2021年3月21日

北海道の廃村にルピナスは咲き続ける

人が絶えても咲き続けるこうした強い植物を離農花と呼ぶんですね。美しくも悲しい呼び名ですね
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道民の人@遠征再始動 @North_ern2

「離農花」とも呼ばれるルピナスは、北海道の開拓廃村の象徴である。6月、北海道にもようやく初夏の気配が見えるころ、峠道の脇、あるいは山菜取りや登山者しかいないような道沿いの草地に、青やピンク、白の花が咲いている。ルピナスの群生は、かつてそこが開拓地として人が暮らしていた証である。 pic.twitter.com/8GIzaGkvWP

2021-03-21 13:08:24
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道民の人@遠征再始動 @North_ern2

私はこのルピナスが群生する北海道の風景を見ると、自分の中に流れる「開拓者」の血の記憶が震えるように感じて苦しくなる。かつてここで人が確かに生きた証が花となって存在する。しかし、そこには既に家も街も何もない。時代と気候に敗れ、去らねばならなかった人の無念が花となって咲いている。 pic.twitter.com/66cFP792mi

2021-03-21 13:19:25
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道民の人@遠征再始動 @North_ern2

「開拓碑」「学校跡地」「廃屋」「草に覆われた農地」「原野に還った風景」「ひび割れだらけの舗装」「錆びた道道○○線の標識」「ヒグマ注意」 そんな世界ばかりが北海道の山には広がっている。半壊した離農者の廃屋。その窓の暗がりが、こちらを見つめる双眸に見えて目を背けたくなる。 pic.twitter.com/MgJdwErSMk

2021-03-21 13:25:38
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道民の人@遠征再始動 @North_ern2

「お前もここから逃げるのか。お前もここから目を背けるのか。お前も一緒だ。お前も滅べ。逃げるな。現実を知れ。お前は『北海道民』だ。お前が向き合いたいなら一緒に死ね」という自分自身の声が、廃屋と風景を通して背後から刺してくる。いまだにどうすればいいのかわからない。 pic.twitter.com/dJhgjJ1mDi

2021-03-21 13:38:10
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道民の人@遠征再始動 @North_ern2

思えば私が最初に廃墟に目覚めたきっかけは、小学校の時自分の愛着があった母校が閉校になり、統合先の小学校に通い始めて数ヶ月もせず取り壊されて跡形もなくなったことによる。つまり私にとって廃墟や廃村(特に北海道のもの)とは、遠回しな自傷なのではないかと最近考えるようになった。

2021-03-21 13:42:04
道民の人@遠征再始動 @North_ern2

実に「めんどうな道民」らしいきっかけと内面である。死に場所が欲しかったんだな。その死の経過と跡を見て感じる苦しさと、そこで生きていた人の話を調べ、子孫の人の声を聞いて、自分がこれからどうすればいいのかが知りたかったんだな。そう気づいた時、私はあの最後の旅の帰りの車内で泣いたのだ。

2021-03-21 13:48:24
道民の人@遠征再始動 @North_ern2

私はまぎれもなく北海道民だったのだ。愛憎入り混じる感情を抱きつつ、何よりも北海道を愛し、こだわり、自分自身の拠り所であり、根源であった世界に生きたのだ。しかし、それは自分にとっては「死に場所」であり「黄泉」であって、「生きる場所」にはできなかった。その矛盾を前にして泣いた。

2021-03-21 13:51:58
道民の人@遠征再始動 @North_ern2

大事なものを大事にできず、素直になるべきところで意地を張り、あえて嫌われ者になってみて、気づいた時にはどうにもならず泣いている。そんな破滅的な生き方しかできない自分の極致が2020年であり、真に気づいたのは2021年だった。馬鹿な人。「私」の跡地にもルピナスくらいは咲いてほしい。 おわり pic.twitter.com/Bc1AiHLaWr

2021-03-21 14:08:59
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