
創作:マッドサイエンティストVS正義の組織
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pascal_syan
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「私の目的は人類を進化させることだーッ」 「そんなことさせないぞ!」 「新人類の皮膚はアロンアルファが誤って付着してもガビガビにならないぞ。阻止するのか?」 「だめだ……俺は戦えない……!こいつの計画が魅力的すぎて……!」 「きみもまたアロンアルファの犠牲者だったのだね。」
2021-04-13 20:02:49
「私の目的は人類を進化させることだーッ」 「そんなことさせないわ!」 「新人類は腕、足、手の甲、脇、背中にムダ毛が生えないが、それでも阻止するのか?」 「……ヒゲは?」 「ああ、ヒゲも生えない」 「計画を進めて頂戴」 「あざーっす」
2021-04-13 20:04:52
「私の目的は人類を進化させることだーッ」 「そんなことさせないぞ!」 「新人類は花粉やハウスダストに過剰反応しないのだが」 「くそーっ!お前こそ天才マッドサイエンティストだ!!」 「ありがとね」
2021-04-13 20:06:06
「私の目的は人類を進化させることだーッ」 「何でもいいからやれ!」 「本当かい?では人類すべての乳首からBluetoothが出るようにしてもいいのだな!」 「お前はどうしてそこで頑張れないんだよ!!!ばか!!!ばか!!!基地爆破しろカス!!!!」
2021-04-13 20:07:37
「私の目的は人類を進化させることだーッ」 「お前には期待してない」 「新人類はタンスの角に小指を強打してもさほど傷まないがそれでも………いいかね………?」 「そう、そう、そう、やればできるじゃないあんた、そうだよ!それだよ!」 「なるほどー!」
2021-04-13 20:09:41
「私の目的は人類を進化させることだーッ」 「よし、よし、いいぞ調子が」 「新人類は言葉が無くとも脳から出る電波で感情を共有できるのだ!」 「あー……えー……ああ、まあ……うーん……嫌かもしれないわ〜……」 「ど、どうして……?私もう分かんなくなってきたよ……」
2021-04-13 20:11:45
「私の目的は人類を進化させることだーッ」 「最近微妙だからね、頼むよ」 「新人類は脳から出る電波で、」 「はぁ〜っ……それ先週も言ったよね?」 「……なんと脳みそだけでTwitterができる!!」 「もぉ〜最初に言いなさいよぉ!!やればできるじゃんマジで!!これだからやめられない!!」
2021-04-13 20:14:50
「人類の進化は…諦めたよ」 「う……嘘だろ!?なんで!?」 「私にも限界はあるんだ。そうがっかりした目で見ないでくれ」 「なんでだよぉ……俺、いや、組織のみんなも応援してたのに!」 「すまないね。乳首tooth以外実装できなかった」 「乳首toothいけるなら他もいけるだろ!!!!!!」
2021-04-13 20:16:55
「すまないね。元々私は乳首開発だけが取り柄のサイエンティストなんだ」 「乳首開発サイエンティストってなんかめっちゃ嫌な響きだなぁ……」 「乳首が取り柄の私が全身改造なんて……できっこないんだ!ちくしょう!」 「諦めるなよ!お前ならできるって!乳首toothを応用して脳のやついけるよ!」
2021-04-13 20:19:16
「脳twitterの話かね?よく覚えてたね」 「割と最近なんで」 「しかし…で、できるだろうか?誤って脳が乳首になったりしないだろうか」 「どんなミスだよ……まあ、万が一そんなやつが生まれても俺たち正義の組織が始末するから安心しろよ」
2021-04-13 20:20:56
「……そうか。いつも私の話を聞いてくれた君たちの優しさに……少し甘えても、いい……かな?」 「いいとも!やってみてくれ!」 「分かった。やろう!一ヶ月くらい時間をくれ!必ずやり遂げてみせよう、脳twitterを!!!」 「がんばれよ!!!」
2021-04-13 20:22:22
「やったよ、ついにやった!」 「おお!!やればできるじゃん!」 「脳で生成したキーワードを乳首電極から発信してツイートできる新人類が誕生したぞーーー!!!」 「もうこれでいいや!よくやったぞマッドサイエンティスト!!!天才的乳首サイエンティストーーー!!!!」
2021-04-13 20:25:05
「……ごめん、乳首サイエンティスト。謝らなきゃいけないことがある」 「……分かっているさ。乳首Twitterの利用者が多すぎて、Twitter本社のサーバーが連続して落ちているのだろう?…世間から見たら、私は悪なのだろうね」 「ああ、悪いけど…君を倒さなきゃいけなくなった」
2021-04-13 20:28:42
「でもさ、私を倒す前に、Twitterのサーバーを増強したほうが良くないかな?」 「増強しても、それ以上の勢いでツイートされてしまうからね。乳首の力は恐ろしすぎた……」 「ええ……乳首こわ……」 「お前が言うなよ」
2021-04-13 20:31:48
「待ちなさい!まだ希望はあるわ!」 「き、君は、ムダ毛根絶を推奨してくれた女性構成員!」 「両方の乳首からツイートするから、予想以上の負荷がかかっているのよ」 「つ、つまり」 「片方の乳首に絞れば……いける!!」 「天才か!?」
2021-04-13 20:36:28
「しかし問題がある」 「なんですって」 「空いた乳首には何かの機能を割り振らなければならないのだ!」 「じゃあそこにムダ毛根絶を入れなさいよ」 「なんだとアロンアルファだろ」 「いいやタンスの小指だ!」 「やめろやめろ争うな人類!みっともないぞー!」
2021-04-13 20:40:26
「落ち着きたまえ人類。ムダ毛根絶をすると無精髭が好きな人類が泣いてしまう。アロンアルファは使わなきゃいい話だし、タンスも置かなきゃいい話だ」 「これまでで一番悪みたいな発言したな、お前!」 「許さないわ!やっぱ倒しましょ!」 「アロンアルファとタンス作ってる会社のためにもな!」
2021-04-13 20:47:11
「だから落ち着きたまえよ。私が全人類をすべからく、そして等しく救うアイデアを出してやろう」 「なんだよ」 「とりあえず言ってみ?」 「『あー、あの、なんだっけ?あの、あの名前出てこねえや、あの、あれだよあれ!』となってるときに乳首を押すと思い出す機能だ!」 「よし、それでいこう!」
2021-04-13 20:49:32
こうして、新しい人類が生まれた。 右乳首でTwitterが、 左乳首で「あれ、あれあれあれ、あれだよ、あれ!」を思い出すことが、できるようになったのだ。 だが…… よく右と左を間違えてしまい、「アレの名前なんだっけ!?」というツイートがTwitterに溢れてしまったのだ。
2021-04-13 20:51:32
人類とは不完全な生物だ。 完璧に思える機能を実装しても、新たな欠点が湧き出てしまう。 これじゃあ堂々巡りじゃないか! ……だが、私は諦めない。 いや。私「たち」、正義の組織とマッドサイエンティストは諦めない。 何度失敗しようとも。 いつか究極の人類を作り出してみせる!
2021-04-13 20:53:18