シャドウランでキャンペーンを終わらせる話

ヤネウラ @yanegann

けっこう前に遊んだシャドウランのCCDDEキャンペーンの最終回について書いておく。テーマは「キャンペーンを終わらせる」。

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田中綺羅星（女・人間）） 17歳。チェンソーを使うミスティックアデプト。シアワセ社の企業SIN持ち。企業に勤めているときにトラブルがあり、ランナー稼業で生計をたて、ほとぼりをさましていた。このあいだ元上司であるMr.ジョンソンが復帰の糸口をつかみ、彼女も企業の仕事に戻れる筋道がついた。

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つぐみ（女・人間） 扶養家族である妹と一緒に暮らしているランナー。アデプトでもある。以前はキラーという相棒と組んでいたが１年ほど前にキラーは引退、その後田中と組むようになった。最近「逃げるな」と言ってくる狼の導師精霊が憑いたのがきっかけとなり、過去の事件と向き合うことを決意した。

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「今回のセッションは以前敗北した毒矢チームとの戦いになります。つぐみが覚悟を決めたからです」 「おおー」 「狼の導師精霊が、逃げるなというので」 「田中はもう引退の道すじがついたので、この件の決着がつけばキャンペーンは終了ですね。良い区切りです」

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「えー、ではセッションが始まる前に言っておきます」 「ほうほう？」 「死　ぬ　な」 「なるほど」 「あなた方が降伏したら、敵はあなた方を生かしたまま人質にして交渉を行いますと先に断言しておきます。子敗北＝死ではありませんのでご注意を」

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「勝つまでやって、勝ったらそこで最終回になります。敗北降伏は問題ないです。ただ諦めずに戦って死なれるのは困る。すげー困ります。新キャラでリベンジしたら、話続いちゃうから」 「たしかにー」 「これまでは誰か死んでもそれをネタに話をつづけましたけど、最終回近くだと吸収できないので」

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「というわけで、勝てば最終回です。負ければ最終回手前ぐらいのセッションとなります」 「了解でーす」 「敵の毒矢は前と同じで精神ダメージを与えてくるやつなので、事故死はしにくいですが、まぁ気を付けて」 毒矢に負けた回のレポはこちら togetter.com/li/1614295

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つぐみと以前組んでいた相棒、キラーは幼馴染であるマフィア系のフィクサーから仕事を受けていた。 コネを持っていたキラーの引退によって縁は切れていたが、つぐみがそのフィクサーとのコネを取得、時間は再び進み始める。 あの敗北から1年と4カ月が経っていた。

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「え、そんなに経ったのか」 「なが！」 「今回キャンペーンの30話目だよ。つぐみは200点以上のカルマを稼いでるはずだな。この地域での社交リミットにとんでもない数値になってるから、引退してフィクサーになれるよ」 「いや、引退してもランナーやるつもりですけど、それにしても長いなぁ」

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「確かに長いね。とはいえ、田中が登場してすぐに最終回ってわけにもいかなかったからねぇ。田中加入後に1クールくらいランをこなしたから、良い頃合いでしょう」 「確かに」 「チームの連携がこなれる前に強い敵と戦っても、あまり面白くないしね」

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そんなつぐみに、フィクサーから連絡がはいる。 「久しぶりだな、つぐみ。君に頼みたいランがある。以前君らが負けたチームとの再戦が見込まれるランだ。……しかし、このランは私怨も絡んでくる。そういう仕事でもいいのか、今の相棒に確認を取ってくれ」 「それは必要ですね」

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つぐみは、田中に連絡し、そのことを説明する。 「いいですよ、私もそろそろストリートのランナー稼業からは手を引きますし」 「あ、そうなんだ」 「ええ、もう同じ立場で会うことはないでしょう。次に会う時は敵同士でもおかしくありませんね」

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こうして仲間内での打ち合わせをしてから、2人はフィクサーと面会する。 「田中が超音波視覚で見ると、フィクサーずいぶんサイバーパーツ多いねぇ」 「あれ、昔からそうだっけ？」 「腕とか飛んで、換装したんじゃないかな」 「この人も大変だったんだなぁ」

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事務所手状況を説明するフィクサー 「我々の組織は、ロシア系組織ヌラヴィッツァとの戦いで勝ちきれなかった。我々のボスは、ヌラヴィッツァと手打ちをすることを考えている。しかし、そうなると俺たちも薬を売らなければならない事態になる。俺はそれは嫌だ」 「でしょうねぇ」

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「そこで、手打ちが完全に決まる前に、敵に打撃を与えたい。我々が優勢になれば、手打ちに反対する幹部の勢いが強くなり、ボスも計画を白紙に戻さざる得なくなるからな」 「なんか危ない橋っぽいですけど、とりあえずわかりました」

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「他にもメンバーを集めておいた。入ってくれ」 「おおー、懐かしい」 敗北前に一緒に仕事をしていたリガーやハッカー（キラーのコネ）が部屋にはいってきて、つぐみと挨拶したりする。 「いやー、最終回っぽくなってきたな」

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「他にも使えそうなランナーがいたら教えてくれ。そのランナーの馴染みのフィクサーを調べて依頼を出しておく」 知り合いの火の精霊使いや、辺境領警備団を紹介して、仕事をまわすことにする2人。

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「さて、君らに攻めてもらいたい敵の拠点はここだ」 「やっぱ、このマップかー！」 「そう、つぐみたちが以前敗北した建物だ。あのあと身代金がわりに権利書を渡してしまって、今は敵の所有物件になっている」 pic.twitter.com/H2aJXYVEn6

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「前回とは逆に、君らは右上から侵入し、内部を制圧してくれ。敵は毒矢チーム4名、それ以外にも8～10名はいると思われる」 「うーん、つぐみは自分のお金でそこをなんとかしよう」 「ほう？」 「さっき紹介するっていった自分の知り合いに依頼を出して、毒矢チーム以外をなんとかしてもらいます」

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「うーん、2万新円くらいはかかるかな」 「出しますよ」 「そっか」 さぁ最終回らしくなってきました！ リソース残しておいても意味ないからしょうがないね。 こちらとしても勝ってほしいのでokとしました。このようにリソース貯めこめるゲームは最終戦闘の難度は下がりがちです。

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毒矢チーム以外は排除できる流れになったので、PCが戦う敵は毒矢チーム4名のみ。プロ意識は3。 マップを見ながら作戦を練る2人。 「この橋での激闘になりそうだなぁ」 「そうですね」 pic.twitter.com/6nSM5miFVq

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「田中は横を通って橋が見える位置まで行って、そこから橋に煙幕弾を投げますよ。視界を悪くして、敵に突入を躊躇させます」 「マスター、この赤い扉って薄い？」 「それは普通の扉だね」 「じゃあ、つぐみは基本ヒット＆ウェイ。下がった時にライフルで扉を壁抜き射撃する作戦で」 「マジか」 pic.twitter.com/RNMeY6sM8Y

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そして戦闘開始。 予想通り橋を挟んでの撃ち合いに。 煙幕を警戒して、敵の足が止まったところに、つぐみがイニシアチブの高さを活かして走り込んで１人撃破。 そしてまた入り口付近に撤退。

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つぐみは入り口側にいき扉を閉める。 煙幕が晴れたら、残り3人で一気に突っ込むぞと敵が陣営を整えている所を、つぐみがエッジにものを言わせたダイスプールを使って、ライフル壁抜き射撃。 予想外の射撃に、敵はさらに1人撃破されて敗北。 ランナーたちの勝利。

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うわーお、特殊部隊みたいな勝ち方するようになったなぁ。 地図を読んで、主戦場を想定しておいてからのクレバーな攻めで、ここまでタクティカル戦闘の練度って上がるんだなあと思って見てました。