現場が語る牛肉の全頭検査の現実

牛肉へのセシウム汚染を受け,自治体は全頭検査を行う方針を打ち出しています。しかし,同じ全頭検査といってもBSEの全頭検査とは検査方法が異なり,実施するのは不可能に近いと思われます。そのあたりの事情を実際に現場で検査も行っているHornet_Bさんが語ったものをまとめました。 なお,全頭検査についてはこちらも参考に 続きを読む
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@Hornet_B

まったくだ。一日7頭でもひーこらひーこら言ってるのに。RT @ohira_y: 公務員を減らすことに賛成していた人が、放射線の検査を政府でって矛盾

2011-07-28 18:10:36
@Hornet_B

もうねえ、毎日セシウムセシウムセシウムで、通常業務がなんも進みませんよ。今日は家の事情でちょっと早めに戻れましたけど、飲食店営業の許可審査も動物の相談苦情も新商品につける表示の相談も全部、とどこおりがちでご迷惑かけてます!

2011-07-28 18:14:39
@Hornet_B

検査自体はそんな難しいものではないのでいいのですが、なにしろ検体を搬入してくるまでが大変です。政府の発表した2000頭あまりの牛の個体識別番号にあたる牛が自分の管区で流通していたらそれを調査にいき、小売店だったら張り紙などで消費者に周知してもらいます。ここで抵抗されることも。

2011-07-28 18:16:35
@Hornet_B

小売店としては自分たちは何も悪い事をしていないのにお客さんに文句言われる可能性が出てくるわけなので抵抗することもあるんですが、こっちも食品衛生法6条違反の疑いなのでなんとかかんとか説得します。で、いざ、お客さんが『その小売店から自分は肉を買った。当該品ではないか』と連絡されると

2011-07-28 18:19:00
@Hornet_B

表示やら分量やらを確かめに走ります。いっぽう、小売店では、どこから流れてどれだけ売ったのか、伝票などで突き合わせて確認します。4月のものなどは記録が曖昧だったりしてトホホです。消費者から取り返した肉は、200g以上あれば検査します。お金、払いません。小売店から買い上げる金ないので

2011-07-28 18:21:10
@Hornet_B

食品衛生法第28条、収去検査(行政が必要だと認めた検査をするために業者からうむを言わさず食品を取りあげて検査する。拒否権がない)というやつで、検査します。ここでだいぶ小売店がかわいそうです。彼ら、消費者には返金しているので。

2011-07-28 18:22:55
@Hornet_B

東京都はお金が潤沢にあるので、食品の一般的な検査をするときは、収去ではなく、買い上げによる検査をすると聞いています。他の自治体ではそういうわけにいかないのですが…さすがにセシウム牛は東京都も収去でしょうかね、どうでしょう。

2011-07-28 18:23:58
@Hornet_B

そんで肉をですね、えっちらおっちら検査できるところまで運びます。ふつう、そのへんの区役所の中で検査なんかできるわけないですからね。探知から流通の調査で半日つぶれ、プレス発表の準備をして、小売店にセシウムの牛について張り紙をしてもらって一日終わり。

2011-07-28 18:26:08
@Hornet_B

次の日から、消費者から連絡があったらそれを確認搬入、そして、他の自治体で、うちで流通している肉と同じ個体識別番号の肉を既に検査していないかどうか毎朝確認です。…食の安全委員会さんは、是非、この情報の公開のしかたを考えていただきたい。

2011-07-28 18:28:04
@Hornet_B

http://bit.ly/pRI7EC えー、これですが、毎日これを見ていっこいっこチェックして表に起こす手間を、食品安全委員会は是非ともお考えいただきたい!!各自治体の発表文をそのまんまのっけて、とりまとめしてないんだもん!2000頭を超えた牛から表を起こすとこからやってんだ

2011-07-28 18:31:04
@Hornet_B

もういやですよww ちょうわかりにくいですよ。これね、このページだけ見てると、リンク全部開いても、今問題の牛は何頭いて、どこ産で、そのうち何がどこに流通してて、検査が終わってるのはどの牛なんだか、わからないでしょ?

2011-07-28 18:33:01
@Hornet_B

こちとら小売店に張り紙させてんですよ。もし検査の結果OKだったら、可及的すみやかに、そのことを小売店に伝えて安心させてあげたいじゃないですか。お客さんも無用な心配をしなくてもすむし。

2011-07-28 18:34:22
@Hornet_B

…一連のRTの中で『毒牛肉』とあったけれど…弱者への同情というよりは、不可抗力のことに対しても厳しいというか、なんというか、おかしな話をしてるよ。食品衛生法第6条違反の疑い『あり』のものをそうと知って売ったのではない。というか、無傷なスーパーなどもう日本にないよ。

2011-07-30 20:33:21
@Hornet_B

まったくだよ…3月11日からこっち、米の収穫などふつう出来るものではないですし、屋外で保管するようなものでもないですしね。何故、福島産というだけで理性なく避けるというデマに加担する行為を平気でやるのか。@tkuszono

2011-07-30 20:42:40
@Hornet_B

お米はいつ収穫するかって、秋ですよね。野積みで置いておくようなものでもないですよね。福島県産のお米は3月11日以前に採れたもので間違いないですね。『毒牛肉を置いていたイオン』と仰るが、日本中すべての大手スーパーが、今回のセシウム牛を扱ったことが(どこかで)あると見てよろしいよ。

2011-07-30 20:45:05
@Hornet_B

弱者に対する同情を捨てて得た合理的思考など、この程度にしか過ぎないということがよくわかっていいかもしれないですがネ。

2011-07-30 20:48:50
@Hornet_B

①松阪牛などブランド牛を抱える自治体は全島検査の導入をトップが言いだしたりしていますが、簡易でない検査をするのは、そう簡単ではないですよね。まず、機械が必要です。検査には待ち時間がかかります。と畜場で検査すれば、一頭ぜんぶの値が測れるので、スーパーで行うより合理的ではありますが

2011-07-31 10:49:05
@Hornet_B

②生産される牛のスピードに検査の方を合わせるのは、実際、今の状態ではとても不可能です。こちらに詳しく数字があげられています。 http://d.hatena.ne.jp/ohira-y/20110731/1312073272

2011-07-31 10:50:13
@Hornet_B

一方、スーパーの側としても、現状でセシウム汚染された肉の流通を防ぐ方法がありません。スーパーは消費者へ販売する末端のところですから、消費者からの不安の声に、何らかの対応をせざるを得ない。実際、セシウム牛の騒動により、返品は、当該の牛であるか確認出来ないものにも発生しています。

2011-07-31 10:52:15
@Hornet_B

たとえば7月31日に売った牛の中に、セシウム汚染された「疑い」のある牛が混入していた、と発表しますと、7月31日に購入したお客さんのうち、表示を剥して冷凍した、当該の牛かどうかわからないが怖くて食べたくない、という人が、スーパーに返金を求めてやってくる。

2011-07-31 10:53:44
@Hornet_B

ガイガーカウンターを当てて誤魔化したいというわけではないと思うんですよ。少しでも…表示が剥されてしまった牛でも、何か安全を確かめる方法がないか、何かの指標はないか、という意識が、スーパーの側にもあるんです。なかなか対応してくれない行政を待てない。

2011-07-31 10:55:40
@Hornet_B

行政も、ない袖は振れません。時間的にも人員的にも予算的にも、また単なる機械の確保という点からも、今すぐ全頭検査、というのは不可能です。もう袋小路です…

2011-07-31 10:56:52
@Hornet_B

また、消費者の側も、野菜その他の汚染状況の検査がチェックできます。こちらに見方も紹介されています。自衛も、この際は大切かもしれません。ない袖を振らせようとすると、嘘とか隠ぺいとかそういう話も出てきちゃいます。 http://bit.ly/rlgVlB

2011-07-31 10:59:02
@Hornet_B

誰が悪いのかって、誰も悪くない(あえて言うなら原子力発電所が…)し、検査のしようもない。スーパーは直接的な金銭被害をもっとも被っているともいえるわけです。小売は追い詰められているのも確かです。

2011-07-31 11:01:45
@Hornet_B

追い詰められると、正確な情報よりも安心を提供したくなりますね。ガイガーカウンターでもないよりはまし、何らかの安心を提供しよう、せめて行政が何かの手を打つまでは自衛するしかない、そういう判断があるのではと…推測ですが。

2011-07-31 11:03:41