アメリカの臨床心理士および臨床心理学の大学院課程について

@psypub そろそろ離脱するかもしれないので、また明日以降かもしれませんが、ご質問の「検査のトレンド」とは、どういった場面での?セラピーのインテイクでのという意味でしょうか?
2011-08-05 14:04:24
@psypub 数的に一番多かったのは、鬱とか不安の方だったので、BDIとかBAI(インテイクでとりその後も継続的にモニター)、もっと特殊なクリニックならそのdisorderに応じた検査(OCDならY-BOCS、みたいな)、時々MMPI、みたいな感じかな?
2011-08-06 00:19:53
@psypub あと、学習障害とかなら最低限、知能検査+achievement検査(WIATとかWoodcock Johnsonとか)やるんでしょうが、私、ふだんは神経心理の人間なので、認知機能に関してはもっと広範囲なバッテリーで検査をやっています(でもほとんど大人対象)。
2011-08-06 00:33:05
@nohunohu なるほど。症状評価,知能検査,神経心理学的検査という感じでしょうか。MMPIって日本ではあんまりされないと聞きますが,アメリカではかなり強いとききます(やるのは大変らしいですね)。
2011-08-06 01:12:19
@nohunohu 神経心理学的検査は,日本でも,おそらく来るだろうといわれてるとのことですが,ご専門にされてるのもあると思いますが,臨床心理学の分野でもっとも大きな流れになってるのでしょうか?
2011-08-06 01:14:15
@nohunohu このうち知能検査は,日本だと,発達心理学の領域という印象もあるのですが,アメリカの教育心理士などは,知能検査の習得がメインになるのでしょうか?(課程が違うので,知らなかったらスミマセン)
2011-08-06 01:19:14
@psypub まあ、セラピーを中心に臨床活動されてる方は、神経心理のフルバッテリーはやらないでしょうね。知能テストは、必要ならやるでしょうが(referral reasonによりけり)。
2011-08-06 01:19:37
@psypub 教育心理士の課程は知らないので機会があったら聞いてみます。知能検査はこちらでは臨床の人は皆習得すると思います(大人にも使われるから)。「非臨床」の発達心理の人はクリニック等で患者さんを相手にテストはできないと思います。研究では使えるでしょうけれど。
2011-08-06 04:15:59
@psypub 「もっとも」大きな流れかどうかは分かりませんが歴史は割と長いので「新しいから専門にした」ワケでは無かったですね(まあ、たまたま流れで・・・でも後悔してません 笑) 他の専攻の人たちと違って、医学部の授業(神経解剖学)取らなくちゃいけなかったりしました。
2011-08-06 04:27:58
@nohunohu 日本は、昔、検査中心から、セラピー中心になり、今は「発達障害」ブームで、知能検査のウェイトが上がって来てる感じでしょうか。スクールカウンセラーやってる臨床心理士も多いですし。
2011-08-06 09:19:32
@nohunohu なるほど、臨床心理学の中でも、伝統ある流れなんですね。しかしカリキュラムに神経解剖学が入ってるのはすごいです。日本だと、やってる教授のとこ行かないと学べないような印象で、それでも、重要性は上がりつつあるといったところでしょうか。
2011-08-06 09:28:38
@nohunohu 認知機能のテストバッテリーって、どういう方法が、どういう対象が、あるのか、一様には言えないとは思いますが、ちょこっと教えてください!
2011-08-06 09:35:17
@psypub まず神経心理のバッテリーのアプローチには、大別して二つ。"fixed battery"と"flexible battery"。Fixedはどんな患者さんが来てもいつも同じ検査を行う。flexibleは場合に応じて検査を差し替えたり減らしたり増やしたりする。
2011-08-06 10:03:28
@psypub で、それぞれの認知ドメインをカバーするようにテストが選ばれてる。注意、ワーキングメモリー、言語、記憶、情報処理のスピード、運動機能(主に手の)、視覚、executive functioning、等。
2011-08-06 10:07:07
@psypub 神経心理検査の目的は、大抵、acquired brain injuryにより認知機能の低下があるか?という質問に答えるため(たとえば認知症/stroke/TBI等)なので、病前のレベル推定のため知能検査をしたり、脳に損傷を受けても低下しにくい能力の測定も行われる。
2011-08-06 10:10:50
@psypub あとは、認知症のdifferential diagnosisをするためのサポートとなったり(記憶の低下のパターンにより判別の助けになる)、癲癇の側頭葉切除の前に、患者さんが手術に向いているかどうかの判断の助けだとか、術後の記憶/言語の変化の予測に使われたり。
2011-08-06 10:14:44
@psypub 包括的なバッテリーをやろうとすると、テストだけで5−6時間、その他に、historyの聞き取り等で1−2時間。丸一日かかる。Fixed バッテリーだと、二日に分けてやっている場合も。
2011-08-06 10:16:20
@nohunohu おお!ガッツリとありがとうございます! いろいろお聞きしてると、臨床心理という枠内で捉えられる範囲が広く、またそれぞれに、確立されている印象を持ちます。日本でイメージするものよりも広く、領域横断的というか。まあ臨床だけでなく、心理学自体が広そうな気もします。
2011-08-06 11:09:02