佐々木敦:「ストリート的なるもの」と「オタク的なるもの」の逆立 - 加藤ミリヤとカオスラウンジ -

まとめました。
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佐々木敦 @sasakiatsushi

加藤ミリアを聴きながら不覚にも涙しそうになっている。俺は結局、こういう甘い後悔の唄が好きなのだ。

2011-08-03 14:22:38
佐々木敦 @sasakiatsushi

前に誰かに、誰だったか忘れたけれど、最近のこどもはお絵かきさせると、昔みたいな真っ赤なまん丸に放射状に光の線が出てる、あの赤い毛玉みたいな太陽の絵を描かない、というかそもそもお日様というものをほぼ描かないのだ、と聞いて大層驚愕したことがある。ホントだろうか?

2011-08-03 17:57:00
佐々木敦 @sasakiatsushi

確かに厚顔無恥な人というのは居る。それも不遜さのせいでなく鈍感さのせいで。その場合、厚顔を指摘すると傷つけてしまうことがある。その傷つきやすさ自体が鈍感さの別名なのだが。

2011-08-03 18:05:27
佐々木敦 @sasakiatsushi

つまり丸くて赤い太陽はすでにして過去のものになってる、とゆうことなのかな。

2011-08-03 18:08:51
佐々木敦 @sasakiatsushi

広義の美的価値判断は当然のことながら甚だしく相対的だ。この相対性が極まると作品や表現自体のポテンシャルは減衰する。或いはそもそもの無底を露わにする。それゆえ、たとえばアートにおいては、オーソライズとマーケティングを更新出来た者だけが勝利するようになった。

2011-08-03 19:11:20
佐々木敦 @sasakiatsushi

すなわち、自分をエラく見せるための、もしくは売り出すための、新しい仕掛けや理屈やキャスティングを思いつき、それをやり遂げた者が勝つことになった。

2011-08-03 19:14:03
佐々木敦 @sasakiatsushi

加藤ミリアが今どれだけ売れてるのかは知らないし、女子高生/ギャルのカリスマみたいな位置づけがどんだけ合ってるのかもよくわからないのだが、彼女の音楽性もキャラクターも、明らかに現今猛威を振るっているAKB的なるものというか、広義の「オタク的なるもの」とは完全に逆立していると思う。

2011-08-04 14:17:07
佐々木敦 @sasakiatsushi

とはいえ、それは「ヤンキー」とはやはり違う。「オタク」と「ヤンキー」が一見したところの対立的構図とは裏腹に、ニッポン社会において相互補完的な関係にあることは、いっとき流行りかかった「ヤンキー文化論的なるもの」が専ら「オタク」方向と親和性の高い論者から出てきたことからも証明出来る。

2011-08-04 14:20:47
佐々木敦 @sasakiatsushi

とすると加藤ミリアが体現してる何かしらをどう呼んだらいいのか。月並な言葉になってしまうが、僕はやっぱり「ストリート」なのかなと思う。断っておくが文化左翼的ヴァーチャル理想郷としての「ストリート」ではない。もっと単純に野蛮で野性の、要するにセンター街の本物の青少年のリアルというか。

2011-08-04 14:26:53
佐々木敦 @sasakiatsushi

もすこし腑分けすると、それはいわゆる「着うた系R&B」とも微妙に似て非なるもののような気がする。つまりミリアは西野カナとはやっぱりどこかが違う。「着うた系R&B」で描かれる物語の殆どは結局のところ(ジジェク流に言うなら)想像界=イメージによって媒介された現実界=リアルでしかない。

2011-08-04 14:30:09
佐々木敦 @sasakiatsushi

いや、それを言うならミリアだってそうなのかもしれないけれど、その距離が他のそれ系シンガーと較べて非常に狭いのだ。センター街のすき屋とかに行くと、今でもちょっと目と耳を疑うほど超ヤバい十代の集団が牛丼を貪っているのに出くわす。あれは「ヤンキー」とはやはり別物だと思う。あんな感じ。

2011-08-04 14:33:05
佐々木敦 @sasakiatsushi

「ヤンキー」は帰属意識が高いし、家族友人を大切にするし、ちゃんとあとから後悔や反省が可能な形で悪事や犯罪をする。だが、そういうのじゃない者らがいるのだ。うまく言えないが、それは知性や教育の有無とは関係がない。「ストリート=路上」とは「居た場所」も「帰る場所」もない、ということだ。

2011-08-04 14:38:41
佐々木敦 @sasakiatsushi

「ケータイ小説」ではなくて(だってあれもヴァーチャルリアリティに過ぎない。だからあれほどの「共感」を呼んだのだ)、たとえば金原ひとみの初期の小説の、その中でもごく一部分だけが一瞬触れかかっていたような感じ。

2011-08-04 14:40:28
佐々木敦 @sasakiatsushi

つまり、生まれて死ぬだけしかないような者にも感情があるし、何かを考えもする、という感じ。

2011-08-04 14:42:00
佐々木敦 @sasakiatsushi

センター街とか109とかによって表象される分母の中の、ごく僅かなハードコアだけが身に纏っている、あのとてもとてもヤバい感じ。

2011-08-04 14:43:20
佐々木敦 @sasakiatsushi

で、話を戻すと、いささか唐突ながら、このような「ストリート的なるもの」と「オタク的なるもの」の逆立は、たとえば加藤ミリアのいわゆる「大ネタサンプリング問題」と、いわゆる「カオスラウンジ問題」とを突き合わせてみればよくわかる、というか興味深いのかもなと思うんですね。僕はしませんが。

2011-08-04 14:48:41
佐々木敦 @sasakiatsushi

それはしませんけど、ついでにあっちの問題についても(黒瀬さんにはイベントにも出てもらったし、一緒にシンポも出たりしたので)簡単に思うところを述べておくと、僕はカオスラウンジに対しては擁護的でも批判的でもないですが、まあそれって最初からわかってたことだよね、ということに尽きます。

2011-08-04 14:53:59
佐々木敦 @sasakiatsushi

だっていつかこういう事態が訪れることは、どう考えても最初から完璧に予測出来ていた上でやってないと流石におかしいでしょう。実利的・精神的被害者(?)の側の言い分には一般常識と法律という味方が附いている。それでもアーティトとして筋を通そうとするならば、こう言うしかないと思うんです。

2011-08-04 14:57:47
佐々木敦 @sasakiatsushi

「知ってましたけど、何か?」とかって。

2011-08-04 14:58:28
佐々木敦 @sasakiatsushi

で、徹底的にどこまでもひたすら自分たちのしたことの非を認めず、訴えられても裁判になっても「悪くない」「これはありなんだ」と主張し続ける。そしてそれ自体を一種のパフォーマンスにしていく。理論武装というより、武装のために理論があるんでしょう、こういう場合は。

2011-08-04 15:02:52
佐々木敦 @sasakiatsushi

まあでも、それはあまりにもしんどいだろうし、全然現実的じゃないってことは僕にだってわかってます。だから無理を言ってるだけなんですが。ともかく長い目で見たら、今が踏ん張りどころだということでひとつ。こんなの僕に言われるまでもないことでしょうけど。

2011-08-04 15:07:48
佐々木敦 @sasakiatsushi

おお、ミリアじゃなくてミリヤでした! ひさびさに出たバカ批評。。。

2011-08-04 15:20:47
佐々木敦 @sasakiatsushi

うーむ、やはり、とにかくマネタイズに走るか、でなきゃボランタリーやパトロネージュを巧く利用するしかないとゆうことなのだろか。とすると結局不景気が悪いのねという結論になってしまうのだが、それで合ってるような気もするのがマズいというか何というか(それだと解決法がなさげなのもマズい)。

2011-08-04 16:24:33

コメント

サーフ系ボディビルダー @inmukung 2011年8月5日
しかし現行の手法の主張を行うにはあまりにこれまでの発言との整合性が取れない上に、色々弁明したり釈明するべき事を置きっぱなし。発覚から3ヶ月程立ちますが、こういった意見は当時から宛てられていたんですけどね。すでにそれを行うにはタイムオーバーすぎる。
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サーフ系ボディビルダー @inmukung 2011年8月5日
さらに言えば「同人もやっている」「震災が・・・」「おにぎりを食べます」等と言い訳をした時点でその手法は意味を持たない後付けの屁理屈に終わってしまうでしょうね。
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