- arishima_takeo
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「本書が概観してみたいと考えるのは、一九世紀イギリスにおけるこの「富の追求」対「きれいな空気と水と大地」の思想的対立である。私たちはそれを、ラスキン以前の経済思想と、それにたいするラスキンの思想的対立という形で見ていくことにする」(伊藤邦武『経済学の哲学』)。ふむ。
2021-04-23 17:57:37「ミルはある場所で、自分たちの功利主義者グループの外部の者としては、ラスキンだけが当時唯一の「独創的な思想家」であると述べている」(伊藤邦武『経済学の哲学』)。へぇー。
2021-04-23 18:25:55「『国富論』の見えない手は、利己的な行為の総体が経済全体の増進に寄与するよう働くのにたいして、『道徳感情論』の見えない手は、富裕層の利己的な富の追求が貧乏な人々を助けるように働く」(伊藤邦武『経済学の哲学』)。へぇー。
2021-04-24 18:03:48もつべきは不動産を管理してる父親。 a.co/7CIYDm7 pic.twitter.com/KQmJFGj4UA
2021-04-24 18:23:02「オペラという言葉は今では音楽の歌劇の意味で使われているが、もともとラテン語で「創造的作業とその作品」を意味する」(伊藤邦武『経済学の哲学』)。へぇー。
2021-04-25 10:49:30伊藤邦武『経済学の哲学』読了。ラスキンの「穏やかな経済」の概念を中心に、古代から近代までのポリティカル・エコノミー論史を振り返り、ラスキンの現代性を訴える。ネオリベに回収されない経済のありかの探究。継承者としては、プルースト、ガンディー、ディープエコロジー。
2021-04-25 13:21:34伊藤さんは勿論プラグマティズムの研究者なので(博論はパース)、読む前は、なんでこんな本書いてんだろ、とか思って、それで手に取ってみたわけだが、読み終えてみればなるほど功利主義とロマン主義の対決や人間本位主義など、ちゃんと本業(?)にも連絡していることが分かる。
2021-04-25 13:26:00ラスキンのいう「経済」って、ガタリのいう「三つのエコロジー」みたいな話だな、という感想なのだが、翻ってガタリっぽいこといってるやつって無限にいたのではないかという疑惑がでてきた。わざわざガタリ引かなくてもいいのではないか問題。
2021-04-25 13:27:51