水俣から福島への教訓

高岡滋氏のツイート @st7q 熊本県水俣市
2
高岡 滋 @st7q

「水俣から福島への教訓」(http://t.co/5gIYddi)という論文を書きましたので、御一読ください。東京保険医協会「診療研究」8月号(http://t.co/gD5ssKK)。

2011-08-04 20:38:09
高岡 滋 @st7q

①「水俣から福島への教訓」に一部書きましたが、水俣病でも山下氏のような方がおられました(ます)。昔はTwitterなどなかったので、その役割は国民の目から隠されてきました。国側医師(昭和52年判断条件を支持する医師)の一部について述べてみます。今回は、初期からの登場人物。

2011-08-05 01:09:14
高岡 滋 @st7q

②最初の水俣病症例報告は熊大第一内科・勝木司馬之助(教授)らによる「水俣地方に発生した原因不明の中枢神経疾患」(熊本医学会雑誌31巻、1957年)の8症例。共著者18名中、2、3番目は徳臣晴比古氏、岡嶋透氏。専門外であったにもかかわらず、詳細で真摯な報告。

2011-08-05 01:10:12
高岡 滋 @st7q

③1959年1月、熊大水俣病研究班→厚生省水俣病食中毒部会発足。7/22熊大研究班は水銀が原因と結論。食中毒部会答申→11/12厚生省食品衛生調査会常任委員会は、水銀化合物が原因と答申。翌11/13厚生大臣は食中毒部会の解散を命じる。10/7には細川院長のネコ発症していた。

2011-08-05 01:11:04
高岡 滋 @st7q

④勝木氏が九大に転出後、熊大一内の水俣病研究の中心となった徳臣氏は、1960年、前年までの34名を報告「水俣病-臨床と病態生理-」(精神神経学雑誌62号p.1816)。59年まで官僚、チッソと闘った徳臣氏が調査研究を拡大することなく、水俣病を34名の病像に限定していく過程は…

2011-08-05 01:11:51
高岡 滋 @st7q

⑤1959年12/30悪名高い「見舞金契約」。この時、認定は「水俣病診査協議会」によるとされ、徳臣氏らもこれに参加。このあたりの時期を境に、徳臣氏は、水俣病を追究する人から水俣病を重症例に固定化する人へと変貌していったようである。

2011-08-05 01:12:57
高岡 滋 @st7q

⑥水銀排出は継続されたまま、1963年の「神経研究の進歩」誌(7巻2号、p.276)で、徳臣、岡嶋氏らは「水俣病終息説」を唱える。私の知る限り、この二人の医師は、この誤りをいまだ公式に訂正も謝罪もしていない。

2011-08-05 01:13:43
高岡 滋 @st7q

⑦1965年、新潟で椿忠雄氏によって水俣病が確認される。翌66年、第63回日本内科学会で、椿氏は「感覚障害のみの水俣病」を含むとした。それに対して徳臣氏は、「水俣病志願者が出現したので」ハンター・ラッセル症候群(重症例)を基準にしたと述べる。

2011-08-05 01:14:26
高岡 滋 @st7q

⑧徳臣氏はその後一内教授となるが、調査研究の範囲を拡大することなく、82年退官までの約20年間にわたって、この34名の症候頻度表を国内の臨床医学雑誌に報告し続け、これを水俣病とした。←日本の大多数の臨床医が水俣病を知らない根本原因。 原田正純氏や藤野糺氏の研究は無視された。

2011-08-05 01:17:18
高岡 滋 @st7q

⑨徳臣氏のあとを引き継いだのは岡嶋透氏。岡嶋氏は、1979年大分医大教授となり、その後、大分医大副学長、熊本保健科学大学学長の経歴をもつことになるが、岡嶋氏の水俣病は徳臣氏報告の34名の枠を出ることはなかった。熊本県水俣病認定審査会の現会長。

2011-08-05 01:18:09
高岡 滋 @st7q

⑩徳臣・岡嶋氏は過去の人ではない。日本内科学会雑誌2002年8号で水俣病の病因をメチル水銀であると指摘した人として武内忠男氏(病理)を紹介した(http://t.co/ivFuTKh)荒木淑郎氏(徳臣氏の後任教授、52年判断条件支持)に対して、徳臣・岡嶋氏らがかみついた。

2011-08-05 01:18:50
高岡 滋 @st7q

⑪徳臣・岡嶋氏らのこの記述は、日本内科学会雑誌2002年11号のp.184~5(ネットでは公開されず)で、武内氏だけを紹介するのは適当ではないと主張し、荒木氏に訂正させた(http://t.co/WEaUpO9)。これだけならまだしも、更なるオチがある。

2011-08-05 01:19:54
高岡 滋 @st7q

⑫徳臣・岡嶋氏は、次号の日本内科学会雑誌2002年12号で、34名の症候頻度表を約20年ぶりに復活させた(http://t.co/83I3NDq)。内科学会100周年を記念したタイトル「21世紀への展望と期待」に相応しくない論文でも、掲載させられる徳臣・岡嶋氏の「影の力」とみた。

2011-08-05 01:20:48
高岡 滋 @st7q

有難うございます。そうです。被曝と健康状態のモニタリング、被曝の最小化が最優先課題なのです。RT @itoshunya 貴重なご意見をありがとうございます。放射能問題も同様な経過を辿ると想像します。しかし被害者を出してはいけないですね。“@st7q: 「水俣から福島への教訓」

2011-08-05 07:10:16