2021年4月1日

掌小説語り~自作つぃのべる集~71

自作つぃのべるのまとめです。 2019年3月分。
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リュカ @ryuka511

「酷い顔してるな、お前」「うるさい!」失恋した友人に呑みに誘われた。案の定、未練たらたらで管を巻いている。思い出話をして嬉しそうに笑ったかと思えば、自分の言動を振り返ってはメソメソ泣いてと忙しい。いつもの事だ。奢ると言われたのに結局割り勘の所も、複雑な心境で慰めるのも。 #twnovel

2019-03-02 00:16:15
リュカ @ryuka511

幸せです、あなたがいなくたって幸せです。だから、どうぞ私の事は忘れて下さい。私よりも自分の出世をあなたは選んだ。今更どうして私の事など気にかけるのですか。社長令嬢は素敵な人だと聞きました。私を捨て選んだ人を裏切って戻った所で、私が喜ぶとでも思ったのなら、勘違いも甚だしい #twnovel

2019-03-03 00:36:17
リュカ @ryuka511

お前をずっと待っていた。ようやくここまでたどり着いたお前を、最大の礼儀をもって迎えよう。生まれた時から、世界の行く末をかけ戦う事を運命付けられた我々。勇者だの魔王だのどうでもいい。お前の射抜くような、その眼差しにゾクゾクする。世界の行く末など二の次。さぁ、戦いを始めよう #twnovel

2019-03-03 23:37:03
リュカ @ryuka511

賢者の石には強大な力が秘められている。だが願いを叶えようとしてはならない。欲に塗れた輩が賢者の石を奪い合い次々と非業の死を遂げた。あれは呪いの石だとも言われた。例え善なる行為でも願いは叶わないのか。賢者の石を、使うには #twnovel 青年は石の消滅を願った。賢者の石は空想の産物となった

2019-03-05 00:35:17
リュカ @ryuka511

嘆きも惑いも置き去りにして、運命は勝手に動き出す。神託とは絶対なのか。自分が魔王を倒し世界を救うだなんて、到底信じられない。だが拒否権など無かった。運命とやらを拒否して逃げ出せば、今度は自分が世界の敵にされるのだろう #twnovel ならば、いっそ運命など覆して、世界の敵になってやろうか

2019-03-06 00:04:30
リュカ @ryuka511

お前が私を裏切るとは思いもよらなかった。密告して得た報酬で、お前は自由を得たつもりなのかと思うと可笑しくて堪らない。私の目が届かない所などこの世界に存在しないのだ。さぁ、愛しい愛しい裏切り者。なるべく遠くへ逃げて、そこで幸せでいておくれ。その方が、お互い楽しめるだろう? #twnovel

2019-03-07 00:45:32
リュカ @ryuka511

帰宅して驚愕した。包丁を手に震える娘と、血塗れで倒れる妻。私を見て号泣する娘を抱きしめる。外から窓を割る。部屋を荒らす。包丁の柄を拭う。娘の背では届かない所を刺す。誰の仕業か最早解らないように。娘は私を迎えに駅にいた。いつかこうなると解ってながら、何も出来なかった私の罪。#twnovel

2019-03-08 00:14:00
リュカ @ryuka511

恋人は私の為に人間になろうとしていた。同じ世界同じ時を生きたいと願った。けどそんな方法は無かった。私が同族になると言ったら、恋人は頑なに首を振った。私の過去を奪いたくないと。酒に弱い恋人を酔わせ牙を剥かせた。甘い痛みが身に沁みて、眠りに落ちる。私の天命が尽きる前に、私を #twnovel

2019-03-09 00:24:59
リュカ @ryuka511

#あの桜の話をしよう 君は覚えているだろうか。満開の桜の下、ピカピカのランドセルは幼い君には大きくて、ランドセルが歩いてると言ったら、君はとても怒っていたね。あれから6年。卒業式を終え三分咲きの桜の下、「同じ高校に行く」と宣言する君。妹のようだった君が、僕の心を揺さぶる #twnovel pic.twitter.com/FWuRikbQBp

2019-03-09 23:33:50
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リュカ @ryuka511

メールや手紙、写真にプレゼントはもちろん、映画のチケットや些細なメモまで全部保管してる。君はもうどこを探してもいないけど、思い出だけが手の中に確かにある。それだけで生きていける。2人の時が止まった日から動けない、いや、動けなくていい #twnovel それは思い出じゃなく幻。貴方は、生きて

2019-03-10 23:30:14
リュカ @ryuka511

「待って下さい!」人違いだの他を当たれだの言って逃げる青年を追いかける。貴方は神々に選ばれた勇者だと、何回言ったら信じてくれますか?運命から逃げても無駄です。貴方は私と共に魔王を討伐する旅に出るのです。もしかしたら、命がけの旅の中でロマンスの一つや二つ…待って下さいってば! #twnovel

2019-03-12 02:44:17
リュカ @ryuka511

公園で両手に陽だまりをいっぱい溜めて、無くさないようしっかり握って君の家へ走る。身体が弱くて外へ出られない君にお日様をあげるんだ。「お日様あげる!」でも、薄暗い君の部屋で開いた両手には、何も無かった。首を傾げた君は、愕然とする僕の手を握る。「お日様って、あったかいんだね」 #twnovel

2019-03-13 00:30:26
リュカ @ryuka511

すべてが夢でした、そんな風に誰かが語ってくれたらいいのに。激戦の末に魔王を倒し、魔王軍を壊滅させた。だが、もう遅かった。魔王軍は地上の殲滅を完了させていた。生き残りは僕1人だったのだ。何故気づかなかったのだろう。魔族も人間も他の生き物も何もいない地上。これから、どうしたら #twnovel

2019-03-14 00:58:16
リュカ @ryuka511

平穏な暮らしを望んで、争いの元を遠ざけて生きてきた。犯罪に巻き込まれるから金も持たなかった。誰とも関わらず、人を愛するなどもってのほか。お陰で誰とも争わず憎まれる事もなく、何事もない平穏な人生だった。孤独と引き換えの平穏。幸せかどうかなんてわからない #twnvday #twnovel

2019-03-15 02:23:10
リュカ @ryuka511

ずいぶん派手に散らかしてしまった。後で部下に片付けさせよう。なにをやっても上手く行く日だと笑う。こんな日はそうそう無いだろう。惚れた女、散々僕を蔑んできた連中、全てが僕に跪く。力が全て。ならば奪うのみ。足元に転がるボスだったモノを踏み潰す。これでここでのトップは僕だ #twnovel

2019-03-16 01:43:51
リュカ @ryuka511

生まれつき闇属性を持っている事が判明し、青年は騎士団から追放された。必死に鍛錬し、ようやく得た騎士団の資格だった。城仕えの騎士になれた事を故郷の両親が喜んでいたのに。闇は悪だと言い出したのは誰だと青年は憤る。これからどうしたらいいのだろう。いっそ本当に悪になってやろうか #twnovel

2019-03-17 01:44:39
リュカ @ryuka511

王国中の女性達が僕を愛してくれるのに、何故か君だけが振り向いてくれない。僕の美貌、王子の地位、それでも足りないなんて、君はなんと欲深なのだろう。そんな君が気になって仕方がない。教えてよ、他に何があればいい? #twnovel 君の答えは僕を悩ませる。「自らの力で身に付けたものを誇れ」とは?

2019-03-18 01:26:48
リュカ @ryuka511

巨大な神殿の建築に携わるのは孤児や前科者など、誰にも顧みられない者達だった。神殿が完成すれば彼らは救われるというが、誰一人そんな話を信じてはいない。彼らは過酷な労働に耐え、肩を寄せ励まし合った。それは誰かの言葉と混ざり合って歌になる、やがて真の祈りとなって、彼らを導く #twnovel

2019-03-19 01:51:47
リュカ @ryuka511

温暖化から地球を救う為、氷河期の地球へ向かった。この時代の気候や地形、ありとあらゆる現象を研究し、未来に活かすのだ。氷河期の風は身を切るようで、寒さに身体中が痛む。過酷な環境の中研究を進め、判明した事実は、我々を絶望させた。自然の前に、人間が太刀打ちできるはずがない #twnovel

2019-03-20 00:34:17
リュカ @ryuka511

彼女の魔法で生まれた花はとても美しい。傷ついた心を慰め、諦観に満ちた胸に希望をくれた。だが、魔法に明確な解決を求める人々には受け入れられず、彼女は街から姿を消した。彼女に救われた青年は彼女を探す。やがて深い森の奥で彼女の花を見つけた。だが同時に、彼女が失われた事を悟った #twnovel

2019-03-20 23:34:32
リュカ @ryuka511

汗だくで目覚めるといつもの部屋だった。あれは夢なのだと安堵する。寝る前に読んだ本の影響だろう。吸血鬼狩りに向かって返り討ちに遭うなんて。シャワーを浴びようと立ち上がり違和感に気づく。首に残る熱と痛み、そこから熱く疼き震える身体。まだ夢を見ているのだ、そうに違いない。 #twnovel

2019-03-22 01:47:06
リュカ @ryuka511

革命は、あと一歩で成らなかった。暴君を討った後の王国を皆で語り合った。語らいは夢と消えた。雨のごとく降り注ぐ銃弾になす術などなく。順調な戦いを、訝しむべきだったのだ。僕らは、暴君の掌で踊らされていただけ。なんて滑稽なんだろう。響く銃声。『先に、逝くね』諦観と絶望に笑う #twnovel

2019-03-23 00:44:14
リュカ @ryuka511

遂に目的の一つを果たした。快哉を叫びたいが、仇はもう一人いる。余韻は胸の内にだけ収め、心を落ち着ける。復讐を完遂するまで、捕まるわけにはいかない。こいつを恨む者は多いが、私に捜査の手が伸びるのも時間の問題だ。本懐を遂げた後の運命は受け入れるから、もう少しだけ私に時間を。 #twnovel

2019-03-24 00:48:16
リュカ @ryuka511

ついにこの日を迎えた。辛い事悲しい事、この身に刻まれた様々な歴史が蘇る。十分に耐えたし頑張ってきた。残していく者達が気になるといえば気になるが、未練も悔いもない。「太陽系第3惑星、地球」「はい!」 #世界卒業式 、銀河系の星々に見守られ、地球は今日、人類の歴史から卒業する。 #twnovel

2019-03-24 23:51:15
リュカ @ryuka511

神殿は王女の命令で建てられた。王女が女王になる日、神殿へ最初に現れた者が王国の運命を導くのだと。王女はその者を婿に迎えると宣言した。家臣も民衆も思いを巡らせその日を待つ。そして戴冠式の日。王座を狙う者や決起した革命軍が神殿に押し寄せた。王女は笑う。「不届者を掃討せよ!」 #twnovel

2019-03-26 01:10:10
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