三鷹市議会議員半田伸明による三鷹市令和3年度予算の解説

半田伸明 @handa_nobuaki

三鷹市　三鷹市議会　3年度予算 1)分厚い予算書の前に、まずは施政方針で大まかな構造を把握する。まずは森全体を見て、その後、木を見ていく。 施政方針（前半） city.mitaka.lg.jp/c_service/037/… 最初にやるのは、歳入の全体像が前年度と比べてどう変わったのかを見ることである。

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三鷹市　三鷹市議会　3年度予算 2)施政方針40P-41P。歳入の全体構造である。1の市税から14の使用料等までの増減をみると7億減とわかる。 次に17財産収入を見ると1億増である。これは土地売り払いによるもの。これが1億増であり、差し引き6億減をどうするかとなる。

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三鷹市　三鷹市議会　3年度予算 3)次に19繰入金を見る。13億弱の増加となっている。基金（要するに貯金）を取り崩して繰り入れたものがこれになる。 結局、6億減に対し13億弱基金取り崩しで賄ったことになる。

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三鷹市　三鷹市議会　3年度予算 4)足りない6億だけ崩すのならわかるが、それ以上に崩している。これがやむを得ないものなのか、それとも好きに使うものなのか、どちらだろう？となる。 先に答えを書くと前者である。個別の要因はそれぞれ解説していく。

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三鷹市　三鷹市議会　3年度予算 5)では、どの種類の基金の取り崩しが多いかとなる。ここで予算書を見ることになる。 一般会計予算書 city.mitaka.lg.jp/c_service/085/… 102P。まちづくり施設整備基金4億、健康福祉基金と子ども基金で6億3000万、財政調整基金2億4000万、それぞれ取り崩し増とわかる。

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三鷹市　三鷹市議会　3年度予算 6)前年度から会計年度任用職員の手当で1.7億新たに発生、さらには今回からいわゆる児童・生徒1人1台タブレットの経費が2.5億新たに発生。さらに予算書365Pを見ると退職手当で9300万増がわかる。コロナ対策もある。致し方ないのかなと推測。

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三鷹市　三鷹市議会　3年度予算 7)以下、予算書について。 まず17P。その他38億とある。前年度28億に比べて大幅に基金取り崩し増がここでもわかる。 一般財源は457億、前年度は460億だった。なお、財政調整基金取り崩しはその他ではなく一般財源の方に含まれる。

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三鷹市　三鷹市議会　3年度予算 8)18Pから市税。個人市民税6億減、法人市民税9億減とわかる。19Pの法人市民税を見ると法人税割の急減がすごい。それだけコロナ禍で景気が悪化していることになる。

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三鷹市　三鷹市議会　3年度予算 9)19P。固定資産税の償却資産分の課税標準額。今回は50億増えている。市民税減も固定資産税で何とか持ち堪えている。コロナ禍で今後地価が下がることがもしあれば、大きな打撃になることがここから予想できる。

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三鷹市　三鷹市議会　3年度予算 10)24P-45P。各種交付金など。 35P。地方消費税交付金。今年度3月補正で3億3000万落ち込みが発生。消費の落ち込みがダイレクトに響く分野。 交付金全体としては増えており、市税減の半分をカバーできたという形。

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三鷹市　三鷹市議会　3年度予算 11)47P。保育所保育料負担金。要は保育料。前年度比2000万増。幼保無償化も0,1,2歳の定員拡充があったから増。

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三鷹市　三鷹市議会　3年度予算 12)54P-97P。国庫支出金と都支出金。 国庫支出金は前年度比6億7876万増。障がい者自立支援関連と保育園の施設型給付費負担金の増が主な要因。これらは都支出金増にも連動している。

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三鷹市　三鷹市議会　3年度予算 13)国庫支出金と都支出金の増で考えなければならないことは、いわゆる裏負担。国1/2、都1/4、市1/4の場合、増に連動して市の負担も増える構図。先に書いた基金取り崩し増のひとつの要因。

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三鷹市　三鷹市議会　3年度予算 14)106Pから。諸収入。前年度比7200万の減と大きい。これは前年度は台風19号の被害を被った川上郷自然の村災害共済金収入が6000万あったことが大きな要因。 もうひとつは111Pにある古紙売却収入。市場の単価減が大きく響いている。

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三鷹市　三鷹市議会　3年度予算 15)114Pから議会費。例年5億。 コロナ禍の財源捻出ということで、視察廃止や政務活動費削減などがあり、784万の減となっている。 新たに委員会ネット中継が始まる。9月の決算委員会より開始予定。

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三鷹市　三鷹市議会　3年度予算 16)118Pから総務費。内訳。総務管理費→徴税費→戸籍住民基本台帳費→選挙費→統計調査費→監査委員費となっている。

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三鷹市　三鷹市議会　3年度予算 17)まず総務管理費。これも多岐に分かれる。 一般管理費→広報公聴費→企画費→三鷹中央防災公園・元気創造プラザ費→情報推進費→財産管理費→市民センター管理費→住居表示費→市政窓口費→コミュニティ育成費（続

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三鷹市　三鷹市議会　3年度予算 18)承前）→市民協働センター費→文化費→安全安心推進費→財政調整基金費→まちづくり施設整備基金費→平和基金費→庁舎等建設基金費→諸費。 このように多くの項目に分かれている。以下、一般管理費からポイントを絞って説明する。

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三鷹市　三鷹市議会　3年度予算 19)一般管理費。財源。その他（基金取り崩し等）前年度と変化なし。つまり、一般財源増減のみ。8892万増だが大半が人件費増、これが7800万ほど。

半田伸明 @handa_nobuaki

三鷹市　三鷹市議会　3年度予算 20)人件費について。個別にみるのではなく人事異動なども考えると全体で見るべき。 365P。退職手当9330万増、会計年度任用職員制度本格化で新たに1.7億。これが大きな要素。

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三鷹市　三鷹市議会　3年度予算 21)人件費増以外の増要因は、車買い替えとか修繕とかそんなレベル。 123P。新たに内部統制関係費400万。つまり、人件費含めて止むを得ない増とみることができる。 姉妹都市交流の新規事業も10万のみ。

半田伸明 @handa_nobuaki

三鷹市　三鷹市議会　3年度予算 22)一般管理費の次は広報公聴費。 財源。その他（基金取り崩し等）前年度と変化なし。一般財源減で問題なし。 テレビ番組作成委託は意味がないとかねてから批判していたが、今回ようやく見直し。youtube活用と合わせて。193万減。

半田伸明 @handa_nobuaki

三鷹市　三鷹市議会　3年度予算 23)広報公聴費の次は企画費。 前年度は70周年記念事業関連で、一昨年に比べ一般財源からの支出が8873万増だったが、今回は抑えられている。一般財源前年度比3327万減。その他（基金取り崩し）も前年度比減で問題なし。 70周年関連で前年度比3291万減。簡素化は歓迎。

半田伸明 @handa_nobuaki

三鷹市　三鷹市議会　3年度予算 24)企画費は70周年関連の削減幅3327万の範囲内で新規があるかとなっていく。ここで施政方針68P-71P参照。参加と協働を始めいくつか新規がある。これらにかかる一般財源負担が70周年関連の削減幅より若干多い。

半田伸明 @handa_nobuaki

三鷹市　三鷹市議会　3年度予算 25)しかし、その若干増の部分を他の企画費の細かな削減で補っている形で、この点は了解したい。新たな拠点整備で地方創生推進交付金をうまく活用している点は評価すべきだろう。 天文台との今後の協議が気になるところ。