庵野監督の発言集(ちょっと古いやつ) #エヴァンゲリオン

庵野秀明bot @anno_bot

いいですよね、キュゥべえ。口パクも排除し記号としてのキャラクターとして、徹底されていて気持ちいいですね。魔女の記号化とかも巧いですね。

庵野秀明bot @anno_bot

最初の宮崎さんとの打ち合わせの時はもう完全にあがってしまい、ただ「ハイッ」と言うほか何も言えませんでした。

庵野秀明bot @anno_bot

宮崎さんについてはとてもきびしい怖い方だと聞いていましたが、そんなことはなかったです。僕が入った頃はすでに“非常事態宣言”が出ていまして、宮崎さんは朝10時から夜中の1時ごろまでずっと机に向かっていて、やっぱりすごい人だなあと思いました。

庵野秀明bot @anno_bot

最初の頃は宮さんの前で上がってたくせに、途中からタメ口きいてたりしましたからね。そんなバカで生意気なところが良かったんでしょうね。逆に親しくしてもらいました。

庵野秀明bot @anno_bot

自分のことを僕は『ヤマト』の正統な後継者だと思っている部分もあるんですが。

庵野秀明bot @anno_bot

『ヤマト』のセリフを覚えていることって、いま、すごく役に立ってます。専門用語を羅列するのに、僕はなんの苦労もないですから。そういう単語がバーッと出てくる。波動砲の発射過程だけで二分。大砲を撃つだけで二分も描写があるんですよ、五話の時には。あれがいまでも役に立ってます。

庵野秀明bot @anno_bot

『ヤマト』に関しては当時一話は覚えてませんけど、二話から最終話までは一時期はほとんど覚えてました、セリフを。波動砲発射の過程がいまでもそらで言えますから。中二って人生のうちでもいちばん記憶力のいい時期でしょう。『ヤマト』のセリフを覚えることに貴重な時間を使ってしまった。

庵野秀明bot @anno_bot

僕、「逆襲のシャア」って凄く好きなんですよ。スタッフとして参加していたんですけど、コンテをある程度見ていたにも関わらず、最初に見たときには全然わからなかったんですよ。その後、富野さんと同じ監督という業種を経験して、ようやくわかったような気がしたんです。

庵野秀明bot @anno_bot

シャアとアムロは、本当に勝手に出たり引っ込んだりして。何か演出家が止めるのも聞かず勝手に舞台に上がって「あっ、しまった」と云って引っ込んでる感じがします。

庵野秀明bot @anno_bot

「逆シャア」ではキャラが確実に最初の「ガンダム」から年を取っているのが、凄く良かったです。

庵野秀明bot @anno_bot

アニメーションで必要以上にビジュアル的なリアリティっていうのは、追わないほうがいいんです。アニメーションはやっぱり、イリュージョンに向いているんですよ。向き不向きがある。まあ、『エヴァ』の綾波レイは、アニメじゃないとできないキャラクターですけど。

庵野秀明bot @anno_bot

実写で何光年も先の話を作りこんで撮ったらけっこう金かかるけど、アニメの場合は絵に描いちゃえばいいんで。現代の話のほうがむしろ嘘つけないからめんどくさいんです。

庵野秀明bot @anno_bot

幻想的なものにはアニメがいちばん向いてますよね。ただ、生々しいものとかは実写じゃないと出てこない。

庵野秀明bot @anno_bot

いまの女子高生なんてすごく洗練されてていいですよ。“15歳でこんなに頭いいんだこの子たち”と思ってしまう。自分が15のときものすごくバカだったのに、いまの子はすごいと思う。たしかに、あれだけの情報量の中でサバイバルやってりゃそうなるでしょうが。

庵野秀明bot @anno_bot

人物はまるで描けません。メカやエフェクト専門でしたね。宮さんもまさか、メカが描けて人物がまるでダメといタイプがホントにいるとは思わなかったらしくて。最初はまとめてキャラも描かせてたんですが、そのうち「もういい。マルチョンで描いとけ！あとはオレがやるから。この未熟者め！」と（笑）。

庵野秀明bot @anno_bot

シンジ君って昔の庵野さんなんですかって聞かれるんですが、違うんですよ。シンジ君はいまの僕です。十四歳の少年を演じるくらい僕はまだ幼いんです。どう見ても精神医学的に言うならオーラルステージですよね。

庵野秀明bot @anno_bot

『エヴァ』は僕から見れば、あの結果で充分、やれることはやったんです。やっぱり、ああいうことをやるには血を流さない奴はダメだなってことですね。血を流さない人間は深いところまでわかってくれない。

庵野秀明bot @anno_bot

『エヴァンゲリオン』はどんどん作品が一人歩きしていて、その感じが嫌だったんですね。一人歩きは、まあいいんですけれど、でもそれが大きくなり過ぎて、もう僕の責任の範疇を越えていくような感じだった。最後は自分でもうテーブルをひっくり返してしまった感じ。自分自身も含めて嫌になったんですね

庵野秀明bot @anno_bot

アニメの場合、どうしてもコストパフォーマンスを考えないといけない。作画で集まってくれた人の力量と、セル枚数、それからスケジュールなんかを全部トータルで考えて、どうすれば戦闘シーンがうまくできるだろうってことを考える。無駄なことはできるだけ避けざるを得ない。

庵野秀明bot @anno_bot

止めて済むところは全部止めてしまって、動かすところは動かす。最小限の仕事量で最大限の効果を目指してます。

庵野秀明bot @anno_bot

広げた風呂敷をどうするか、方法は三種類ある。畳むのと、ちぎるのと、あとは捨ててしまうのと。

庵野秀明bot @anno_bot

皆、俺をほめてくれっていうのが、こっちの頭の中にはある。で、そんな自分が嫌だったというのも当然あるわけです。とにかく、それを考えないで作っていって、あと非難を受けようが知ったことかって思ってましたけど、実際に非難を受けるのはやっぱりつらい。

庵野秀明bot @anno_bot

庵野さんはやっぱり『エヴァ』が最高だったねって言われるのは仕方がないと思う。僕の中では、それを避けるようにいくしかないと思うけれど。『エヴァ』の時に一番怖かったのは、『ナディア』の方が面白かったねって言われることだった。

庵野秀明bot @anno_bot

『ナディア』に出てたマリーと、『エヴァンゲリオン』のアスカの髪形は同じ色なんですよ。まあ、そういう分かる人にしか本当に分からない繋がりだけなんだけど。もうちょっと余裕があれば、あっちの世界のアダムとこっちの世界のアダムを繋げようと思ったんですけど、余裕なかったです。

庵野秀明bot @anno_bot

『エヴァ』の構成案の中には、日本海に沈んでいる遺跡付近での水中戦というのがあったんです。『ナディア』の最終回で沈めたノーチラス型の宇宙船。あれをサルベージに行く話を書いたんです。