x_seek0

@hottaqu 多世界解釈には観測問題として確率問題と基底問題があります。 確率問題は現状の多世界解釈で確率を導出できない問題です。基底問題は確率の測度を定義するために必要な基底選択に任意性があるという問題です。もし多世界解釈を批判されるならば、まずその二つの問題について批判されるべきでしょう。

2021-02-21 10:47:45
Masahiro Hotta @hottaqu

@x_seek0 「もし多世界解釈を批判されるならば、まずその二つの問題について批判されるべきでしょう」その点は既に何回もお伝えしているかと思いますが、永遠に未完成という理由はそこにあるわけです。

2021-02-21 10:56:06
x_seek @x_seek0

@hottaqu 確かに現在の多世界解釈は未完成であり観測問題があります。 観測問題の解決案として次の私案があります。 togetter.com/li/1585703

2021-02-21 12:06:29
Masahiro Hotta @hottaqu

@x_seek0 多世界解釈派の皆さんとそのアイデアを検討してもらえればと思いますが、全般的な(つまり他の人の対世界解釈にも当てはまる)問題点は、世界の数よりも、なぜ実在論なのに確率を導入する必要があるか?という点です。それは解決していないように見えました。ご検討ください。

2021-02-21 13:00:18
x_seek @x_seek0

@hottaqu 『問題点は、世界の数よりも、なぜ実在論なのに確率を導入する必要があるか?という点です』 「実在論ならば確率を導入不要」とされる根拠は何でしょうか? 私は実在論でも確率を導入要と考えます。なぜなら多世界解釈は「宝くじで当選確率が低い理由は当選世界が少ないからだ」と説明するからです。

2021-02-21 14:01:40
Masahiro Hotta @hottaqu

@x_seek0 確率を導入するには、確率の根本的な属性から「誰にとっての」というものを指定しないといけませんよね。ところがそれには意識の基底の選択をしておく必要があります。そちらも指摘されていたようにこの基底選択問題は解けていませんし、また線形性だけの多世界解釈では原理的に解けないわけです。

2021-02-21 14:05:12
x_seek @x_seek0

@hottaqu 「それには意識の基底の選択をしておく必要があります」 その意識は心身二元論の意識ではありませんか? 多世界解釈を批判するならば唯物論に基づく必要があります。唯物論に基づくならば選択すべきは意識の基底ではなく測定装置の角度、つまりスピン測定装置の不均一磁場の角度です。(続)

2021-02-21 18:17:56
x_seek @x_seek0

@hottaqu スピンの測定後ならば測定装置の角度は決まった後です。 「測定前の電子のスピン上向きの状態が一つの世界に対応し、スピン下向きの状態がもう別のもう一つの世界に対応するならば、スピンの基底を選択する方法が定まらないと世界を一意に決めることができない」と指摘されているのでしょうか?

2021-02-21 18:19:17
Masahiro Hotta @hottaqu

@x_seek0 「多世界解釈を批判するならば唯物論に基づく必要があります」それは唯物論であるなしとは関係ありません。確率の性質の話ですから。 「選択すべきは意識の基底ではなく測定装置の角度、つまりスピン測定装置の不均一磁場の角度です」 その磁場の角度の状態も線形重ね合わせなのでしょう?

2021-02-21 19:00:32
Masahiro Hotta @hottaqu

@x_seek0 意識を持たない測定機であろうと、意識がある人間であろうと、多世界解釈では重ね合わせで基底の選択の議論が必要ですよね?この問題の通りです。唯物論でももちろん問題になりますよね? twitter.com/hottaqu/status…

2021-02-21 19:02:57
Masahiro Hotta @hottaqu

多世界解釈派の人は次の問題を解いてみて欲しい。まず宇宙の波動関数(以下では宇宙状態と表記)を、下記のように簡略化して書いてみる。この簡略化でも、議論の本質は変わらない。 pic.twitter.com/8G2d3ui4su

2019-12-08 05:44:43
Masahiro Hotta @hottaqu

@x_seek0 例えばこの問題のロボットの基底か、USBの基底のどちらが磁場の向きを変えた2つの基底だと「誰が」または「何が」決めているのかが多世界解釈では謎なわけです。結局宇宙の外の超越者であるあなたが、こっちだと決めているようにしか見えません。 twitter.com/hottaqu/status…

2021-02-21 19:12:18
x_seek @x_seek0

@hottaqu 次の基底変換 |X↓>=|Z↑>-|Z↓>, |X↑>=|Z↑>+|Z↓>…③ により次式を得ます。 |x↓>|X↓>+|x↑>|X↑>…④ これはエンタングルした電子対です。(続)

2021-02-21 22:51:51
x_seek @x_seek0

@hottaqu ③と次の基底変換 |x↓>=|z↑>-|z↓>, |x↑>=|z↑>+|z↓>…⑤ により次式を得ます。 |z↓>|Z↓>+|z↑>|Z↑>…⑥ これもエンタングルした電子対の別表現です。(続)

2021-02-21 22:52:06
x_seek @x_seek0

@hottaqu エンタングルした電子対が下記④の状態にあるのか、それとも下記⑥の状態にあるのかは、電子を測定するマクロな測定器の不均一磁場の角度で決まります。 |x↓>|X↓>+|x↑>|X↑>…④ |z↓>|Z↓>+|z↑>|Z↑>…⑥ そのためエンタングルした電子対の状態は、測定前の時点では定まりません。(続)

2021-02-21 22:52:34
x_seek @x_seek0

@hottaqu 「測定前の状態が④と⑥で定まらないが、コペンハーゲン解釈では波動関数が実在しないから問題ない。 しかし多世界解釈では波動関数は実在し、スピン上向きが一つの世界に対応しスピン下向きが別の世界に対応する。④と⑥で定まらないと世界が一意に決まらず問題となる」という指摘でしょうか?(続)

2021-02-22 00:47:14
x_seek @x_seek0

@hottaqu 堀田さんは測定器の磁場の角度が重ね合わせになり得ることも問題視されています。問題は次のように分けられます。 ①測定前のエンタングルしたスピンの基底問題 ②測定後の測定器の磁場の角度の重ね合わせ 上記は異なる問題です。そのため問題を分け、順に議論するのが良いと考えます。

2021-02-22 00:52:08
Masahiro Hotta @hottaqu

@x_seek0 ①の測定前の話は全くしておりません。基底選択問題とは全て測定後の問題です。

2021-02-22 08:28:56
x_seek @x_seek0

@hottaqu 堀田さんは、 zスピン上を測定したマクロな測定器の波動関数と zスピン下を測定したマクロな測定器の波動関数を足し xスピン上を測定したマクロな測定器の波動関数が得られるとお考えなのでしょうか?(続)

2021-02-22 09:23:09
x_seek @x_seek0

@hottaqu 今、マクロな測定器の状態を|D>とします。 測定前の測定器と電子の重ね合わせ |D>|x↑>=|D>|z↑>+|D>|z↓> は成立しますが、測定後の測定器と電子の重ね合わせ |Dx↑>|x↑>=|Dz↑>|z↑>+|Dz↓>|z↓> は成立しません。(続)

2021-02-22 09:23:30
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